第四十七話 米本土攻撃作戦【東京急行】 中編Ⅲ
Pixivで播磨級戦艦を描いてみました、よかったらご覧ください。
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皇紀2603年6月17日 (現地時間、20:00)
第九艦隊
巡洋戦艦十六夜 CIC
士官1
「敵戦艦2隻の撃沈を確認!」
雄哉
「たった4発で・・・とんでもない威力だ」
十六夜
「値段の相応の威力ですね」
雄哉
「そうだな・・・」
砲雷長
「敵艦隊までの距離5万5千!主砲有効射程圏内に入りました!」
雄哉
「まだだ、3万8千で主砲射撃開始!」
砲雷長
「了解」
水兵1
「鳥海以下水雷戦隊敵艦隊に突撃していきます」
南雲忠一中将が直轄指揮を執る第十一戦隊と第十二戦隊がアメリカ太平洋艦隊に35ノットの猛速で雷撃を加えようと突撃していく
雄哉
「後続の第二護衛戦隊に通達【射程に入り次第各個自由射撃、敵艦隊をかく乱せよ】」
水兵2
「了解!発行信号で通達します」
十六夜と天羽はリンク16で常に艦の状態が分かるようになっており、雄哉はこのシステムを利用し統制射撃を行うつもりであった
だが、いくら最新鋭の蔵王級巡洋戦艦の三番艦四番艦の秩父と白神はC4Iシステム、所謂情報処理システムは搭載されていないため、指揮系統は本格戦闘が開始したら、細かい式は各艦長が独自で判断する。
雄哉
「第一戦速!敵艦隊との距離を詰めるぞ!」
秀介
「宜候!機関第一戦速!」
十六夜と天羽は30ノットから55ノットまで増速する、1基60.000馬力もの高出力を発揮する純水素タービンエンジンは小型で高出力がセールスポイントの一つである、天羽級巡洋戦艦は純水素タービンエンジンを6基、合計360.000馬力、これは米海軍アイオワ級戦艦を上回る
雄哉
「真珠湾司令部に打電【此れより敵艦隊に突撃す】」
第九艦隊
旗艦 重巡洋艦鳥海 艦橋
水兵3
「敵艦隊補足!距離3万5千!方位068!」
南雲忠一
「右舷雷撃戦用意ッ!雷速45!距離3万で三式誘導魚雷発射だ」
士官2
「宜~候ッ!」
鳥海艦長
「機関一杯!取舵15!」
水兵4
「取~舵ッ!」
鳥海の二式61cm魚雷発射管に最新型の三式酸素誘導魚雷が装填される、三式酸素誘導魚雷は最大射程36ノットで45.000m最大速力48ノットで22.000m弾頭には550kgの高性能爆薬を搭載している、誘導方式は音響誘導、信管は磁気信管を採用している、ちなみに単価は一本7万円・・・ちなみに昭和初期に貨幣価値は、一戸建ての家賃が月10円、ライカのカメラが500円・・・あれ、分かんなくなってきた・・・(-_-;)
まっ、それは置いておいて・・・話を戻す
鳥海以下重巡洋艦7隻は敵艦隊へ雷撃を敢行せんと突撃する
水兵3
「距離3万1千!・・・・3万!」
南雲忠一
「魚雷発射ッ!!」
鳥海から10本の三式酸素誘導魚雷が発射される、それに続いて後続艦の麻耶、愛宕、高雄も魚雷を発射する、第十二戦隊も距離30.000mで魚雷を発射した第十一戦隊と後続の第十二戦隊はさらに直進し三式60口径203mm砲の最大射程の29.000mに達すると、砲撃を開始した、完全自動装填装置を備えた三式60口径203mm砲は三式赤外線暗視装置『篝』を使用して暗闇の中でも正確な砲撃を可能としていた、
アメリカ太平洋艦隊
戦艦サウスダコダ 艦橋
米水兵1
「クソっ!何も見えねぇ!」
29.000mの重巡洋艦の最大射程から撃ちだされた203mm零式徹甲弾は着弾しサウスダコダは水柱に囲まれる
サウスダコダ艦長
「敵艦隊を探すんだ!必ずこの闇にまぎれている!」
米水兵2
「こ、後続艦ノースダコダ、サーチライト照射!」
サウスダコダの後方1500mに位置するサウスダコダ級二番艦のノースダコダは痺れを切らしてサーチライトを照射した
米水兵3
「敵艦隊視認!距離28.000m!艦種・・Heavy Cruiser!タカオクラス!」
サウスダコダ艦長
「馬鹿な!そんな距離から撃ってくるというのか?!応戦だ撃ちかえせ!」
砲術長
「Aye Sir!!!!」
サウスダコダ
「見てろよ、ノースカロライナ、サウスカロライナ・・・今仇を取ってやるからな」
目の前でノースカロライナとサウスカロライナが撃沈されたことでサウスダコダは復讐の炎に燃えていた・・・
砲術長
「的測開始・・・目標敵先頭艦・・・Ready!」
サウスダコダ艦長
「Open Fire!」
砲術長
「Fire!!」
ズッドォォーーンッ!!
米士官1
「着弾まで・・5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・今!」
米水兵3
「敵一番艦に夾叉!」
サウスダコダ艦長
「第二射、急げ!」
米水兵3
「敵弾来ます!」
スッガァァンッ!!
サウスダコダ艦長
「被害報告!!」
米士官2
「右舷中央に直撃弾!被害は軽微です、戦闘に支障なし」
サウスダコダ
「巡洋艦で私に挑んだのが間違いだったな!ノースカロライナ、サウスカロライナ、待っていてくれ、今この大海原に花を捧げてやるからな」
砲術長
「第二射!Fire!!」
ズッドォォーーンッ!!
サウスダコダ、ノースダコダは何もできずに撃沈された、ノースカロライナとサウスカロライナの仇を討とうとしていた、だが彼女たちの足元には、南雲司令官直轄の第十一戦隊から放たれた、三式酸素誘導魚雷80本が迫っていた・・・
第九艦隊
旗艦 重巡洋艦鳥海 艦橋
水兵3
「敵第五射来ます!」
鳥海艦長
「面舵10!急げ」
水兵4
「面~舵ッ!」
鳥海は急速に針路を変えて、回避する
士官1
「敵弾、夾叉!!」
南雲忠一
「撃ち負けるな!魚雷の再装填急げ!・・・水雷長、そろそろかね」
水雷長
「はい、もう間もなく、本職の計算だと後10秒ほどです」
南雲忠一
「そうか」
水兵3
「敵戦艦に魚雷命中!!」
水兵の一人がそう叫び艦橋が歓喜に包まれる
第十一、十二戦隊が発射した三式酸素誘導魚雷は見事サウスダコダとその後方のノースダコダに4本づつ命中したさらに後方にいた大型巡洋艦アラスカ、グアム、ハワイの3艦にも4本づつ命中しアラスカとハワイは大破漂流しグアムは注水が間に合わず横転沈没した、サウスダコダとノースダコダは必死にダメージコントロールをしていたが、十六夜と天羽が砲撃を開始した
アメリカ太平洋艦隊
戦艦サウスダコダ 艦橋
米水兵1
「テンワクラスBattle Cruiser接近中!」
米水兵2
「アラスカ、ハワイ大破!グアム沈没!」
米水兵3
「ボストン、キャンベラ、メイコン、アトランタ、ヒューストン撃沈されました!」
サウスダコダ艦長
「救助を急がせろ!」
米士官1
「Aye Sir!!」
アメリカ太平洋艦隊の軽巡洋艦と駆逐隊が魚雷攻撃を警戒しながら救助作業に入る
米士官2
「左舷に注水完了!現在艦傾斜角8°速度12ノット!」
サウスダコダ艦長
「主砲はまだ撃てるか?」
砲術長
「一番主砲は撃てます!二番主砲は揚弾機が故障し砲弾が揚げられません」
サウスダコダ艦長
「反撃だ!敵はBattle Cruiser・・・装甲は薄いはず、一撃で仕留めろ」
砲術長
「Aye Sir!!」
サウスダコダ
「よ、よくも・・・喰らえぇッ!!」
砲術長
「Fire!!」
ズッドォォーーンッ!!
サウスダコダが放った砲弾は十六夜を軽々と飛び越えて遠弾となって着弾した
サウスダコダ艦長
「何やってるんだ!確り狙え!!」
砲術長
「先ほどの砲撃で方位盤が故障しました!!正確な射撃は出来ません!!」
サウスダコダ艦長
「なんだと!!」
米水兵1
「敵艦!接近中!距離10,000切った!」
サウスダコダ艦長
「なに!」
十六夜と天羽と続く第二護衛戦隊は35ノットの快速でアメリカ太平洋艦隊を通過する
サウスダコダ艦長
「奴ら何を・・・・・しまった!!奴らの本来の目的は我が艦隊でなく本土!転舵!回頭180°奴らを追え!!」
米士官1
「無理です!本艦を始めとする我が艦隊はほとんどの艦が損傷しています、日本艦隊には追いつけません!!」
サウスダコダ艦長
「なら無事な艦は!?」
米士官2
「ハッ!損害をほとんど受けていない艦は重巡洋艦ヘレナと駆逐艦8隻のみです」
サウスダコダ艦長
「ヘレナを中心に水雷戦隊を編成、敵艦隊を追撃せよ」
米士官2
「Aye Sir!!ヘレナに通達します!」
第九艦隊
巡洋戦艦十六夜 CIC
雄哉
「このまま、米本土を目指す」
士官1
「敵艦隊の一部が反転してきます」
雄哉
「規模は」
砲雷長
「はい、重巡洋艦1、駆逐艦8」
水兵1
「特設巡洋艦千里、反転しました、第五第八駆逐隊も反転的追撃艦隊に向かっています」
雄哉
「ここは千里に任せようか」
十六夜と天羽、第二護衛戦隊は第十一第十二戦隊、第三駆逐隊と合流、25ノットで米本土を目指した、特設巡洋艦千里以下第五第八駆逐隊は重巡洋艦ヘレナ率いる追撃艦隊を足止めすべく、反転した・・・
天嶽
「さて、第五十話記念の企画が決まりました!イェーイ!!」
十六夜
「播磨司令、作者が狂っています」
播磨
「いつものことよ」
天嶽
「その企画名は!」
【第一回幻想島兵器見本市】
武
「ナイスだ!作者!」
天嶽
「そうだろう!」
武
「じゃぁ、私は準備をするから頑張れよ」
天嶽
「なにを?!」
十六夜
「決まっています、初めてほかの陣営から招待するんですから」
播磨
「書くときも責任重大ね」
天嶽
「し、しまった・・・忘れてた・・・」
播磨
「まぁ、そういうことで、第五十話記念の参加者を募集しているわ」
十六夜
「参加する方は感想、メッセージなどでご連絡ください、それでは」
播磨
「ご意見ご感想、待ってるわね」