まずはじめに
「では、この説明書をお読みください♪」
ホワイトバニーがバックパックからゴソゴソと取り出す。
※バックパックはモノの例えです。
「こいつを見てくれ…こいつをどう思う?」
小学生向けの国語辞典サイズの説明書(?)を見せる。
「すっっごくぅ…ぶぁつぃですぅ…」
後輩ちゃんがホワイトバニーのネタを拾ってあげる。エロい!
「えー…こんなの読むのー…、携帯電話の説明書みたいでめんどくさいー」
パカパカ携帯電話の説明書って、何であんなに分厚かったんだろう…。
「読むと魔法が使えるようになりますよ♪」
「読みましょう先輩!」
目を輝かせる後輩ちゃん。
「しょうがにゃいにゃ〜」
後輩ちゃんと肩を寄せ合って説明書を受け取り見る。
表紙の題名をおっきく書いてあるのは万国共通だなー。
カッコつきの外国語で…【mémoire】著者 Памяти 出版 Gedächtnis と書かれている。
「中二病か!」
読めない文字なんて使うなよー!
すいません…許(略)
「先輩!とりあえず読みましょう!」
欲しがる後輩ちゃんに求められちゃったから、最初のページをねっとりめくりあげて…真っ白(意味深)だったのでまたゆっくりとめくり…。
はじめに、健全の為に魔法でスカートめくりをしたりするのはやめましょう。
「えー…」
可愛い子のスカートの中がどうなってるのか知りたくなるの普通でしょー?だから後輩ちゃんのメイドのスカートの中がすごく気になるでしょー?靴が気になると言って説明書を持ってもらうでしょー?自然にしゃがんで靴を触るでしょー?目の前に後輩ちゃんのスカートあるでしょー?掴んでー、めくってー、黒のレースのランジェリー確認して、すぐさまスカートを抑えて少し下がって顔を膨らませる後輩ちゃんかわ…。
「痛い」
「当然の報いです!」
スカートを抑えた時に説明書を離して、自然落下で私の頭に落ちたのか…、うさ耳がクッションしたのか少し痛い程度に収まってる?
「あ、そういえば私も聞こえるようになるの?うさ耳付けてるし」
「残念ながら…元々ここの世界に住んでいるバニーガールだけです」
むー…、店長と料理長の好きな人がわかると思ったんだけどなー…。
「先輩、聞こえるって何ですか?」
「あー、後輩ちゃんはその時寝てたもんねー」
兎少女説明中…。☯️
「…怖いですね」
「そう?」
えっろい事考えてセクハラしたりで弄り放題できるからいいと思うんだけどなー。
「先輩隠し事あまりなさそうですもんね…」
「隠していいのはサプライズプレゼントぐらいじゃない?」
「おっしゃる通りです♪」
楽しみは演出するものよねー。
「あのー、そろそろ説明書お読みくださいませ♪先に進みませんから♪」
「あっ、はい…」」
ホワイトバニーが説明書を拾い上げ、いつの間にか部屋の隅っこにあるテーブルの上に置き、「どうぞ」とイスを2つ引き座るように薦められ、おとなしくイスに座り後輩ちゃんと説明書を読み始める。




