自轉車
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雙輪自疾足驅停
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試出塵囂道欲遙
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多嘆常觀何止狹
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茲終致想氣飄飄
【句形】
七言絶句、平起式、下平2蕭(遙、飄)
【訓読】
双輪自づから疾くして 足駆停まる
試みに塵囂を出れば 道遥かならんと欲す
多く嘆く 常に観るは何ぞ狹きに止まるやと
茲の終はりに想ひを致せば 気 飄飄たり
【大意】
二つの車輪が一人でに速くなってくると足の動きも停まる。
ためしに人里を離れてみたら、道中どんどん遠く行ってみたい気分に。
しきりにため息をつく。僕の見ていた場所はこんなにせまかったのかと。
この道の末に想像をふくらませると奥底から気分がすばすばとしていく。