これクソゲーだから
最近クソゲーについて調べてます。いや、調べるというか、過去の選評を楽しんでるというか。
クソゲーなんてプレステ時代にもうレッドデータ入りを果たすほどなくなってたもんかと思ってたけどむしろ最近の方が大量のクソ垂れ流してるんじゃないのというほどクソゲーの話題にゃ事欠きません。
いや、自分はそれ1本とてプレイしてないのでタチの悪い誹謗中傷という可能性もなくもないのですが。なんにせよ自分でプレイしない限りクソ判定なんかできないのは自明の理です。
しかしいまやネットゲー、スマホゲーが主流になってきてさらにクソ率が上がっている様相。たぶん技術的な問題もあるのでしょう。
それはさておき、自分がバリバリゲームやってたPS2時代からも結構な数のゲームがクソ判定受けてます。この時代のクソゲーが厄介なのはメーカーの力不足などが原因ではなく、企業体質に主な原因があるってとこでしょうか。クソ判定の理由のひとつにメーカーの意識の低さも指摘されてます。
ま、自分は幸せにもそれら掴んでなかったので知らなかっただけなんですけどね。なんで知らなかったのか?
たぶん、自分はその頃無双シリーズしかやらなくなってたので他のゲームなんか眼中になかったのでしょう。
それでもGTAやシャドウハーツは多少のクエスチョンは付くものの買ってプレイしてます。なぜ自分はその当時のクソゲーを掴まなかったのか? それほど見る目もないってのに。
記事を読むとクソ判定されてるのは軒並み当時の大作級ゲームばかり。タイトルだけなら聞いたことある業界トップメーカーのものがズラリ。ゲーム誌でも高評価を受けてた作品だったと記憶します。それらが悉くクソゲーだったと?
ただどういうわけか当時の自分はそれらの作品タイトルやパケ絵見ても全くトキメキませんでした。今もトキメキません。それらタダで手に入るとしてもあんまりプレイしたいと思いません。
トップメーカーの大作級ゲーム、とりわけゲーム誌で高評価RPG、って時点でどこか忌避感を抱くのです。大して見る目なんかないのに。
ま、その当時からすでにゲーム誌の評価はアテになんないってのは定説ではありましたけどね。大手の大作が高ポイントを得るのはある意味必然です。否定するつもりもありません。
ゲームが売れなきゃ業界全体が衰退します。開発費が幾らかかってんのか分かんないようなゲームを中古で、時には無料で流すようなユーザーが多い中、メーカーや業界誌ばかりがフェアであれなんて言えるほど自分はいいご身分ではありません。
そういうエセユーザーの一人である自分はメーカー、業界誌が時にはユーザーだまくらかして集金に走っても仕方ない部分はあると割りきってます。騙す方より騙される方が悪い。
それはいいとして、なぜ自分は騙されなかったのか。メーカーの思惑、ゲーム誌の提灯評価に惑わされることなく、後年クソ判定受けるような大作級ゲームに全くと言っていいほど興味を覚えなかったのか。
自分はそのころ、底辺ゲーマーとしてゲーム誌もそれなりに読んでました。でも巻頭で特集組まれるような、高評価間違いなしな大作ゲームの記事には全くと言っていいほど惹かれませんでした。きっとライターの文章に熱を感じなかったのでしょう。記憶にも残ってません。
逆に自分が興味を覚えたのは巻末あたりにひっそりと紹介される中堅メーカーのマイナーゲームばかり。
そこには限られた紙幅にライターの熱が込められていました。今でも憶えてます。そういう記事は読んでいて楽しい。人気の得点評価のコーナーなんかよりずっと面白かった。そういう記事に自分は惹かれ、中堅メーカーのゲームでも安心してカネを払えたのです。
謎でも何でもなかった。自分がクソ判定受けるゲームを掴まずに済んだのは運がよかったからでもなく、ましてや見る目があったわけでもない。ゲームライターたちは大人として職責を全うしながらも、自分のような底辺ゲーマーにきちんとメッセージを送ってくれていたのです。




