第四十話 帝都防空戦 前編
読者の皆様、大変遅くなりましたことお詫び申し上げます・・・
皇紀2603年5月4日
午後1時 日本海洋上
第三本土防衛艦隊 第三情報収集隊
情報収集艦 玄海 戦闘指揮所
日本海洋上には情報収集艦玄海とその同型艦響、燧が配備されていた
そのうちの一隻情報収集艦玄海が本土に向けて直進する大編隊を探知した
水兵1
「敵大編隊探知!方位285、速度約200ノット高度5000!帝都に向かって真っすぐ南下しています!」
玄海艦長
「付近の航空隊に迎撃要請!電探員絶対見失うなよ!」
水兵2
「了解・・・うん?艦長!電探に超大型の機影を探知しました!」
玄海艦長
「見間違いじゃないのか」
水兵3
「いえ、これは間違いなく超大型機です!」
士官1
「艦長もしかしたら噂に聞くB-29超空の要塞かもしれません」
玄海艦長
「うむ・・・よし、通信長!帝都の防空司令部に現情報を送れ!平文で構わん!急げ!」
玄海通信長
「了解!」
情報収集艦玄海からすぐさま電文が送られた
午後1時10分 帝都:東京
本土防空司令部
本土防空任務は帝都東京に設置された本土防空司令部に管理されており此処から全国の陸海軍航空基地に指示をだす、だが万が一本土防空司令部が機能損失した場合は、各航空基地司令の判断での行動が許可されている。
皇紀2601年つまり西暦1941年開戦の年に建設が開始られた本土防空司令部は地上30m10階、地下5階の建造物であり、屋上には大型アンテナが配備されている
陸軍士官1
「海軍の情報収集艦玄海より入電!【日本海区域ホ52からへ52を通過中の敵編隊を探知、数約1000機!さらに第二波約600機を探知!なお電探に巨大な輝点を確認!詳細は不明なれどB-29と思われる注意されたし!第一波の攻撃目標は帝都と思われる、第二波は途中針路変更せり、目標はいまだ不明・・・】以上です!」
東條英機
「合計1600機の大編隊だ・・・と・・・」
東條陸軍大臣は爆撃編対機数の余りの多さに絶句した
陸軍士官2
「輪島電探基地より緊急入電!【日本海区域、へ52~ト49を通過中の編隊を補足!数約600機!高度4000m!目標は京都と思われる!】以上です!」
東條英機
「すぐさま迎撃機を上げるんだ!海軍にも迎撃機を要請する!」
海軍士官1
「了解!【本土防空司令部から、海軍航空基地に通達する迎撃要請!各航空部隊は指示された空域で陸軍と共に待機し敵機を視認のち迎撃せよ!繰り返す各航空部隊は指示された空域で陸軍と共に待機し本土に侵入する敵編隊を迎撃せよ!】」
陸軍士官1
「了解しました【此方、本土防空司令部!各航空師団に通達する、本土に侵入する敵編隊を迎撃せよ!各航空師団は指示された空域で海軍と共に待機し敵機を視認のち迎撃せよ!繰り返す各航空部隊は指示された空域で海軍と共に待機し本土に侵入する敵編隊を迎撃せよ!】」
午後1時15分
海軍厚木航空基地
昇
「出撃許可が下りたぞ!お前ら急げ!」
哲也
「了解!」
純一郎
「山口隊長!対空ミサイルがまだ到着していません!」
昇
「機銃弾はあるだろう!出撃準備急げ!」
純一郎
「りょ、了解!」
昇
「鳳翔以下全制空隊、出撃準備、急げ!」
哲也
「了解!!」
母艦隊がそう言っている間にも、零式艦上戦闘機を始めとした迎撃機は大空へと舞い上がる
純一郎
「山口隊長!制空隊すべての稼働機が出撃準備完了しました!」
昇
「よし、飛ぶぞ!・・・こちら鳳翔制空隊、厚木管制塔、発進許可を・・・」
厚木管制塔
『こちら厚木管制塔、感度良好・・・発信を許可する・・・第三滑走路より発進せよ、健闘を祈る』
昇
「厚木管制塔、感謝する・・・・よぉし、お前等!本土に一発も落としてはいかんぞ!制空隊全機発進!」
制空隊・・・音神135機、蒼山90機は轟音を響かせ、大空へと舞い上がった・・・
午後1時20分
横須賀海軍航空基地
横須賀管制塔
「空襲警報発令!!稼働機は全機出撃せよ!繰り返す、空襲警報発令!!稼働機は全機出撃せよ!」
ハンス・ウルリッヒ・ルーデル
「空襲警報!?・・・よし!ガーデルマン休んでる暇はないぞ!出撃だ!!」
ルーデル大佐は丁度食事を食べ終わって、体操している時だった・・・
ルーデル大佐は空襲警報を聞くとすぐに相棒のガーデルマン少佐を引っ張り愛機に向かった
エルンスト・ガーデルマン
「ちょっ!大佐!」
ハンス・ウルリッヒ・ルーデル
「整備兵!機体の準備は!?」
整備兵1
「ちょっと待ってください、ルーデル大佐この機体はまだ、試験段階で、まだ戦闘を行えるような機体ではありません」
武
「いいじゃないか、橘花は、書類上は試験配備だが、設計部では実用段階に移っていいと言っていたぞ、それに可愛い子には旅をさせろだこの機体も私にとっては、子供みたいなものだからな、ルーデル大佐、帝都の空を頼む」
ハンス・ウルリッヒ・ルーデル
「ヤーボォール!」
エルンスト・ガーデルマン
「整備兵・・・誘導弾を搭載している暇はない、機銃弾を限界まで積んで飛ばしてくれ」
整備兵1
「了解!」
横須賀海軍航空基地の格納庫からは次々と整備を完了し弾薬を積んだ戦闘機が飛び出す、零式艦上戦闘機、陣風合わせて、90機工作艦宗谷級で量産された音神5機、そしてようやく大量生産ラインに乗り始めた紫電改35機、震電43機、書類上は試作試験配備の烈風5機、桜花5機、橘花2機・・・合計185機が飛び立った。
同じころ、帝都の調布飛行場では飛燕50機、疾風40機が飛び発った・・・
午後1時30分 帝都:東京
本土防空司令部
陸軍士官1
「全航空師団、発進しました、現在所定の空域で待機中です」
海軍士官1
「全航空隊発進完了!現在所定の空域で陸軍と共に待機中」
海軍士官2
「早期警戒機幻夜一号機より通信!読み上げます!【敵大編隊第一波を探知!新潟県上空を現在通過中!なお敵編隊にB-29スーパーフォートレスを目視確認その数約220機!注意されたし】以上です!」
陸兵1
「新潟防空師団が敵爆撃編隊第一波と接敵!迎撃に入りました」
水兵1
「舞鶴防空隊、敵第二波と接敵!迎撃に入りました!」
陸軍士官2
「民間人の避難誘導、順調に進行中!」
東條英機
「うむ、国民の一人たりとも残してはならん、全て安全地帯に誘導するんだ、手の空いている兵は避難誘導に向かわせるんだ」
陸軍士官2
「は!了解しました!」
本土防空司令部の慌ただしさは最高潮に達していた
午後2時30分 新潟県上空
音神制空隊
昇
「こちら鳳翔航空隊、敵編隊視認!これより迎撃を開始する」
無線
『こちら、本土防空司令部、了解した、敵編隊を殲滅せよ』
昇
「了解・・・全機迎撃開始!」
無線
『了解!!』
音神135機、蒼山90機が高度2.0000mから急降下に入り敵編隊に攻撃をかける
連合軍:第21連合爆撃航空団
英空軍パイロット1
『話が違うじゃないか!米軍さんの話だと日本本土は防空網が手薄だという話じゃなかったのか!』
米陸軍パイロット1
『俺は確かにそう聞いていたぞ、こっちもかなり損害を出しているんだ、文句なら基地司令に行ってくれ!』
独空軍パイロット1
『敵機だッ!上方11時の方向より多数!』
米陸軍パイロット1
『全機、編隊を密にしろ!弾幕を張るんだ!』
連合軍、第21連合爆撃航空団は一斉に弾幕を張り編隊を密にする
英空軍パイロット2
『5番機そっちへ行ったぞ!叩き落とせ!』
英空軍パイロット3
『駄目だ速すぎる!グワァァァッ!』
英空軍パイロット1
『5番機がやられた・・・』
独空軍パイロット2
『被弾!1番2番エンジン被弾!』
独空軍パイロット1
『7番機何をしている早く消火しろ!』
独空軍パイロット2
『もう間に合いません・・・司令御武運を・・・』
ズッドォォン!!
音神、蒼山の攻撃により次々に火を噴き撃ち落とされる連合軍、第21連合爆撃航空団だが・・・
音神制空隊
無線
『隊長!もう機銃弾がありません!』
昇
「俺もだ・・・クッ!敵はまだ700機近く飛んでいるのに・・・いったん基地に帰投する!全機アフターバーナー点火!全速だ!」
無線
『了解!!』
音神はアフターバーナーを点火し最大速で戦線を一時離脱した
哲也
『悔しいですね、隊長』
昇
「すぐ戻る・・・さっさと補給をしてすぐに戻るぞ」
哲也
『了解!』
??
『ではしばらく私に任せてもらおうかな』
哲也
『その声は・・・ルーデル大佐!』
ハンス・ウルリッヒ・ルーデル
『しばらくは私に任せてください』
昇
「ルーデル大佐・・・頼みます」
昇以下制空隊は横須賀飛行隊に後を任せ最寄りの航空基地に急いだ
横須賀航空隊
橘花壱号機:ルーデル大佐機
ルーデル
「見えたぞ!ガーデルマン!機関砲の接続を確認しておけ!」
ガーデルマン
「接続確認・・・いつでもどうぞ!」
ルーデル
「よし!行くぞ!」
ルーデル大佐が操縦する橘花に続いて、横須賀航空隊に配備されている、烈風と桜花が続く、紫電改、震電も必死で桜花、橘花、烈風を追っていたがかなりの速度差があり、距離が50キロ近く離れていた
これからが帝都防空戦の本番であった・・・
天嶽
「お久しぶりでございます」
播磨
「ものすごく間が空いた上に今回は私たちの登場シーンがないわねどういうことなのかしら作者?」
天嶽
「これは仕方がないのです、設定では第二連合艦隊は九州の佐世保、翔平は第二高射砲塔・・・次回に出番つくりますから許してください・・・というかAOのエントリーシートを書くのに忙しいのに書いた私をほめてもらいたいところです」
播磨
「大学大丈夫なの?」
天嶽
「志望大学の模試判定でA判定が出ません!」
播磨
「志望大学は?」
天嶽
「三重県にあるとある大学です」
播磨
「まぁ頑張りなさい」
天嶽
「はい!」
播磨
「読者の皆様、作者は本格的に大学受験という海戦に突入します、これからの更新は今以上に遅くなるでしょうが、これからもよろしくお願いします」
天嶽
「あと、感想などが来たらハイテンションで続きを書いてしまうかもしれません」
播磨
「ご意見。ご感想ちしています」