腸ふぇすてぃばる
彼女の実家は、北海道にあると言う事は
僕はあまりいい気持にこれからなる可能性の低さを示唆していた
僕が北海道で、思いつくのは、遠い記憶の中で
それは小学校三年の地理の時間だったと記憶できている
そこで、郷土品などを調べたのが北海道であった
他に記憶に残るものがあるとすれば、ロシアとの北方領土争いにより
他国の軍隊三十人に死者を出した事件が記憶に新しいが
その他だと、一家毒殺事件(連続三件)だろう
確か、主犯は僕であり、企画は、アリゾナさん、その他の実行は、ナポレオン惨殺死体さんであったはずであるが、そうなると、その犯行の被害者の中のだれかと言う可能性は無い
なぜなら生存者は、0なのであるからにして、その関係者であろう
いま彼女は、病院に連れて行くと言う、理由で、タクシーの後ろの席で僕の隣に仲良く、刃物を後ろ手に突き付けられているわけである
「そこ左です」
なんとも、恐ろしいまでに、平然とした声と対応で、そう言う
もちろん運転手にであり
僕ならこう上手く行くとはとても思えなかった
「はい、そこです」
軽快とでも言々える発音の調子で
僕と二人で、車外に出た
支払いは済ませてあり
逃げ出す隙は、無いように思われるが
殺した人数ゼロ人にして
主犯で、行動した殺人は優に千件を、こえた、この僕である
そう簡単に、殺されるはずもなく
薄暗いアパートの前に
彼女は、血にまみれて倒れている
僕の腰に、刺さっていたナイフは、彼女の腹を、綺麗に切断しており
内臓のソーセジが、太ったいや、妊婦ではないだろうが、きっちりと、シャツインした袂に流れ
膨らんでいるいる様子が
少し見て取れたが
もちろん、切った場所からすぐに、こぼれていた
ここで、特出しているものは、彼女から漏れ出す、赤い液体が
一切、僕に、かかっておらず、地面に、垂れ流されている点だろう
だが、彼女はまだ死なない
なぜなら、切り口の中に、大きな血管は含まれてはいない
だからこその腹なのであるが
まあ、そのうち死ぬのは、当たり前だが
確実に死んでもらう必要性は、ある
だから僕は、企画立案者に、電話をし、良く行動する実行犯を、現場によこした
これで終了だ、僕は、自宅のアパートが、どこだったか
辺りを見渡して、少々途方に暮れるが
さすがに、それで、千件もの事件にかかわってなお捕まる自分ではない