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一人相撲

作者: 頭蓋

姿の見えない不安感が

形の無い価値の無い恐怖を

どこからともなく連れてきたんだ

朝が来る一瞬前の出来事


いつも通りの夜に

いつも通りの酒に

溺れて幸せに眠る

俺をどうにかする為に


紫煙が目の前を霞ませて

苦味だけが口に広がる


嫌悪感だけを拾い集めて

歪んだ性根のオブジェクト

作って 壊して

作って 壊した


今この心の中には

何もない静かな空間が

ただ虚ろに広がっているだけ

今この気持ちを表す

言葉があるのだとしたら

なぁ 教えてくれよ


全てがどうでも良くなってさ

あんたの顔を拝んで掃き捨てて

俺を支える何もかもを踏み潰して


昨日の夕飯も

今朝のこの気怠さも

これから広がってく明日も 明日も 明日も


全部要らねぇんだ


今この心の中では

戦争真っ最中さ

不毛な争い 価値の無い勝敗

それでもまだ 止まれないから

今この心の中には

血と肉と感情の爆発が

起き続けてんだ

誰にも止められない

あんたにも あんたにも


何もかもを飲み込んで

何もかもを吐き捨てて


一人ぼっちの戦争を始めたんだ


一人ぼっちの 戦争を

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