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俺は強くなる。どこまでも。  作者: 11831
プロローグ
7/8

第七話 天国

「それじゃあ、また明日ね。」


「おう、また明日。」


そういって俺たちは楓の家の前で別れた。

俺の家は楓の家を通って数軒、家をまたいだところにある。

隣じゃないんだよ…


「ただいまー」


俺は玄関を開けた。


「おかえり、お兄ちゃん。」

「おー、ただいま。」

「ちょっとゲーム借りてるから。」

「あいよ。」


こいつは俺の弟の綾田。

中学2年の弟だ。


「俺寝るから、まだまだやってていいよ。」

「いや、俺勉強あるからもうやめるよ。」

「さいですか…」


綾田は俺と違って真面目君である。

反面教師ってやつかな…


弟と少し会話を交えてから俺はソッコーで自分の部屋のベッドにもぐりこんだ。


「ここが天国か…」


俺は一瞬で眠りに落ちた。


***


「おはよー、祐介。」

「おはよ」


俺たちは普段、いつも一緒に登校している。

…俺が寝坊しないときは。


「あら、今日は珍しく起きれたのね。」

「いつも通り、起きさせていただきました。」

「今日は何か悪いことでも起きるのかしらね?」

「…いいすぎ。」


楓と一緒に登校をしたら、教室でいつものメンバーと、いつものようにおしゃべりタイム。

…そんないつもとは、なにか違う感じ。

なんだろう。

ほんとに悪いことが起きそうな予感。


「…ねえ。なんか変な感じしない?」

「変な感じ?何よそれ。」

「別に何も感じないよ?ゆうさん。」


…おかしい。

すごく嫌な感じだ。

胸がざわざわする…

早起きした代償か…?


「おかしいな…俺の調子が悪いだけかな…」

「また遅くまで起きてたんじゃないの?」

「ぐっすり十時間、寝させていただきました。」


逆に寝すぎたか?

そう思いながらふと、窓の外へと目をやった。



…そこには何か巨大なものがうごめいていた。



「うわああああ!」


俺は大声で叫んでしまった。


「みんな!外!」

「?どうしたのよ?」

「ゆうさん…脅かそうとしても無駄だよ?」


みんなには見えてないみたいだ。


「どういうことだよこれ…」


俺が一人で必死に状況を整理している間に、大きな謎の物体が動き出した。


「やばいって!早く逃げよう!」

「何言ってるのよもう…」

「クラスのみんながこっち見てて恥ずかしいんだけど…」


ダメだ。誰も信じてくれない…。みんなには見えてないのかよ?!

クラスのみんなもこっちを驚いた顔で眺めている。


「いいから早く…」


瞬間、教室が炎に飲まれた。



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