歌舞伎&ゲッター
いかがでしたでしょうか? 歴史ミステリをちょっと意識してみました。いや、天一坊は個人名だろ、ってツッコミも承知のうえです。でもこの名前ってなんか一座っぽいなあ〜って思ってたんですよね。んで、事件をそのまま後世に伝えるわけにもいかないので、脚色がなされて現代に伝わったと、そのような歴史ミステリ的な楽しみ方をしていただければ作者としても光栄です。いや、作者自身がそんな楽しみ方を強要するのがそもそも間違いなんですけどね……
んでは本題に行きましょうか。
たぶんこれが連載に載る頃には終了してるかもしれんけど、ゲッターロボアークが無料で放送されてたのでありがたく視聴。が、それに気付いたのが3話目から……このあたりのチェックの甘さが自分のダメなとこ。普通のアニメファンならこんなミス絶対やらんぞ……1話目から墜落した量産型ゲッタードラゴンを奪って搭乗という激アツな導入だったはずなんだよなあ。ちくしょう。
自分はこれ、2,3年前の再放送かと思ったのですが、新作のようです。太っ腹だ……
実は原作は自分も読んでます。ただ単行本一巻か二巻くらいの分量で終了してたような記憶があります。違ってたらごめんなさい。
でも内容はアニメ化にあたってそれなりに改変されてるだろうし、ラストバトルもアツい展開が用意されてるのでしょう。久々に毎週楽しみなアニメが登場してきましたよ。なによりあの石川賢の狂った (←ホメ言葉)絵柄がちゃんと再現されてるのが自分的に高ポイント。作画のクオリティは最近の作品らしく高いんですけどね。ゲッターもCG技術の進化のおかげか面倒なデザインなのによく動いてくれます。
と、ここまでは高評価なんだけど、なんというか、キャラは普通。いや、最近の作品の中ではかなり特異な部類なんだろうけど、スパロボアニメの主役級、特にダイナミック系としては割と普通かなと。ただこれは原作も普通のキャラ設定だったので原作重視かなとも思えます。もうちょっと……なんつーか、ぶっ飛んだ部分も欲しかったかな……いや、カネも払わないユーザーのたわ言なんですけどね。
あと原作では敵の親玉級がなんの脈絡もなく◯国の偉人だった点が改変されてます。まああれも意味不明なことおびただしいので正しい改変だと思います。たぶん原作者が何気なく目に入った横山光輝氏のマンガからテキトーに拝借したんじゃないですかね。自分の勝手な想像ですけど。でもそれこそが石川賢スタイル。
で、アニメ版だと主人公の不倶戴天の敵に。この改変によって敵との因縁も生まれるし、人間ドラマも増すっていうプラスの効果が生まれてます。ただ石川色が若干、スポイルされるという弱点はありますが……どう難癖つけても無難な改変でしょう。あれそのままやってたら今の時代ではアニメ化無理でしょ。
それと主人公のゲッターロボアークがデビルマンっぽい風貌に。これは原作のデザインをよく憶えてないんだけど、原作は初代に近いデザインだったような記憶があります。元々、初代ゲッターがデビルマンを意識したメカデザだったのかも。ゲッター線は初代原作では敵の弱点に過ぎませんでしたが、アニメではまた違った立ち位置になってるかもしれません。アークというのも実は悪……ああっ! 色々妄想してたら後出しジャンケンのネタバレ扱いされてしまいそうなのでこのへんで。
で、アニメ化を記念して歴代ゲッターの主題歌をまとめ動画としてアップしてた人もいたのでありがたく視聴……って、いいのか? それ。こんなこと書いてたらタイホされやすまいか? 自分。 ……ま、まあアップしてるんだし、たぶん大丈夫でしょ。分からんけど。
それはさておき、聞いてみるとやっぱり初代の曲が一番アツいなあ。あくまで個人的に。その後の作品の曲もいいけど、オシャレ方向に振ってるっていうか。最近の作品は影山氏の熱唱で原点回帰してるっぽいけど、やっぱりまだオシャレというか。そこいくと初代は覚えやすいしストレートな歌詞も熱い。昔のロボットアニメの曲も最近あれこれ聴いてるけど (だからそれいいのか?)、初代ゲッターはアツさが違います。歌手さんの力強い歌声だけでなく、ティンパニの音も力強さの演出にひと役買ってます。もう、こんな曲をアニメに期待するのは間違いなんですかねえ。いや、力強けりゃいいって言いたいわけでもございません。
宇宙戦士バルディオスのOP曲もいい。こちらはしっとり系だけど、歌手さんの歌唱力がハンパない。楽曲のクオリティだけで言えば最近のアニメの方が上なんだろうけども、心に残るってのは、またちょっと意味合いが違うのかな、などと詳しくないのにもっともらしく語ってみたり。
では、次回は拙作、いつか咲く君にの別視点短編でございます。




