閑話 雷帝&倉木side ???side
前回のあらすじ
食事会がおわると、俺のスキルについての検証の手伝い兼おやすみと言うことで、倉木さんと俺は週末に共に行動することになる。
side雷帝、愛唯
「初めて連絡先に家族以外が入ったんじゃないか?w」
「え!?そ、そうですけど、なにか?」
「さっきちょっと感動してたろ。ははっ。」
雷帝は腹を抱えて笑う。
「お姉ちゃんに言いますよ?美紀さんのこと。」
「いやいや!ホントになにもないじゃないか!悪い冗談はやめてくれ。」
「そうですか、そうですか。映画に誘われて一瞬迷ったのも知ってますけど?」
「それは最初の頃だろ。あのときは彼女だって俺に妻がいることは知らなかったし、俺もなんて断るか迷ったんだよ。」
「なるほど、ただ覚えといてくださいね。作り話なんて簡単なんですから。師匠がお姉ちゃんに言ったら私も言います。」
凄みに雷帝が少し圧倒される。
「わ、わかったよ。」
side????
「おい!!聞いてないぞ!!なんでモンスターパレードなんて起こしたんだ!!」
俺は寝耳に水の日本で起こった事に驚きを隠せていない。
「なんで、か。」
目の前のこいつは表情が読み取れない。何を考えているのか。
「俺は約束したはずだ!!命まではとらないと!なのにあんなことをすれば、死者は免れなかったぞ!!」
「そうだな。想像より対応が早かった。そうすればもっと混乱が……」
聞き捨てならない言葉に俺は戸惑う。
「対応ってどういう!?まさかあの光神について知っているのか!それに最初から殺すつもりだったのか!?」
こいつはあきれた表情をする。いや、雰囲気か。表情はない。
「喚くな。ただ……なるほど。光神……神と呼ばれるか。フハハハッッ!笑える、傑作だ。そうだな、最後だ。質問に答えよう。私達は奴について何かは知っているが、誰かは知らない。それが答えだ。そしてもう一つ。これは……ゲームだ。じゃあな。」
そういうと俺の体は足元からどんどん消えていく。
ただ、地面にたっている感覚はある。おそらく転送されているんだろう。
「裏切ったのか!?」
「裏切る?違うな。最初から味方でもなんでもない。まぁ感謝はしよう。新たな盤面が整った。」
その瞬間俺の意識は飛び、自宅の自室にたっていた。
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