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チート・ザ・昔話  作者: こおり ほのお
チート・ザ・昔話
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チート・ザ・金太郎

 むかしむかしある所に、金太郎という名前の男の子が住んでいました。

 金太郎が住む山奥には動物たちがいっぱいいます。

 金太郎はその動物たちみんなと友達でした。


 ある日金太郎は動物たちと相撲をして遊ぶことにしました。

 この日の相手は熊さんです。


「金太郎、お前を倒すために俺は地獄から蘇ってきた……今日こそ決着をつけるぞ……!」


 熊さんはその場で全身に力を込め、それを解放するように掛け声を発します。


「はあッ!!」


 熊さんが気を解放することにより、周囲の草木ごと相撲の土俵が消し飛んだ。


「我らの戦いに場外負けは不要……これでどちらかが手を地につけるか、もしくは負けを認めるかしない限りは決着はつかん……!」


 殺気を放ちながら言い放つ熊さんに、金太郎は右手のモノを熊さんに向けた。

 次の瞬間、金太郎の右手が火を噴き、それと同時に熊さんのこめかみに血が流れた。


「ふむ、大型両手銃(44マグナム)、仕入れたばかりだが中々の性能だ……次はこっちの連射式機関銃(マシンガン)を試してみるか」


 熊さんはその場で白旗を上げました。

 勝つのはいつも金太郎で、身体の大きな熊さんでも金太郎にはかないません。


 

 今度は、つな引きです。

 金太郎一人と、山中の動物たちの勝負です。

 動物たちの中には、身体の大きな熊さんの他に、牛さん、馬さん、鹿さんもいます。

 ──それに対し、金太郎は縄を4000ccの12tトラックを括り付け運転席に乗り込んだ。


「つな引きも、金太郎の勝ち!」






 なんとも大変財力(ちから)持ちの金太郎ですが、強いだけでなくとても優しい男の子です。

 ある日、熊さんの背中に乗って山道を行くと、谷のところで動物たちが困っていました。


「どうしよう、橋がないから向こうへ行けないや」


「よし、僕にまかせておけ」


 そこで金太郎は担いでいた(まさかり)を指ではじきます。それにより甲高い音が辺りに響きました。

 すると、木々の陰から黒服の男たちと歴戦の大工たちが次々と現れ、周囲の木々や用意していたコンクリートを巧みに使いあっという間に一本橋を造り上げました。


「うん、ちょうどいい大きさだ」


「わーい! どうも、ありがとう!」


 動物たちは大喜びで、金太郎の造ってくれた橋を渡りました。





 その後、強い権力(ちから)と優しい心を持った金太郎は立派な若者になり、都の偉いお侍さん達を家来にして、悪者を次々とやっつけたといいます。



 めでたしめでたし

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