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5話


木々をかき分け眼前が広がる

狼型魔物ウルファン達が騎士一団を囲い戦っている、その中心に先程の火球ファイアーボールを放った魔法使いが膝をついていた


「はぁぁぁぁぁあ!」


倒れた者を守るかのように前線にて剣を振り牽制と撃退している女騎士が一人と魔法使いとその横にいる侍女らしき女性を守る騎士四人、たが騎士達の方は守りで手一杯の様だ


(まさか…嫌な予感が当たるとは…)


「む?そこにいるのはロストじゃないか!手を貸してくれ!」


女騎士が俺の名を呼ぶ

やはりあなたか…名前を聞いて嫌だったが…しょうがないが…


「はぁ………」


ため息を吐きつつも腰の剣を抜き走り出す、こちらに気づいた狼型魔物ウルファンが向かってくる


(まず一匹…)


最小限の動きで交わしすれ違い様に下から剣を振り上げ首を切り落とす、そのまま向かってくる二匹目を正面から真っ二つ…3、4匹目を連続で首を切り落とす

仲間が倒された事を目の当たりにした狼型魔物ウルファン達は敵わないと分かると逃げていった


(はぁ…疲れた…)


「相変わらずロストは強いな!どうだ私の元に来ないか?」


「断るよ…レイナ様」


女騎士…もといレイナ様、今回の救出対象だ


「ひ、姫様危ない事は本当におやめ下さい!何かありましたら私達息が出来なくなります!」


「すまんすまん、どうしても身体が動いてしまってな!」


(相変わらずな事…)


本名レイナ・N・フィール、この王国の姫の一人だ。

かなりのお転婆らしく自分から魔物狩りに行く始末で御付きの侍女達を困らせてばかりらしい


現在王国には五人の姫がいる、それぞれの姫は国で仕事をしていおり

一人目は賢者と称される姫、全魔法(回復を除く)に適正があり莫大な魔力を持っている。一人で強力な範囲魔法を使う事が出来る

二人目は聖女と称される姫、世界で数少ない癒しの魔法が使え更には欠損した部位までも回復することが出来る。ただし死者の蘇生は出来ない

三人目は女騎士もとい姫騎士、剣術槍術弓術etc…様々な武器等を使いこなす事ができる。素手の格闘もかなり強い

四人目は歌姫と称される姫、歌で味方の指揮を高め敵を弱体化させる事が出来る。魔法とは違い魔力を消費しない

五人目は未だに姫の詳細は伏せられており誰も知らない


その中の姫騎士に就いているのがこの方、レイナ・N・フィールだ


「とりあえず…ここから離れましょう、血の匂いで魔物達が向かってくる可能性がありますから…」


「うむ、そうだな…動ける者は傷ついた者の手助けを、手の空いてる者は警戒せよ」


姫様の言葉で騎士達は動き出す

やれやれ…ここからどう移動するか…

そう考えると姫様が声をかける


「すまんなロスト、私を探しにきたのだろう」


「えぇまぁ…ギルドからの依頼ですが…」


「そうだろうな、ロストの事だ自分から好んで動く訳がない!」


「酷い言い草ですね…事実ですが」


「姫様」


そうこうしていると支度を終えた騎士が姫様に声をかける


「あぁ、ロストここから案内を頼む」


「わかりました…」


とりあえず安全な場所まで送り届けよう

俺はそう思い元来た道を戻るのだった


遅れてすいません

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