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新生連合艦隊  作者: 天嶽
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第四十三話 米本土攻撃作戦【東京急行】発動

皇紀2603年6月6日

ハワイ諸島:オアフ島


米本土攻撃作戦【東京急行】のために設立された、第九艦隊は、第十一戦隊の重巡洋艦高雄級を中心とし、艦隊防空は第二連合艦隊の天羽級巡洋戦艦2隻秋月級駆逐艦4隻及び第一海上護衛艦隊の護衛航空戦艦、富士・朝日、第九航空戦隊の一ノ谷級航空母艦が担当し、補給にはトップスピード38ノットの最新鋭の高速補給艦摩周級が付く、さらに通商破壊艦として特設巡洋艦千里がここ真珠湾で合流予定となっている。


今回の第九艦隊の陣容は・・・


第九艦隊

司令長官:南雲忠一中将 旗艦:重巡洋艦鳥海


第十一戦隊

・重巡洋艦 高雄 愛宕 摩耶 鳥海

第十二戦隊

・重巡洋艦 青葉 加古 羅臼 海別

第一独立戦隊

・巡洋戦艦 天羽 十六夜

第二十三戦隊

・軽巡洋艦 阿賀野 能代 矢矧 酒匂

第二護衛戦隊

・巡洋戦艦 白神 秩父

第一航空護衛戦隊

・護衛航空戦艦 富士 朝日 

第九航空戦隊

・航空母艦 一ノ谷 壇ノ浦 河津原

第三航空護衛戦隊

・護衛空母 梅鷹 彩鷹

第四独立駆逐隊

・駆逐艦 烈月 慧月 霊月 麟月

第三駆逐隊

・駆逐艦 椛 桑 杉 樫

第五駆逐隊

・駆逐艦 夕雲 岸波 朝霜 清霜

第八駆逐隊

・駆逐艦 笠雲 氷雲 旗雲 浮雲

第十駆逐隊

・駆逐艦 初風 野風 太刀風 東風

第十三駆逐隊

・駆逐艦 欅 楠 椎 初桜

第五海上襲撃隊

・特設巡洋艦 千里

第三十四補給隊

・高速補給艦 摩周 阿寒



第九艦隊

巡洋戦艦十六夜:艦橋


雄哉

「インド洋、ハワイの次は米本土か・・・長官も無茶を言う」


秀介

「特に今回は、艦隊整備、大陸の関係で航空兵力は拿捕し改造したヨークタウンクラス・・・一ノ谷級が3隻、護衛空母2隻、護衛航空戦艦が2隻で440機その三分の二が紫電改ですから、290機が防空用の戦闘機です、ですが米本土に対する攻撃に対して、この防空戦闘機の数は不足していると思うのですが」


雄哉

「そのために俺達がわざわざ引き抜かれて、編入されたんだろう、そうだろう十六夜」


十六夜

「はい、長官がダーツで決めた結果です」


雄哉

「ダーツで決めた!?」


十六夜

「はい、長官は書類仕事で忙しいからと、適当に表を作って私のナイフを使って決めました」


雄哉

「・・・なんだかなぁ」


水兵1

「特設巡洋艦、千里入港してきます」


雄哉

「・・・これで全部そろったな」


秀介

「はい、千里は太平洋で海上襲撃隊の一隻として活躍していましたから」


特設巡洋艦千里は508日間無寄港で通商破壊戦に従事し、先日も米海軍の輸送船団を襲撃し貨物船12隻、駆逐艦5隻、護衛空母1隻を撃沈し重巡洋艦1隻を撃破している。


通算、貨物船37隻、油槽船23隻、軍用艦12隻・・・・通称破壊艦として帝国海軍一の戦果を挙げている。


雄哉

「帝国海軍で一番使いやすい艦か・・・」


千里は同等の戦力を持つ軽巡洋艦よりも安価に建造でき、尚且つ比較的少数の将兵で運用でき、補給艦として使うなどの汎用性があるため、帝国海軍で一番使いやすい艦船の一つだといわれている。



特設巡洋艦千里:艦橋


特設巡洋艦千里の艦影は貨客船浅間丸に類似している、現在武装はすべて格納されており、有事の際は偽装を解除しその牙をむく・・・


前後の船倉には三式60口径203mm砲が格納されており、さらに艦側面には零式60口径155mm単装速射砲が4基これは通常時はシャッターで巧妙に隠されている、ただし艦側面の単装速射砲は構造上仰角を高くとることが出来ないため、対空射撃はほぼ不可能である、そのためにOTOメララ127mm連装速射砲を4基搭載しているむろんこれも通常時は格納されている、その他武装は魚雷発射管、対空機関砲を始め、軽巡洋艦並みの装備を搭載している。


??

「まったく、南部太平洋で仕事をしていたら、次は艦隊に合流しろね・・・軍令部も人使いが荒いわね」


彼女は特設巡洋艦千里の艦長、岩塚楓海軍少佐、1年前まで二等輸送艦の艦長を務めており、その時に類まれな操艦能力と指揮能力を見込まれ、特設巡洋艦千里の艦長に抜擢された。


「・・・あれが、巡洋戦艦天羽級ね・・・いつか私もあんな艦の指揮を取りたいものね」


??

「あら、私じゃ不満なのかしら、楓」


彼女はこの艦の艦魂、千里、特設巡洋艦の艦魂は何かしら正規軍艦の艦魂の前だと引っ込み思案な所があるが、設計段階から特設巡洋艦として設計された影響か千里は、積極的に他の艦魂とも話すことが出来る。


「千里・・・別に不満じゃないけど、いつかは戦艦や巡洋戦艦の艦長になってみたいじゃない」


千里

「なによ、私だって、そこら辺の艦に負けないぐらいの戦果を挙げてるわ・・・むッ!・・・誰かしら私に断らず艦橋に入るなんて」


十六夜

「あら、艦橋に入るのに許可がいるのかしら」


千里

「ッチ!」


「・・・(千里が舌打ちするの始めてみた)」


十六夜

「初めまして、巡洋戦艦十六夜の艦魂、十六夜でございます」


「私は特設巡洋艦千里の艦長岩塚楓よ」


十六夜

「岩塚少佐ですね、今回はよろしくお願いします」


「こちらこそ」


十六夜

「では、私は失礼しますわ、これからもやらなくてはならないこともありますし・・・それに・・・」


「それに?」


十六夜

「フフッ・・何でもありません・・では」


そう言って十六夜は転移する


千里

「やっと行ったわね」


「どうかしたの、千里」


千里

「・・・なんでもないわ」


「そう・・・」



特設巡洋艦千里が真珠湾に入港した5日後の6月11日の深夜、第九艦隊は闇にまぎれて出撃した、目標はサンディエゴ海軍基地及びロサンゼルス・・・


第九艦隊は巡洋戦艦天羽を始めとする第二連合艦隊を輪形陣の外側に配置しその高い索敵能力を遺憾無く発揮、米軍の索敵網を潜り抜けて米本土まで1600kmを切った地点で敵潜水艦を補足これを撃沈した、それと同時に真珠湾司令部に打電したその電文を受け取った真珠湾司令部は待機していた戦略爆撃隊、第一波富嶽22型40機は米本土東海岸の都市、ワシントンD.C、ニューヨーク、フィラデルフィア、ボストンの4都市を目標とし、深山30機は米本土西海岸の都市、シアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルスに向かった・・・



富嶽戦略爆撃隊 

指揮官機


富嶽22型は高度18.500m時速950キロを保ち迎撃機を振り切りながら悠々と米本土インディアナ州上空を飛行していた


電探員

「敵迎撃機、下方より接近・・・距離離れていきます」


康暉

「そうか・・・航空士現在位置は」


航空士

「現在、インディアナ州上空、そろそろです司令」


康暉

「おう、各隊に連絡、各隊所定の目標地点に迎え」


通信士

「了解!」


富嶽戦略爆撃隊は10機づつ別れ、目標都市に急ぐ・・・


1時間後・・・


富嶽戦略爆撃隊は朝靄に包まれたワシントンD.Cを目視した、現地時間午前7時ジャスト、ワシントンD.Cの空に日の丸をつけた銀翼が飛ぶ


康暉

「見えた!ワシントンD.Cだ!全機、高度8,000!速度700!各機防空戦闘用意!」


「「「「「「「「「了解」」」」」」」」


富嶽戦略爆撃隊は高度、速度を落とし爆撃体勢に入ろうとしていた



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