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瀬戸の波  作者: 河杜隆楽
7/8

仕舞 上

厳島の戦い前半です。

 瀬戸の波 - 仕舞 上 -


 〈安芸国 草津城 (天文24年 西暦1555年)〉


 空が震えている、と思わせるぐらい途切れぬ暴風。城の外壁を殴る雨粒。鳴り響く屋根の音に恐れいななく牛馬。米の収穫期に来襲した大雨に(もう止んでくれ)と祈る農民達。窓の外を見つめる元就の心中ではそんな場面が映し出されていた。瀬戸の海は人々に富をもたらす女神の姿ではなく、すべてをなぎ倒す男神の姿を現している。


(野外におる陶の軍勢は大変じゃろう)


 ふと思った感想には敵の不幸を喜ぶ武将の顔も、従軍する農民を憐れむ為政者の顔もなく、ただ部屋に閉じこもっているような老人の顔しかなかった。甲冑姿の勇ましい姿ではあるが、その甲冑さえも老け込んだように見えた。厳島の対岸に位置する草津城内の広間で、呆けた老人が落ちる雨を見ていただけだった。


(どうしたのじゃろうか、元就様は?)


 隣で控えていた児玉就方が普段とは様子が異なる元就の姿に不安がる。彼は毛利家が保有する水軍の責任者であり、この合戦において小早川水軍と並んで最も重要な役割を担う。元就が最も信頼を置く家臣の一人でもある。


(これまで必死に鍛え上げた水軍じゃ。負けるはずがない。…しかし、大将があの調子では)


 全く覇気が感じられない元就の姿にますます不安が募る就方。誰かに相談しようにも、他の家臣はこの大雨への対策のため、自分の部隊の元に戻っていた。もう数日前からすでに渡航の準備はできている。が、彼らは待っていた、この瀬戸内海はおろか、日本随一の実力を誇る水軍を。

 村上水軍。歴史に詳しくない方でも知っている方は多いだろう。豊臣秀吉の海賊停止令が出されるまで、瀬戸内海狭しと暴れまわった海賊の一味である。織田家配下の九鬼水軍はおろか、正式軍である毛利水軍や大内水軍さえ勝てるかどうかわからなかった。第二次木津川口の戦いで織田信長が鉄を張った船で破ったことは有名だが、村上水軍が敗れたのは毛利家が恩賞をしぶったことで士気がにぶったからだ、とも言われている。

 村上水軍は三つの一族に分かれる。一つは毛利家に臣従している因島いんのしま家、二つ目が河野家に臣従している来島くるしま家、もう一つが独立勢力の能島のしま家である。どれも一筋縄ひとすじなわではいかない海賊だが、その実力は三家とも一流である。今回、毛利家は三家全てに協力を求めていた。


(三家全てそろわなくても良い。因島だけでも協力してくれたら)


 彼らの実力を誰よりも知っている就方は祈るばかりだった。

 雨がますます強くなっていた夜半、元就たちの下に一報が届いた。


「東より大船団が到着!」

「おお!」


 表情一つ変えない元就を後目に、就方は喜び勇んで、海岸沿いに走り出した。雨は止む気配がない。

 しばらくして元就の下に就方が三人の武将を連れてきた。因島水軍の棟梁・村上吉充の重臣・末長景道、来島水軍の棟梁・村上通康、そして


「武吉殿、お主が来てくれるとは!」


 能島水軍の棟梁・村上武吉。おそらく村上水軍の歴代棟梁の中で最も優れていた男であろう。彼は他の二家とは異なり、毛利家や河野家とも対等に接した。誰かに味方するとしても、それは相互の利益が一致したからであった。秀吉の海賊停止令も率直に言ってしまえば、どの大名にもつかない彼を狙い撃ちにした政策である。その際たった一海賊の身でありながら秀吉に堂々と反抗した、まさに“独立不羈”とは彼のためにある言葉であろう。また彼は連歌にも優れており、彼が書いた『村上舟戦要法』に日本海海戦の参謀であった秋山真之が感銘を受けたのは有名な話である。

 元就の驚いた顔に対して、武吉は真剣な顔で話しかける。


「元就殿、儂はお主に服従したつもりではない」

「………」


 今更何を言っているのか、と他の三人は驚くが、元就はいたって普通の表情で頷いた。部屋に妙な空気が漂う。そんな中、武吉は一変してカラッと笑いかけ、「だが」と続けた。


「『この一日だけ』という元就殿の言葉に魅せられました。この武吉、お味方し申す」


 武吉に笑い返す元就。両者はがっちり手を握った。

 村上水軍が味方するとはいえ数的不利は変わらない。ではなぜ彼らが味方したかというと、理由は他にもある。それは海上貿易である。そもそも村上水軍の仕事は何も略奪だけではない。最も重要な仕事は海上の治安維持、又は自ら海上貿易をおこなうことである。京と西国の通行路である瀬戸内海を巨大な水軍力でもって支配する。それはかつてのイギリスと同じく、歴史上最も儲かる商売の一つである。それができたのも大内家は元々日明貿易に重点を置いていたため、瀬戸内海の海上貿易は半ば放っておかれていたからだ。しかし状況が変わった。日明貿易が途絶えた今、大内家もこの利益を積極的に狙って来るようになった。


(安芸までしっかり占領されたら、村上水軍とて危うい)


という危機感は村上三家の中で一致した。そこで一か八か毛利家に賭けた、ということだ。

 村上水軍の三人とそれぞれ言葉を交わした元就は、おもむろに就方を見た。


「就方、出陣じゃ」

「え!?」


 外気に轟く風の音はますます大きくなっていた。先ほどまで外に出ていた四人の鎧からは大量の水がしたたり落ちている。就方は懸念を示した。


「この状況で船に兵士を収容していくのは操船上難しいかと。せめてこの雨が弱くなってから」

「まあ、できなくもありませんが、一、二隻は沈むことを覚悟した方が良いかと」


と就方の意見に因島水軍の景道も同意する。


「就方、この雨どう見る」

「は?」


 窓の外を見つめる元就。就方も同じ方向を見たが、答えは出なかった。


「どう…とは?」

「今から厳島に大量の血が流れるのじゃぞ。厳島の神は戦を嫌がり、この雨で儂らを行かせないようにしておると見た」


 厳島は殺生禁止の島である。厳格に血の穢れを戒めており、島民の女性が月経の時はわざわざ島の外に出るほどであった。


「では、なおさら行かれぬ方が」

「馬鹿者!儂はこれから中国一の大名になりに行くのじゃぞ」


 就方の方を向く元就。就方にはその眼中に火がともっているのを見た。武吉は(間違ってなかった)とニヤリ笑う。


「神を驚かすことさえできないでどうする」


 村上の三人が出て行ってから自分も出て行こうとした就方は、ふと元就の様子が気になった。あれほど勇ましい言葉を吐いたにもかかわらず、窓の外を見つめる様子はまた老け込んでいるようだった。心配ではあったが、自らも出陣の支度をしなければならなかったので、就方は元就を残し、部屋を出て行った。


 元就は緊張していた。頭が働かない。と言っても、彼は別に晴賢を恐れているわけではない。しかし六十にもなる男の目の前に、自分の人生を賭けて欲しがっていたものがぶら下がっている状況下で、武者震いとは桁違いの緊張が体中を支配していた。(失敗するのではないか)と、普段は絶対思わない抜けた考えが、心からはみ出してくる。元就になす術はなかった。

 傍目はためから見れば、失敗する確率が断然高かった。ひとまず状況を説明しよう。毛利軍は総勢四千。自己が持つ全ての可動兵力を集結させた。もちろん大内軍に数で勝てるはずもなかったため、狭い厳島に誘導し一気に撃破する作戦に出た。元々因島村上水軍は傘下に収めているために水軍力ではこちらが上、島内に押し込めることができると踏んだ。元就はまんまとはまってくれた晴賢の出陣に喜んだ。

 しかし晴賢の実力は元就の予想を大きく上回った。大内軍はなんと総勢二万五千。さらに宗像水軍など九州に駐屯する水軍も呼び寄せた。これで元就の計画は大きく狂い、可能性は少なくなった。奇跡的に全村上水軍の参陣を得たが、これで勝てるかどうか。


(後は神頼みと言ったところか)


 舟に乗る途中、甲冑の中の肌着に滲み(し)わたり肌に張り付く雨も気にせず、元就は瀬戸の荒ぶる波に祈った。



 〈厳島 大内軍本陣〉


 屋根を打つ大粒の雨。晴賢はこんな時に現れた雷神を恨んだ。接収した厳島の領主の館の天井からぽたりぽたりと落ちる水粒が晴賢の顔に当たる。それを合図だったのか、怒鳴り散らす晴賢。


「隆正、どうにかせよ!」

「も、申し訳ございません。ここで我慢してもらうしか…」


 ひたすら謝る隆正。赤い晴賢の顔を見ないように閉じられている目の下には、黒々と隈がついていた。


「こんなことなら早く城を攻めておくのだったな、隆正!」

「………」


 黙って頭を下げるしかない。厳島についてから隆正には弁解の機会さえ与えられず、その代わり不満のはけ口の役割しか与えられなかった。彼は失敗した。

 晴賢の馬廻り役筆頭の座を与えられていた隆正は、昨年の夏以来、毛利家内の内通者・桂元澄との連絡役となった。元澄の誠実な(内通している時点で誠実ではないが)働きぶりに感心した隆正は元澄を完全に信頼した。元済は「大内軍が厳島の宮尾城を攻めるならば、城内とその周辺の地図を提供する」と申し出た。城は敵に内部を見られないからこそ攻撃を耐えうるものである。実質宮尾城を提供するという元澄の提案に、隆正は歓喜した。すぐさま晴賢に報告し、厳島攻略計画(計画と言っても工程表のように城の陥落かんらくを前提にしていた)を立てた。

 しかし島に渡ってから隆正は自らの計画に泣くことになった。元澄が来なかったのだ。厳島で落ち合うはずの桂軍は何日たっても来なかった。しびれを切らした晴賢は全軍に総攻撃を命じた。しかし簡単に落ちるはずの城はびくともしなかった。“砦に毛が生えたような”城のはずだったのに、その実情は大軍が一片に入って来られないように精密に計算された立派な山城だった。さらにそれを守るのは猛将坪井元政。彼は大木を敵に投げつけるといった奮迅ふんじんぶりを見せつけ、余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)であった大内軍の度肝を抜いた。晴賢の怒りの矛先が隆正に向いたことは言うまでもない。


「城の見取り図さえあれば、すぐさま山口に帰れるのにのぅ」

「くっ、申し訳ありません…」


 晴賢の怒りも今ではもっぱら嫌味に変わっており、それが彼をまた苦しめた。そばに控えている側近達は耐え続ける仲間に同情した。

 この時点でさえ、晴賢らは元澄の裏切りについて微塵も疑ってはいなかった.そして「元就は安芸北部に遠征中」との報告も鵜呑みにしていた。極めて有利な状況に置かれた時、人は油断しとんでもないミスを犯す。これはかつて“西国一の侍大将”と呼ばれた晴賢にも当てはまったようだ。誰一人として自軍の勝利を疑わない。


 疑っているとしたらこの人だけだろう。弘中隆兼は野外に出していた食料の移動に苦心していた。しかしその目はうつろなままで、不意につくため息に、そのそばを通りかかる武士達が訝しがった。その理由を知っているのは息子の隆助だけだった。


「父上…お気持ちはわかりますが」

「分かっておる……しかし、こればかりはな」


 したたかに体を打つ雨。食料の運搬が終わったことを受けて、二人は小屋に移動した。隆助は他の者がいないことを確認して話し始めた。


「本当に元就は来るのでしょうか?」

「必ず来る。必ずな」


 こんな機会を逃す筈がないと、隆兼はまたため息を漏らす。小屋の中に置いてあった馬草まぐさの匂いがあたりを占める。隆助が慰めた。


「数ではこちらが圧倒しています。心配せずとも…」

「隆助。勝ち負けは数では決まらない。兵の質と、大将の器である」


 智将はその意見を聞き入れてくれる主の下で活躍できる。晴賢に会うことすらできない隆兼は黙るしかなかった。さらに見張りが常に傍にいた状態では愚痴さえ言えない辛い状況。やっと初めて聞く父親のはっきりとした非難に、隆助は「他のものに聞かれては」と危惧するも、「この風では聞き耳も立てられまい」とこともなげに隆兼は言う。がたがたと音を奏でる小屋に、時折雷の音が混じる。だがそれに反応できぬほど隆兼の心は瑞々(みずみず)しさを失っていた。


「隆助。儂はどこで間違えたのだろうか」

「父上は悪くありません。騙した元就が悪いのです」

「この時代、策謀・謀略家とは褒め言葉だ。悪いのは見抜けなかった儂と騙された晴賢様よ」


 もはや主君を主君とも思わぬ物言いに眉をひそめる隆助に、(まだ若いな)と隆兼は苦笑する。ここ五年で一生分の苦しみを味わった隆兼には、隆助の無邪気さが羨ましかった。


(この息子もここで死ぬのだろうか)


 隆兼にはもう息子を助ける術さえ残されていなかった。そんな気持ちを知ってか知らずか、隆助はようやく本題を話し始めた。


「父上、晴賢様は明日雨が上がってからまた社殿に参拝に行くそうですが」

「儂は行かぬ。お主は勝手に行け」

「しかしせめて一度は行っておいた方が」

「儂らは神土をけがしている身ぞ。加護など受けられるはずがない」


 急に話を切り上げ、スッと天井の片隅を見る隆兼。隆助がその方向が社殿の方角と気づくまでしばらくかかった。隆兼は手を合わせず目を瞑り祈る。もはや自己の無事など祈れる身ではない。ただただ神罰を受け入れようと、自分の罪を償おうとこうべを垂れていた。



 〈瀬戸内海 海上〉


 吉川元春は船内をウロウロと歩き回っていた。待ってはいられない。彼は吹き荒れる風の中に好物の戦の匂いを嗅いでいた。


(厳島などすぐそこではないか!まだ着かないのか)


 自家の船ではないことをいいことに、必死に帆を操る水兵に心の中で悪態あくたいをつく。彼が乗る小早川の水軍は直接宮尾城の船着き場に向かっていた。

 大内軍の予想外の戦力は、元就に若干の戦略の修正を余儀なくさせた。当初、元就は背後からの奇襲によって一気に打ち破ろうとしていた。しかしそれは敵がもっと少ないことを前提にした話。もしかしたら態勢を立て直した敵に敗れる恐れさえある。元就はこの計画では不十分と考え、吉川軍に宮尾城へ入城、正面からも攻撃する挟み撃ちに切り替えた。しかしながら宮尾城は敵の包囲網の真っただ中。この雨とはいえそれを潜り抜けるのは至難の業。その役目は輸送役の小早川軍に懸かっていた。


(で、失敗したというわけだ)


 元春はしくじった弟を罵倒したい気持ちで一杯だった。彼の正面に見える船はどうやら豊前水軍、大友家に臣従している。つまりは大内方だ。その実力は村上水軍には劣るものの、東九州を牛耳ぎゅうじるには十分のものを持っている。島の周りを巡回していたのだろう。数隻がこちらの航路をふさぐ。


(こちらには将兵が大勢乗っているのだぞ。速度がなく小廻りが利かない分、勝ち目は薄い)


 激昂する感情の隣では冷静な理性がものを言う。どうする、と半ば思考が止まっている元春の隣で、舟を減速させていた水兵たちが同時に、急いで旗印を下していた。


(こいつら、何をしているのだ!?)


 ふと視点を変えると、前方では何の警戒心も持たないようにスルスルと一艘の船が敵船に近寄っていた。隆景の船だ。チッ。舌打ちをする元春。何をやっているのだ、あいつは。

 すると、驚くべきことが起こった。敵船が道を開けたのだ。何隻もいた敵船は興味を失ったように別の海域に移っていた。開けられた海路を進む小早川水軍。驚く元春は近くにいた水兵に尋ねた。


「何があったのだ!?」

「隆景さまが出港する前に命じられまして。敵船に発見されたら、小早川さまの旗を降ろして宗像の旗に変えろと」


 風で水兵のその後話した内容の大半は飛ばされてしまったが、元春にはその意味が克明に分かった。味方のふりをしたのだ。見上げると、真っ暗な空の真ん中に確かに宗像の旗がひるがっている。


(相変わらず小知恵が働く)


 弟の手柄を素直に認めたくない兄を乗せて、小早川の船団は宮尾城に向かっていく。



 〈厳島 包ヶ浦〉


 静かだ。隆元は島に着いて最初に思った。厳島の裏手に位置する包ヶ浦には敵の武士はおろか島民さえ居なかった。どこかへ逃げたのだろう。奥に見える森林にも人影はなかった。


(静か過ぎるとむしろ不安だな)


 夜通し降り続いた大雨は、元就達が島に着いた頃には大分勢いを失っていた。上陸した者の中には船酔いですでに疲れ果てている者もいたが、大方は無事に上陸できた喜びにひたっていた。皆は静かに奥の森へと進んだ。

 しかし突然、海の方で悲鳴に近い声が響いた。全員振り返る。隆元は状況を確認すると、急いで元就を探した。


「父上!これは!」

「案ずるな。儂が命じたことよ」


 この島まで運搬してくれた水軍が島を離れていく。小早川と合流するのだろうか、船影は西に遠ざかっていく。自分達はどうなるのか?帰りは?その行方を呪うかの様に指をさす者もいれば、口をあんぐりと開けたままの者もいた。驚愕が彼らを包んだ。

 元就は将達に整列を命じた。隆正は首をひねるも命令に従う。浜の奥の森、少し木々が開けた場所に集まった。もうすぐ夜が明ける。雨が止みかけた雲の谷間から朝ぼらけが見える。元就は彼らに語りかけた。


「船は去った。我らには撤退の船はない」


 舟が去った訳を知り安堵する者もいたが、すぐさま顔を引き締める。隆正もその意味が分かった。元就は叫ぶ。


「いいか、皆の衆!勝つしかないのだ!たとえこの二百年もの長きにわたって主君といだいた大内家が相手であっても」


 息をのむ音。そこかしこから聞こえる。巨大な敵。だが元就の声にはもう恐れも緊張も残ってはいなかった。


「この戦いは義隆殿の敵討ちではない!自分達の栄光をつかむためじゃ!」


 遠い空が綺羅きらめき始める。夜を覆い隠していた雲が立ち退く。波もその予兆を感じるかのように恐れ、鳴りひそめる。


「我らの時代が来る!いざ参ろう!」


 巨大な太陽が、海を、大地を支配する。始まる。


次でラストです。

読んでくださりありがとうございました。

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