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新生連合艦隊  作者: 天嶽
51/62

第四十九話 米本土攻撃作戦【東京急行】 後編Ⅱ

皇紀2603年6月19日(現地時間、16:30)


第九艦隊

巡洋戦艦十六夜 CIC


水兵1

「敵第8波、接近中!機数150機!速度220ノット!」


アメリカ太平洋艦隊を撃破し合流した第九艦隊は米本土に近づくにつれ激しい空襲に遭っていたが、防空戦闘機紫電改と航空誘導、第二連合艦隊艦艇の防空能力の高さにより艦隊は無傷であった。


だがいくら強力な兵器と言えど、弾薬の消費量は激しかった、実際に十六夜と天羽は対空兵装をほとんど撃ち尽くしていた


雄哉

「一式の残弾数は!」


砲雷長

「残り26発!!」


水兵2

「海中よりブロー音!!」


雄哉

「音紋照合!」


水兵2

「こいつは・・・伊号です!伊500型です!」


雄哉

「制空隊か待ちくたびれたぞ」



第二十八潜水艦隊

旗艦 潜水空母 伊500 司令所


潜水空母、伊号500型潜水艦、伊400型の拡大発展型であり水上機ではなく艦上機を60機格納している、本来第二十八潜水艦隊はインド洋の哨戒、通商破壊についていたが今回の作戦は空母数が確保でいなかったため、急遽インド洋から回された、その道中横須賀沖にて鳳翔、鳳凰制空隊を受け入れ、アメリカ西海岸までやってきた


伊500艦長

「浮上!メインタンクブロー!艦首上げ15!」


士官1

「了解、浮上だ!メインタンクブロー!」


哲也

「やっとだ、やっと飛べる」


「はしゃぎ過ぎだ、哲也飛ぶぞ!第九艦隊がやばい」


哲也

「待ってました!」


海中から巨大な鉄の塊が姿を見せた・・・


ここで伊500型の説明を簡単にしておこう


伊號第五百型潜水艦


全長

・250m

全幅

・35.8m

平均喫水

・7.65m(基準排水量)

排水量

・基準:10.200t

・水中:16.500t

最高潜水深度

・350m

主機関

・ロ号艦本式ディーゼルエンジン 1基

・ホ号艦本式スターリング機関  4基

・四式推進電動機        2基

・15.000馬力 2軸推進 (水上)

・12.000馬力 2軸推進 (水中)

最大速力

・25ノット(水上)

・18ノット(水中)

航続距離

・20ノットで45.000海里(水上)

・15ノットで12.000海里(水中)

乗員

・士官、兵員:85人

・航空要兵:120人

艦載機

・A-1  桜花  20機

・A-2  橘花  20機

・F-1  烈風  20機

最大搭載機数  60機

カタパルト

・三式油気圧式カタパルト 2基


武装

魚雷

・二式61cm魚雷発射管      6門 (魚雷搭載数18本)

高角砲

・60口径零式12.7センチ高角砲  連装 6基

機関砲

・40mm対空機銃         連装 6基

機銃

・25mm対空機銃         連装 4基


電子系統

各種レーダー

・二式対水上電波探知機

・一式対空電波探知機

ソナー

・九九式対潜音波探知機

・三式水中聴音装置

射撃管制装置

・三式対空砲射撃管制電波探知装置

・二式雷撃管制装置

電子戦・対抗手段

・九八式チャフ・フレア発射機 1基


同型艦

伊五〇〇 伊五〇一 伊五〇二 伊五〇三 伊五〇四 伊五〇五 


伊號第四百型潜水艦を発展拡大させた、潜水空母、飛行甲板を持ちさらに60機の艦載機を収容可能の格納庫を備え本来の空母としての機能を持っている。奇襲攻撃には絶大な攻撃力を誇れる、航続距離は、地球を一周半可能という長大な航続距離を誇り、日本の内地から地球上のどこへでも任意に攻撃を行い、そのまま日本へ帰投可能である。


本来の艦載機は上記のとおり烈風、桜花、橘花を各20機積み込む予定であったが、ようやく大量生産ラインに乗ったばかりの最新鋭機を潜水空母に回す余裕は日本にはなかった、そのためインド洋哨戒任務中は陣風、流星、彗星を各20機搭載していた


今回は防空任務を目的としているため、第二十八潜水艦隊の伊500と伊501は第二連合艦隊の鳳翔制空隊と鳳凰制空隊の音神80機、蒼山40機を搭載していた



水兵3

「射出機確認よし!飛行甲板排水まで残り約2分」


伊500艦長

「飛行甲板の排水が完了次第、音神を飛行甲板へ」


士官2

「了解!音神1、2番機発艦用意!」


水兵4

「飛行甲板排水完了!」


伊500艦長

「昇降機揚げ、艦載機を飛行甲板へ移動」


士官3

「1番機射出機接続確認!防護壁展開!」


士官2

「音神1番機発艦せよ」


「音神1番機了解!アフターバナー点火!」


士官3

「射出機、撃ッ!!」


伊500艦長

「よっしゃ!発艦成功、続いて2番機に掛かれ」


士官2

「了解!」


鳳翔、鳳凰制空隊は艦隊防空のため舞い上がる、高度5000mで待機し巡洋戦艦十六夜が誘導を始める、その誘導に従い制空隊は敵編隊に向かう



鳳翔制空隊 山口昇中佐機


「こちら音神01、十六夜。敵機はどこにいる」


水兵4

『こちら十六夜。助かりました、山口中佐そのまま直進してください、その速度で行けば5分後に接敵します』


「了解した、任せてくれ」


鳳翔制空隊は速度を上げて、敵編隊に襲いかかる


「射程内に入った全機23式発射!」


中距離空対空誘導弾の23式空対空誘導弾が発射される、23式空対空誘導弾は戦闘の指揮官機であったB-29スーパーフォートレスを撃墜したその後も次々と23式空対空誘導弾が米爆撃編隊を襲い150機だった編隊が20機になってしまった。


「全機追うな、このまま上空警戒する」


第九艦隊はアメリカ西海岸サンディエゴ米海軍基地まで80kmすでに巡洋戦艦天羽級は射程距離に入っていた・・・



第九艦隊

旗艦 巡洋艦鳥海 艦橋


水兵5

「サンディエゴ海軍基地まで4万!」


士官4

「富士、朝日、射撃を始めた!」


南雲忠一

「全艦射程に入り次第、自由射撃、撤退時刻は一時間後の2030!」



巡洋戦艦十六夜 CIC


砲雷長

「目標サンディエゴ海軍基地!主砲、撃ちィ方始めェッ!」


カッ ズドオォォーン!!


雄哉

「軍令部にいる、堀井中将が立案した【東京急行】は成功の裡に終了だな」


十六夜

「そうですね、でも帰還するまでが作戦ですよ、艦長」


雄哉

「そうだったな、よし、警戒を厳に特にソナー敵潜の襲撃に備えろ」


水兵6

「了解しました」


水兵1

「空母一ノ谷、壇ノ浦、河津原及び、航空戦艦富士、朝日より航空機発艦!」


雄哉

「夜間爆撃か・・・さすが一航戦と訓練を積んできた第九航空戦隊、練度は十分か」


第九航空戦隊、第一航空護衛戦隊から飛び立った戦爆連合編隊総数250機は艦砲では手の届きにくい内陸部の軍事関連施設を爆撃


第九艦隊の砲爆撃によりサンディエゴ海軍基地は完全に基地機能を損失してしまった


その後第九艦隊は損害もなく無事に真珠湾に帰還した


損害

・駆逐艦笠雲   小破

・特設巡洋艦千里 小破

・戦略爆撃機深山 1機 中破

・艦上爆撃機彗星 5機 損失

・艦上攻撃機流星 4機 損失


人員

・戦死者 25名

・重傷者 36名

・軽傷者 94名


戦果

・戦艦    2隻  撃沈

・大型巡洋艦 2隻  撃沈

・重巡洋艦  3隻  撃沈

・軽巡洋艦  4隻  撃沈

・駆逐艦   12隻  撃沈


・戦艦    2隻  大破

・大型巡洋艦 1隻  大破

・重巡洋艦  1隻  大破

・駆逐艦   11隻  大破



米本土攻撃作戦【東京急行】は成功のうちに終了した特に、五大湖工業地帯を始めとした戦略爆撃は米本土の工業力を一時的に低下させることに成功し、さらにロスアラモス国立研究所を破壊し原子爆弾の開発を頓挫させたのが大きい、


軍令部の予測ではこれからの太平洋戦線は比較的平穏で翌年皇紀2604年つまり西暦1944年以降に帝国海軍は本格的攻勢に入る予定であった、その間、艦船は改装、新造し将兵の訓練を積む考えであった、だが大陸ではナチス・ドイツ第三帝国を中心とした大機甲師団が満州へと迫ろうとしていた、関東軍を始めとした帝国陸軍各師団は臨戦態勢を整えさらに、関東軍との合同訓練で鍛えあげられた、満州共和国、陸軍25個師団も来たるべき、作戦に備えていた。


だが軍令部を始めとした、大日本帝国首脳陣の考えは甘かった・・・彼らはまだ超巨大大国アメリカ合衆国の底力を知らない・・・


今回の作戦によってアメリカ合衆国国民の世論は一気に沸騰した、つまり反日感情が高まり、被害を被った都市には老若男女が集結しボランティア活動を開始した、各基地には群絵の志願者が増加しその中には女性の姿もあった、さらに政府には寄付金が集まり政府はさらなる軍備拡張に乗り出した・・・



幻想島


「会場の設営は完了した、後は展示だけだ」


宗谷

「・・・その作業に一番時間が掛かる」


「確かにな、そろそろ参加者をお迎えに上がらなければな」


天嶽

「おう、聚楽を2機・・・新米士官先生の所と一条機龍先生の所に飛ばした」


翔平

「聚楽・・・大型の旅客機か・・・」


弘明

「港湾管制局より連絡です、第一結界へ接近中の戦艦四隻を確認現在所属識別中」


「新生架空連合艦隊の備前級戦艦だな、優先航路に誘導しろ」


天嶽

「さて忙しくなりそうだ・・・ではご意見、ご感想お待ちしております」




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