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新生連合艦隊  作者: 天嶽
8/62

第六話 帝国海軍艦艇改造計画

4月1日(?)


日本近海


イージス戦艦金剛艦橋


翔平

「あの艦は、なんだ?」


金剛

「分からないわ」



翔平

「話し合いで済みますよ~に」


イージス戦艦金剛は、駆逐艦秋月に接近する不明艦の針路を邪魔するような針路をとっていた、


水兵

「長官!不明艦より発光信号!『こちらは帝国海軍所属 戦艦金剛。貴艦は日本帝国の領海を侵犯してい

る。速やかに所属を連絡されたし。』です」


翔平

「こりゃ、本格的にやばいことになってきたな」


啓太


「長官、どうする?」


翔平

「どうするも、正直に答えるしかないだろう、発光信号用意!内容は・・・」



戦艦金剛



水兵

「不明艦より、発光信号!『こちらは日本海軍所属 イージス戦艦金剛』です」


??

「い、いーじす?なんだ、それ?」


今、イージスという言葉は疑問を持ったのは、岸本 鹿子治大佐、戦艦金剛の艦長だ


副長

「艦長、停船させて、武装解除しましょう」


岸本

「その手で行こう」



イージス戦艦金剛



水兵

「長官!不明艦より再び、発光信号!『停船せよ』です」


翔平

「艦長、停船だ」


艦長

「りょ、了解、機関停止」


水兵

「機関停止」


イージス戦艦金剛は機関を止め、惰性で進んでいた



戦艦金剛



副長

「艦長、不明艦が停船しました」


岸本

「よし、臨検隊の準備だ」



イージス戦艦金剛



水兵

「内火艇、接近、臨検隊の模様」


翔平

「艦長、ラッタルを下ろせ」


艦長

「了解」


金剛

「翔平、どうするの?」


翔平

「・・・」



内火艇



水兵

「艦長、まもなく不明艦に乗り込みますが、」


岸本

「そうか、君は、あの艦をどう思う」


水兵

「実に奇妙な艦だと、思います」


岸本

「君も、そう思うか」


水兵

「艦長は、あの艦が、アメリカの偽装艦だと思われますか?」


岸本

「アメリカはこんな、ことはやらん、それに、あの艦と後方の艦の艦尾には、旭日旗が、掲げられているし、さっきから向こうで波を切る音が聞こえる、たぶん10隻以上いる」


実際に、連合艦隊の各艦は、微速で、イージス戦艦金剛に接近していた


水兵

「艦長!不明艦のラッタルが下されています」


岸本

「そうか、よしラッタルから、不明艦の調査のため乗艦する」



イージス戦艦金剛艦橋



啓太

「長官、内火艇が接近してきます」


翔平

「じゃあ、行くか」


甲板に行こうとする翔平


葵 

「長官!何処へいくのですか?」


翔平

「甲板に行く、お茶の用意を」


葵 

「はぁ?」


翔平

「じゃあ、そういうことで」


翔平は、数人の水兵を引き連れて、艦橋から駆け足で出て行った



イージス戦艦金剛甲板



岸本

「でかいな」


水兵

「はい」


金剛の甲板に上がった、臨検隊


岸本

「軽く、300mはあるな」


水兵

「誰かきます」


岸本

「うん?」


キィィっと扉が開き、そこから翔平たちが出てきた


翔平

「イージス戦艦金剛へ、ようこそ私がこの艦隊の、司令官林 翔平です」


岸本

「戦艦金剛艦長岸本 鹿子治です」


翔平

「立ち話もあれですからとりあえず艦内へどうぞ」


岸本

「は、はい」



イージス戦艦金剛長官室



翔平

「遠慮せずかけてください」


岸本

「失礼します」


翔平

「大佐、質問ですが、今日は何年何月何日ですか?」


岸本

「今日?1935年4月1日だ」


翔平

「・・・そうですか」


岸本

「長官、あなた方は、何者ですか?」


翔平

「・・・我々は、90年後の未来から来ました」


岸本

「長官、からかっているのですか?」


翔平

「・・・そうですか、大佐一寸ついてきてください」


岸本

「はい」



イージス戦艦金剛CIC



岸本

「これは・・・」


翔平

「ここは、戦闘指揮所です」


岸本

「戦闘指揮所?」


岸本が瞠目するのも、無理もない、岸本の眼の前には、いかにも未来的な光景が広がっていた


翔平

「これで、私たちが未来から来たと、信じてもらえました?」


岸本

「確かに、この装備を見ればな・・・分かった、信じよう」


翔平

「ありがとうございます」



イージス戦艦金剛長官室



翔平は、これから日本で起こることを、連合艦隊のことを、岸本に話した


岸本

「日本が・・・米国と戦争をして負ける・・・」


翔平

「・・・そうです」


岸本

「そうか・・・あなた方は、これからどうするんですか?」


翔平

「私は、これからも、日本を守るために働くつもりです」


岸本

「日本を守るために?」


翔平

「はい」


岸本

「では、行きましょう」


翔平

「どこへ、ですか?」


岸本

「呉に」


翔平

「はい」


この会談の後、岸本は、戦艦金剛に、戻っていった



イージス戦艦金剛艦橋



翔平

「参謀長、各艦への回線を開いてくれ」


啓太

「了解」


翔平は岸本との会談の内容を、連合艦隊各艦へ伝えた


翔平

「・・・それで、これからも日本を守るために、一緒に働いてほしい、」


数分後


葵 

「長官、全艦から、旗艦と行動を共にすると、返電が来ました」


翔平

「よし、戦艦金剛に信号」


水兵

「了解」


1分後


水兵

「長官、戦艦金剛から返信『我に続け』です」


翔平

「よし、艦隊の陣形を単縦陣にする」


弘明

「了解」


翔平

「艦長、戦艦金剛の後に続け」


艦長

「了解」



帝国海軍柱島泊地



戦艦長門の防空指揮所で二人の少女が、瀬戸内海を眺めていた

もちろん、この二人は、普通の人には見えない


??

「姉さん」


今喋ったのが、戦艦陸奥の艦魂の陸奥だ


??

「うん?なに」


今喋ったのが、戦艦長門の艦魂の長門だ


陸奥

「金剛さんが、もうすぐ帰ってくるよ」


長門

「例の、気象異常の調査が終わったの?」


この気象異常とは、連合艦隊が巻き込まれた、嵐のことだ


陸奥

「そうみたい、なんかお土産があるそうよ」


長門

「お土産?」


陸奥

「うん」


そのとき、汽笛の音が聞こえた


長門

「金剛さんが帰ってきたみたいよ」


陸奥

「あっ本当だ・・・っえ」


陸奥が戦艦金剛を見ていると、島影から連合艦隊旗艦イージス戦艦金剛の艦体が姿をみせた


長門

「なに・・・あれは」


絶句する長門


陸奥

「と、とりあえず金剛さんの所に行こう」


長門

「わ、分かったわ」



戦艦金剛防空指揮所



長門と陸奥が驚いている頃、戦艦金剛の艦魂金剛は連合艦隊の駆逐艦秋月と二人でお茶を飲んでいた


秋月

「…というわけです」


金剛

「へ~そうなの」


なぜか、すっかり仲良くなっている二人


長門

「金剛さ~ん」


金剛

「あら、何の用かしら」


陸奥

「なにかって、あの艦隊は、なんですか!」


金剛

「90年後の未来から来た艦隊」


長門

「へ~未来から・・・どっかで頭打ちました?」


確かにこんな話をまともに聞きうける人はいない


金剛

「私は、至って正常よ」


陸奥

「なら・『あの~』うん?」


秋月

「あの~、私邪魔ですか?」


長門

「そういえば、あなた誰?」


秋月

「私は、連合艦隊の第一駆逐艦隊旗艦、駆逐艦秋月です」


秋月は椅子から、立ち上がり直立不動の態勢で自己紹介をした


長門

「本当なの、あなた達が未来から来たということは」


秋月

「はい」



イージス戦艦金剛艦橋



金剛

「翔平、」


翔平

「なに」


金剛

「翔平、私の艦名が、向こうとかぶることに気づいてる?」


翔平

「あっ・・・もちろん気づいてたさ」


金剛

「本当に?」


翔平

「もちろん、え~と、新しい艦名は、播磨だ」


金剛改めて播磨


播磨

「今思いついたでしょう」


翔平

「ソンナコトナイヨ」


播磨

「まぁ、いいわ」


4月2日


帝国海軍柱島泊地


イージス戦艦播磨長官室


との会議の結果、連合艦隊は、大日本帝国海軍に籍を置くことになった(指揮系統などは別)また、帝国海軍の艦船を改造すること、これから日本は、どうなるかを伝えた、帝国海軍は1936年に起こる二・二六事件を止めることと、陸軍の暴走を抑えることに頭を抱えていた、


翔平

「ふ~疲れる」


播磨

「おつかれさま」


翔平

「一寸、宗谷に行ってくる」


翔平は、必要な書類を鞄に入れ扉に向かった


播磨

「送っていこうか」


翔平

「頼む」



工作艦 宗谷



翔平

「ありがとう」


播磨

「どういたしまして」


翔平

「じゃあ、ちょっと親父と話してくる」


播磨

「え?なんで翔平のお父さんがいるの?」


翔平

「出港前日に、宗谷に来て、降り遅れたらしい」


播磨

「・・・」


翔平

「播磨、言いたいことは、分かる」


播磨

「わ、私は、艦に戻るわ」


翔平

「分かった」



工作艦 宗谷 設計室



設計室、ここは、文字どうり、艦船の設計をする部屋だ、そこで翔平の親父、林 武は、何やら嬉しそうに、パソコンに向かいっていた


翔平

「親父、楽しそうだな」


武 

「おぉ、翔平か、今ちょうど長門の改造図面ができたところだ」


翔平

「そうか」


林重工が、わずか5年で、連合艦隊、全艦を作り上げたのは、設計の早さからきている、


武 

「今、伊勢の図面を作っている」


翔平

「やる気満々だな」


武 

「いや、宗谷にも手伝ってもらってるからな」


翔平

「そういえば、宗谷は?」


武 

「昨日は、徹夜だったからな、今自分の部屋で寝ている」


翔平

「そうか」


武 

「あと3日もあれば、全艦艇の、図面ができるから」


翔平

「そうか、でも無理するなよ、もう歳なんだから」


武 

「お前もな」


翔平

「分かっている」


武 

「頼んだぞ、司令長官」


翔平

「はい、はい」




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