個人情報
ひところ個人情報の流出が話題に上ってましたが最近はとんと聞きません。そりゃそうでしょう。
企業、お役所だってバカじゃありません。個人情報の流出なんて失態やらかしたらとんでもないイメージダウンどころかエライ人の首のひとつも飛びかねません。
今の時代、個人情報は厳重に管理されてる現実が容易に想像できます。いまだに管理がアマアマな人は時代に対応できてない人でしょう。それはさておき、
その個人情報を受け取る側、いや、正確を期すなら個人情報が欲しくてたまらない団体とかはどうやって個人情報を収集するのか。
大企業からの漏洩を待つ? それともカネで買う? どっちもムリでしょ。今や個人情報は上手く育てりゃ金の成る木。おいそれと手に入るもんでもないでしょう。となると地道に足で稼ぐくらいしかありませんわな。イマドキ電話帳情報なんぞ時代遅れのアナログもいいとこです。スマホの番号、メアドなんか教えてくれる脳内お花畑な人もそうはいません。
今なら個人情報の相場は幾らくらいでしょうね?
情報にもよるだろうけど特定、個人の性格、性癖のプロファイリングが可能なものならそこそこのお値段で取引されるんじゃないでしょうか。
検索すりゃ一発でしょうけどそんなことはやりたくありません。そんな情報扱うのは闇サイトに決まってるだろうからそんな場所に足跡残すのはアホのやることです。やるならネカフェでしょう。
とはいえネカフェだって危険です。ネカフェは大抵会員登録だから履歴調べりゃ一発です。
つまり、ネット世界は閉鎖的で匿名で自由と思いがちだけど足どり、指紋はきっちり残ります。考えようによっては現実世界以上の監視社会と思った方がいいでしょう。
ネットにアクセスする際はそのへんをきちんとわきまえておく必要があるかと。
では、その現代の砂金とも言える個人情報はどうすれば効率よく集められるのか?
組織的に集めるならバイトでも雇うのがてっとり早い。今の時代ひきこもりのニート、無職を探すのはそう難しいことでもありません。そういう連中使って集めさせれば安全です。成績いいバイトは幹部にするとか甘い言葉でも囁やけば大喜びで無い知恵搾ることでしょう。
ではそのバイト共はどうやって個人情報を集めるか。そこがニートの腕の見せ所。ひきこもりの無職なら在宅でやれるネットで集めることになるのでしょう。
趣味で集まるコミュニティにでも紛れ込んで獲物がかかるのを待てばいい。
しかしイマドキそんなお人好しも早々いやしません。それなりに打ち解け、仲良くなる必要があるでしょう。それでも個人情報抜くとなったら一筋縄ではいきません。個人情報教えてなんて迂闊に言おうものならたちまち逃げられる可能性大です。
自分のお馬鹿な頭で考えられるとすれば、
スキルを利用する。
プレゼント作戦に出る。
自分の教団を作る。
この3つくらいでしょうか。
3つ目の教団作戦。これはかなりハードルが高い。相当な労力をかけないと一朝一夕にはいかんでしょう。でも、もしできたら個人情報なんていくらでもかき集められます。これは最終目標くらいに設定しておくとして、堅実に前者の2つを考えます。
スキル利用作戦。例えば絵が上手いとか作曲できるとか。
しかしこれもプロ級の腕前でもない限りハードル高いと言わざるを得ません。でも、そういうスキル持ってる人を洗脳して使役できればこき使って勧誘係として使えるかもです。どっちにしても難しいでしょうね。それにそれほどのスキルがあるんなら個人情報収集なんてバイトやる必要もありません。
となると最も現実的なのがプレゼント作戦。しかし高価なプレゼントでは当然アシが出ます。ゴミみたいなプレゼントを用意してそれを魅力的に見せ、贈られる側が断れない状況を作る必要に迫られます。
そうなるとプレゼントは世界にひとつだけの手作りゴミが適当でしょうか。
それをさもありがたく、もったいぶったプレゼントの演出も必須です。かなり手間がかかってメンドいけど他に方法もなさそうです。
でも、その艱難辛苦を乗り越えさえすれば晴れて念願の個人情報ゲットです。詳しい情報もまとめて付ければ高値で買う団体もあるでしょうね。
さらに順調にいけば絵でも描くスキル持ったおバカな人の個人情報もゲットできるかもしれません。その情報で脅しでもかければ勧誘係として働かせることも可能。そういう配下を2人、3人と増やしてゆけば自分の教団持つのも夢ではありません。なんだか成り上がりゲームみたいで面白そうですね。非正規雇用の仕事なんかよりずっとやりがいもありそうです。
アナタの傍にもそんな人いません?
ゴミみたいなプレゼントと引き換えに個人情報抜こうとするアヤしげな人。そりゃ間違いなく個人情報ブローカーですな。
もう渡しちゃったよとかいうおバカなお人はハイ、ご愁傷さま。もう手遅れです。今後おかしな団体に入会させれられないようせいぜい注意して下さい。もう個人情報は高値で売り飛ばされてるでしょうから。それが今の現実です。昭和や平成の時代ではないのです。
もしアナタが「悔しい! 騙された!」と思うなら、1番の復讐の方法はもう二度とそういう被害者を出させないことです。それが結果的に個人情報売買する連中に対する、最も効果的な反撃になるのです。