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新生連合艦隊  作者: 天嶽
37/62

第三十五話 真珠湾強襲 中編

4月24日


第二連合艦隊 

旗艦 イージス戦艦播磨 艦橋


刹那

『副長、面舵一杯、第三戦速』


艦橋のスピーカーから此花艦長の声が聞こえた


副長

「了解!面舵一杯!第三戦速!」


水兵4

「敵機、視認!」


ゴウン ゴウン ゴウン


播磨の主砲が左に旋回し敵機に照準を合わせる


播磨

「来るなら、来なさい、私の全力で迎撃するわよ」


カッ ズドオォォォーーン


主砲が敵機に向かって、青白い光線を放った


ヒューーーーー


バン!


バババババババババババババババババババババババン!


刹那

『副長、増速、最大戦速』


副長

「了解、最大戦速」


水兵5

「最大戦速、宜候!」


播磨はさらに増速し、速度は50ノットを超えていた。



イージス戦艦播磨 CIC


水兵1

「三式弾炸裂、確認!敵機、機数、約1100機」


翔平

「(だいぶ減ったな、だが、個艦防空ミサイルが欲しいな、開発が間に合わないそうだが、一式と三式弾じゃ限界がある)」


翔平の思っている通り、弾道ミサイル迎撃ミサイルを優先開発した結果、個艦防空ミサイルの開発が間に合わず、まだ、第二連合艦隊全艦には、国産の個艦防空ミサイルが搭載されていなかった・・・


士官1

「敵機、散開しました!」


「主砲射撃止め!副砲射撃用意!」


士官2

「CIWS、射撃用意!」


水兵2

「RAM,迎撃用意!」


士官1

「まもなく127mm砲の射程圏内に入ります!」


「127mm砲、自動迎撃モード!脅威度の高い順から目標を撃破せよ」


士官1

「127mm砲、起動確認、全目標を撃破します」


左舷側の、両用砲塔群が敵機に照準を合わせる、


「左舷対空戦闘、CIC指示の目標、127mm砲、撃ち方始め!」


士官2

「撃ち~方~始めッ!」


ドドン ドン ドン ドドン ドン


播磨型に搭載されている、両用砲はOTOメララ127mm砲を連装に改良した型を片舷に4基、合計8基が搭載されている、もともとOTOメララ127mm砲自体の発射速度が毎分45発という、発射速度はそのままのため、播磨型に搭載されている両用砲は、一基につき毎分90発の速射が可能となっている、ま・さ・に!弾幕は火力だZE☆


士官1

「敵機、高度を落としました!」


翔平

「高度を落とした?何を・・・・ッ!艦長!機関一杯!吹き飛んでも構わん!限界まで回せ!」


刹那

「ちょ、長官!?何を?」


翔平

「本来、水平爆撃しか行えない、重爆撃機まで降下させるということは・・・間違いない、奴らは、反跳爆撃を敢行する気だ!艦長!機関一杯!」


刹那

「りょ、了解、副長!機関一杯、限界まで回しなさい!」


左舷の127mm砲が火を噴く中、播磨はさらに増速する、


水兵2

「敵機まもなく、RAMの射程圏内に入ります!


「RAM、迎撃開始!」


水兵2

「了解、RAM発射!」


第二主砲塔と艦橋の間、後部艦橋と第三主砲塔の間に設置された、RAMが起動し、敵機に照準を合わせ、逐次、近接防空ミサイル、19式近接防空誘導弾が発射される


士官2

「敵機残り、約1000機、先頭の敵機との距離5000を切りました!」


水兵2

「RAM一番残弾ゼロ!三番も残り二発です!」


翔平

「くっ、流石にちょっときつかったか・・・」


士官1

「CIWS、自動迎撃開始します!」


グイィィン カッツ


CIWSは、自身の捜索レーダーが弾き出した目標に従い、迎撃を開始した


ガァァァァァァァァァァァァァ!


25mm機銃弾を浴びて、B-25が数機火だるまになる


水兵2

「B-17、投弾!左後方230度!距離800!」


翔平

「取舵一杯!急速転舵――ッ!」


刹那

「スラスター始動!右舷一杯!」


操舵手

『取舵一杯――ッ!』


水兵4

『右舷、緊急推力展開!』


播磨は通常の戦艦では考えられないような動きをする


翔平

「っく、もっと振られるぞ!」


播磨は急速回頭により右に最大5度傾く


「9番CIWS、自動追尾開始します!」


左舷の最後尾に設置してある、CIWS、9番が、B-17が投下した、500ポンド爆弾を自動追尾し、射撃を続ける


ガァァァァァァァァァァァァァ!!!


ズッドォォォン!


500ポンド爆弾の迎撃に成功し、艦に爆発の衝撃波が来る


「ッ!爆弾2左舷後方100で迎撃成功!」


水兵5

「5番CIWS、緊急警報!」


翔平

「ッ!!」


水兵5

「5番CIWS、残弾ゼロ!」


翔平

「チッ、やな奴らだ、左舷ばかり狙いやがって」


水兵6

「さら、一番、三番も停止!」


翔平

「ック」


「対空レーダーに、反応、数50機・・・いや・・さらに後方から20機・・・!IFFに反応、音神です、さらにF-35B…雷神もいます!」


翔平

「!!啓太達か・・・まったく、余計なことを」


音神制空隊からの通信が入る


??

「こちら、航空母艦鳳翔制空隊、隊長の青山純一郎大尉です!長官!ご無事ですか!?」


翔平

「まだ、艦は健在だ!」


純一郎

「ふぅ、ではこれより、敵編隊を殲滅します!」


翔平

「頼んだぞ!」


純一郎

「了解!」



アメリカ合衆国

ハワイ諸島 オアフ島 守備隊陣地


米士官1

「総員、防空壕へ!急げ!」


米陸兵1

「反撃しなくていいんですか?!」


米士官1

「こんな高射砲ではあんな高高度まで届かん!」


米陸兵2

「で、でも」


ヒュゥゥゥゥゥ・・・


米士官1

「ック、伏せろ!」


ゴッ!  ズッドォォォン!!


富嶽戦略爆撃隊が、投下した1トン通常型爆弾から250キロ爆弾が着弾し始めた



アメリカ合衆国

ハワイ諸島 オアフ島 

米太平洋艦隊司令部


チェスター・ニミッツ

「被害報告を急がせろ!」


米参謀1

「ハッ!現在集計中です!」


チェスター・ニミッツ

「急げ、日本軍はそこまで来てるんだぞ!」


ニミッツはそう言いながら、司令部の窓から外を見る


チェスター・ニミッツ

「・・・」


オアフ島は焼けていた、弾薬集積所での火災、航空用燃料タンクの誘爆、全飛行場の滑走路は捲れ上がり、掩体壕に隠されていた航空機は、掩体壕ごと潰されていた


米参謀1

「提督、集計が終わりました・・・」


参謀の顔色は何時になく暗かった


チェスター・ニミッツ

「分かった」


米参謀1

「読み上げます、オアフ島要塞の80%が空襲により機能損失、ヒッカム飛行場を始めとする陸軍飛行場、カオネヘ航空基地を始めとする海軍航空基地、空襲により滑走路に大穴が空き使用不能・・・第二連合艦隊への第一次攻撃隊、残存機158機・・・壊滅しました、敵艦隊の被害は皆無だそうです」


米参謀2

「残存航空機も、飛行場に着陸が出来ず、全機、海岸等に不時着を敢行したそうです」


チェスター・ニミッツ

「・・・そう・・か(やはり、3000機の航空機をぶつけても無駄だったか・・・)」


米参謀3

「提督!沿岸に敵艦隊です!戦艦10、巡洋戦艦6、空母大小30隻以上!」


チェスター・ニミッツ

「沿岸部の部隊に緊急退避を命令しろ!できるだけ海岸から離れるんだ!急げ!」


米参謀3

「イエッサー!」


参謀の一人が部屋を飛び出す


チェスター・ニミッツ

「全部隊に通達、防衛線を縮小する、第二ラインまで下がらせろ!」


米参謀1

「本気ですか!提督!ジャップのやつらの上陸を許す気ですか!」


チェスター・ニミッツ

「・・・よく考えたまえ、参謀、現在の我が軍に、日本軍の上陸を止められる力があると思うか?制空権、制海権も奪われた、援軍も期待できない、ここは無駄な戦闘を避け、後退し、防衛線を堅持することが重要なのだ」


参謀1

「分かりました・・・全軍に通達してきます」


参謀の一人がまた部屋を飛び出した


チェスター・ニミッツ

「・・・防衛線の堅持・・・か・・何時までもつか・・・」



第二連合艦隊 本隊

イージス戦艦三笠 艦橋


第二連合艦隊の主力部隊は、現在、オアフ島沖20キロの海域を遊弋中であった


啓太

「全艦、砲撃戦用意!」


士官3

「宜候!全艦に通達します!」


「弾種、榴弾、三式弾の交互射撃!」


砲雷長

「了解・・・全砲塔、零式榴弾、三式焼霰弾、装填」


士官4

「第一機動部隊、第五戦隊、戦艦金剛より発行信号!【貴艦、発砲まだか?】以上です!」


啓太

「時間は?」


艦長

「1400です!」


啓太

「予定より早いな・・・仕方ない、全艦撃ち方始め!」


砲雷長

「撃~~っ!!」


カッ ズドオォォォーーン


第二連合艦隊が艦砲射撃を開始すると同時に、合流した第一機動艦隊、第二機動艦隊も射撃を開始する、一回の投射量は第二連合艦隊だけで、46cm砲弾45発、30,5cm砲弾54発、さらに、秋月型駆逐艦8隻が127mm砲弾を速射、一回の投射量は48発・・・


さらに、第一機動艦隊、第二機動艦隊の戦艦、金剛・比叡・榛名・霧島・上総・下総、重巡洋艦、利根・筑摩・鈴谷・三隈・妙高・足柄・吉野・皇海・最上・熊野・那智・羽黒・古鷹・衣笠・黒姫・遠音別、投射量は、41cm砲弾50発、20.3cm砲弾152発に及ぶ榴弾、三式弾を1分間隔でオワフ島に打ち込む、砲撃目標は、上陸部隊揚陸付近及び、空挺部隊降下地点・・・


一時間半後


イージス戦艦三笠 艦橋


艦砲射撃が開始して一時間半が経過した頃、三笠のSPY-2Jが巨大な機影をとらえた


士官5

『CIC、艦橋、対空レーダーに感!数50機IFFに反応!富嶽輸送隊です!』


啓太

「よっしゃ!予定道理や、撃ち方止め!」


「第二支援艦隊に連絡!陸戦隊及び陸軍部隊の揚陸作業を開始せよ!」


士官4

「了解!」


ハワイ諸島攻略戦はこれからが本番だ・・・


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