序章 プロローグ 『消えゆく君を想う』
はじめまして竹倭部です。この度、趣味で小説を書いてみようと思って始めてみました。ほとんど自己満足に近いです笑 でもせっかくネットの海に流しているので多くの人に読んでもらいたいです。初めてなのでお見苦しい点も多々あると思いますが温かい目で見守っていただけると嬉しいです!
-100年前 王都アーデン 王城にて
剣士はそこに1人立っていた。
辺り一面は火の海に呑まれ、火の波は男のすぐ近くまで迫りいまにも呑み込もうと波打っている。
争いの爪痕はひどく、男の周りには多くの"残骸"が転がっていた。
「これで本当に良かったのだろうか...教えてくれ---よ。」
男は虚空に向かって呟く。しかしその言葉に応えるものは誰もいない。
ここは王都アーデンの王城。広大な大陸を統治する王国の都であり、その心臓にも等しい城である。しかしその偉大な面影は消え失せ、いまにも崩れようとしている。
そう...例えるなら地獄。燃え盛る炎の中で男はいつまでも佇んでいた。
そして男は決心をしたかのように息を飲み、
「...友よ、私は待っているぞ。いつまでも。」
そう呟くと炎の中に消えていった。