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新生連合艦隊  作者: 天嶽
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第五十四話 怪鳥咆哮する

皇紀2603年7月20日 

満州国 黒竜江省 旧ソビエト連邦国境ライン


海拉爾要塞:第八国境守備師団司令部


海拉爾要塞の第八国境守備師団の司令部では有線電話が先ほどから鳴りっぱなしで


陸兵1

「観測所より報告!敵軍団接近!戦車900両以上!その他装甲車1000両以上」


栗林忠道

「来たか!第一方面軍に出撃要請!要塞砲兵第八旅団に自由射撃を許可する」


千田貞季

「了解しました、第八旅団に連絡します!」


命令を受けた、第八旅団の要塞砲48門が一斉に砲声を轟かせた、半数は三式焼霰弾、もう半数は零式榴弾を使用しての一斉射撃である。戦艦一隻の火力は4個師団に匹敵すると言われているが、海拉爾要塞は戦艦5隻分の火力を保有するため、20個師団に相当すると計算できる。


三式焼霰弾は空中で炸裂し、強力な焼夷性がある粒子をばらまき多数の車両を焼く、さらに遅れて榴弾が炸裂し車両を吹き飛ばす


陸兵1

「観測所より報告!射撃に効果あれど、敵の進軍止まらず、航空部隊の援護を要請しています!」


栗林忠道

「航空部隊に支援要請」


栗林忠道の要請で待機していた、航空隊が搭載能力一杯の対地装備で出撃した



出撃した機体は、第一線を退いた一式戦闘機『隼』艦上戦闘機としての運用が終了した零式艦上戦闘機、銀河の早期登場で僅か120機しか量産されなかった、隠れた名機の一式陸上攻撃機と言った、集められるだけの航空機を終結させていた、もちろん現在帝国が保有する最新鋭機60%を満州方面に集中配備されている、最新鋭機の陸上襲撃機橘花そして桜花、さらに対地攻撃機として活躍が期待されている、三式陸上攻撃機『泰山』が配備されている。すでに帝国には富嶽・深山といった優秀な爆撃機が存在するが、この2機種は戦略爆撃専門の機体であり、戦術爆撃として使用するには大柄で非常に使いにくいため、戦術爆撃をこなす新型の中型爆撃機として泰山が設計されたのである。


泰山が飛び立ち、その前方を護衛するように三式戦闘機『飛燕』艦上戦闘機『陣風』が出切る限りの対地装備を施し飛んでいる、さらにその上空を護るように橘花が編隊を組んで飛行している、その先頭を飛んでいる橘花は他の橘花とは違い両翼から2本の線が伸びていた、その機体の操縦手は・・・・



ルーデル

「見えてきたぞ、ガーデルマン!機甲部隊だ」


スーツカー大佐こと世界最強の破壊神!ハンス・ウィルリッヒ・ルーデル大日本帝国海軍大佐であった。


ガーデルマン

「複雑ですねかつての同胞の上に爆弾を落とすことになろうとは」


ルーデル

「確かにな・・・だが見ただろう、記録を」


ガーデルマン

「はい、祖国の荒れ果てた写真を何枚も見ました」


ルーデル

「その流れを、変えたのが今の日本じゃないか?」


ガーデルマン

「は?」


ルーデル

「だからな・・・戦場での御喋りは止めだ、行くぞ!対空見張頼むぞ!」


ルーデルは高度2000mから300mまで降下し抱えていた250キロ収束爆弾を全弾投下し、多少身軽になったところで、機首の30mm機関砲と両翼の40mm対戦車砲で車両を攻撃する。


ちなみにルーデル大佐は後に橘花の事をこう評価している『キッカはとても優秀な機体でありこれに変わるような機体は、後100年は登場しないだろう、だが私専用に開発されたこの機体は操縦が恐ろしく難しい機体だ』・・・


ルーデル大佐専用機として開発された橘花2型、ハードポイントに40mm対戦車砲をガンポッドとして、ほぼ無理やり取り付けた機体であり、撃てば減速し二門同時に撃たないとバランスを崩す、というトンデモな代物である、もちろん常人にはとてもじゃないが扱える機体ではないために、予備機を含めこの世に三機しか存在しない。


30mm機関砲はM4シャーマンの装甲を食い破り、車体を走行不能にさせ、40mm対戦車砲で重装甲が売りのチャーチル、Ⅵ号戦車ティーガーを攻撃する。ルーデル大佐は今回の出撃で重戦車18両、中戦車12両、軽戦車9両、装甲車21両撃破したこれは両機のガンカメラ等、搭乗員の証言を集計した結果だ。


ちなみにルーデル大佐は今大戦後の公式記録として敵機の撃墜数29機、戦車1369両、諸車両1568両、火砲(100mm以上)495門、装甲列車8両、戦艦2隻撃沈(1隻共同)大型正規空母3隻撃沈(2隻共同)重巡洋艦3隻撃沈及びその他補助艦艇は確認できるものだけで15隻以上は確実に撃沈しているものと推測される


現地の司令はルーデル大佐が挙げる戦果を聞くたびに彼が、味方になってくれて良かったと思うのであった・・・




暑いですね、三重は相変わらず暑いですが、私は9日から伊勢神宮で駐車場誘導のアルバイトが入っていますので、さらに更新が遅れる可能性があります、ご了承ください。


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