表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
新生連合艦隊  作者: 天嶽
57/62

第五十五話  大西洋通商破壊戦 その1

お久しぶりです、すっかり寒くなりましたね。読者の皆様方、体調管理は大丈夫ですか?自分は風邪をこじらせて喘息が暴走中です。まぁ大分ましにはなってきましたが。


最後に投稿したのはいつだったけな、へ、夏・・・


まぁそれは置いておいて最新話です。今回は陸戦から海戦へとがらりと場面を変えます。


へ、なぜかってそれは後書きでお話ししましょう。

皇紀2603年8月15日

北大西洋


大陸で活動する連合軍の生命線は北大西洋であった、連合軍はアメリカ合衆国の強大な工業力を背景に満州での物量作戦を行っていた。そこで帝国海軍軍令部は大西洋での通商破壊作戦を計画した。


しかし、四面が敵国だらけの大西洋では補給を行える可能性がなく、さらに同盟国が一国もないことから不可能と思われたが、思わぬ抜け道を発見した人物がいた、第二連合艦隊の参謀副長堀井弘明海軍中将である、弘明はソ連から鹵獲した砕氷船を使用し北極海航路を夏の内に強引に潜り抜け、大西洋に巡洋戦艦2隻、特設巡洋艦6隻、伊号三百型潜水艦20隻、伊号四百型8隻を無理やり送り込むことを考え付いたのである。さらに弘明の話を聞いた武が大西洋に派遣された艦船を支援するためにと、建造途中の伊号五百型4隻の設計変更を行った。設計が変更された伊号五百型潜水艦は伊号六百型補給潜水艦として、北極海の氷の下を潜り抜け月に一度の割合で大西洋に向かう計画を立てたのである。この伊号六百型は各造船所で優先的に建造され現在5隻が就役している。



大西洋派遣艦隊

特設巡洋艦千里 艦橋


大西洋に派遣された、艦船の中には太平洋を震撼させた「太平洋の魔女」こと特設巡洋艦、千里が入っていた。今回大西洋に派遣された艦船の大半は太平洋で通商破壊作戦に従事していた艦船であり、彼らにとって通商破壊作戦は十八番であった。


士官1

「艦長、晴嵐の発艦準備が完了しました」


士官が千里に搭載されている、艦載機、晴嵐の発艦準備完了を告げる。


「よし、上げなさい」


士官1

「了解、晴嵐一番機、二番機発艦せよ」


士官が艦内電話を使用し、航空管制室に発艦命令を告げる。数十秒後、烈12型液冷倒立V型18気筒エンジンの軽快な音が響き、射出機の作動音が響いた。千里航空科の水兵は、わずか1分で2機の晴嵐を大空に上げた。


「針路185、南下し敵輸送船団を捕捉、これを叩くわよ」


水兵1

「艦長、電探に反応です、おそらく単独行動の輸送船かと」


「距離、方位は?」


水兵1

「距離およそ5万、方位175」


水兵が海図に輸送船をかたどった模型を置く、位地は現在地点から約50キロ、千里の船足なら、全速で飛ばし約30分で主砲の射程圏内にはいる距離であった。


「絶好の獲物ね・・・航海長、針路変更、頭を押さえるように接近して」


千里航海長

「宜候、針路変更170!第四戦速」


「砲術長!副砲の擬装を解除して、何時でも撃てるようにしておきなさい」


千里砲術長

「了解、副砲擬装解除!電探と連動!」


副砲の擬装シャッターが開き155mm速射砲が姿を見せる。


零式60口径155mm速射砲は帝国海軍の至って標準的な艦砲だが、輸送船相手にはオーバーキルな事は明らかであった。


第四戦速、27ノットに速度を上げ30分後に、輸送船を捕捉し国籍を確認した。


士官2

「フランス国籍の客船・・・ノルマンディーと思われます」


士官の一人が識別表を用いて、船影を確認する。この識別表は第二連合艦隊のデータベースからの提供品であり、正確なデータを保証していた。


「大きいわね」


士官2

「総トン数は8万を超えています」


千里

「洋上の宮殿ね・・・いい獲物だわ」


「右舷砲撃戦用意!無線のアンテナマストをふき飛ばして」


千里砲術長

「んな、無茶な」


「砲術長!命令よ」


千里砲術長

「了解・・・無線アンテナらしきものを狙います」


「にしても・・・不用心よね、戦時中なのに灯火管制をやってないとはね」


千里

「奴らにとって、ヨーロッパは戦場の裏側、枕を高くしてなられるわ」


「・・・よし、白人をたたき起こしてやりましょう」


千里砲術長

「二番副砲射撃準備完了!いつでもどうぞ」


「撃ち方始め!」



西暦1943年8月18日

アメリカ合衆国:ワシントンD.C

海軍省


フランク・ノックス

「それでは聞こうか」


アメリカ海軍省では大西洋での事案について緊急会議が行われていた。


米海軍参謀1

「はい、我が合衆国は満州での戦況を有利にするため連合軍に対する戦略物資の大規模輸送を行ってきました、先日までは比較的順調に輸送が行われましたが、今月に入って行方不明となる輸送船が格段に増加しました」


フランク・ノックス

「それについての報告は受けている、ハリケーンに巻き込まれた、というのが結論ではなかったかね」


アメリカ海軍省では行方不明輸送船がハリケーンで沈没したと言う事で片づけていた、ヨーロッパに向かう輸送船は、武器弾薬などの物資を積載可能重量限界または、積載重量を超えて輸送任務に就いていたため、復元能力が極限まで低下していた。そのためハリケーンの波浪に耐えきれなく沈没したと思われていた。


米海軍参謀1

「それが、本日未明、フランス船籍の輸送船ノルマンディーがカナダのハリファックスに入港しました、ノルマンディーの船長は重傷でその他乗組員も負傷をしているとのことです、その他ノルマンディーには行方不明の輸送船、乗組員も乗船していたとのことです」


フランク・ノックス

「なんだと、まさか・・・」


米海軍参謀1

「乗組員の証言から判断しますと、日本海軍が地球を半周し大西洋で通商破壊戦を展開している模様です」


参謀の発言で、会議室の空気が凍りつく、その他の幕僚は口々に「我々の哨戒網を潜り抜けて、大西洋に敵艦隊が現れるわけがない」と発言をしている、実際に連合軍は喜望峰沖のイギリス海軍と地中海のフランス・イタリア両海軍、ドレーク海峡のアメリカ海軍で完璧と言えるほどの哨戒ラインを敷いていた。


フランク・ノックス

「静まりたまえ、この際日本海軍がどうやって大西洋に来たとかどうでもよい、今は対策を練ることが重要だ、ハルゼー中将、北大西洋艦隊で出撃可能艦船は何隻だ」


ウィリアム・ハルゼー

「機動部隊は期待できないぜ、二週間前にオリスカニーとハンコックが衝突事故を起こしたのは記憶に新しいだろ、発着艦訓練おろか艦隊運動訓練もまともにできないのが現状だ、スプールアンスの中部大西洋艦隊も同様だ、それに中部大西洋艦隊は元太平洋艦隊だまだ完全にダメージが復旧したわけではない」


フランク・ノックス

「うぐ・・・キング合衆国艦隊はどうなんだ」


アーネスト・キング

「現在動かせる、艦船は重巡洋艦4隻、軽巡洋艦2隻、駆逐艦12隻のみだ、たったこれだけの艦隊では、太平洋ほどではないにしろ、大西洋に討伐艦隊を派遣することは不可能だ。それに動かせるとはいっても練度が足りない、ましてや輸送船団一つ一つに護衛をつけるなぞ無理だ」


ウィリアム・ハルゼー

「効率が悪くなることは明確だな、今は船団を組んで輸送船にある程度の武装をさせるしか方法はないぜ」


アーネスト・キング

「ジョンブルとナチに任せたらどうだ、我々でも休息期間も必要だろう、とにかく我々にできることは少ない」


フランク・ノックス

「分かった、大統領にはそう報告しておく、だが出来る限りの手は打とう」


ノックス海軍長官はルーズベルト大統領に進言、1週間後ルーズベルトは特別機に搭乗しパリに向かった。目的は米英独仏伊5ヵ国首脳陣が集まるパリ会談に出席するためであった。


さてさて、最新話いかがですか?

完成度が低下したでしょう・・・これだけ時間が空いてしまうとどうやって文を構成したらいいのか。少し手間を取ってしまいまして。

さて、陸戦から海戦に場面を移した理由は簡単です、陸戦を書くのが面倒臭くなっただけです。はい、ごめんなさい。これから日々精進致しますから目を瞑ってください。では、またお会いしましょう。


ご意見・ご感想お待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ