第三十話 保有戦艦ヲ改造セヨ
皇紀2603年2月1日
大日本帝国 帝都 東京
海軍軍令部
インド攻略作戦が無事終了し第二連合艦隊 印攻略艦隊は、日本に帰還し、本隊と合流していた、ちなみにインド洋防衛は、新たに新設された、第八艦隊が受け持っている
ちなみに第八艦隊の編成は・・・
第八艦隊
司令長官:三川軍一中将 旗艦:戦艦豊前
戦艦
豊前 豊後 対馬
大型空母
霊龍 幻龍 慧龍
軽空母
霊鷹
重巡洋艦
八海 雲仙 鉢伏 斜里
防空軽巡洋艦
阿賀野型4隻
駆逐艦
松型12隻
補給艦
根室 知床
航空機
295機
全て35ノットを超える高速艦隊である、母港は占領されたコロンボ港を使用している
作戦が終了し、軍令部に報告に来ていた、翔平は、弘明に話があると言われて、個室に入った
翔平
「で、何か分かったことはあったのか、堀井中将・・・てか、なんで親父もいるんだよ」
弘明
「あぁ、済みません、先ほど見かけましたのでお呼びしました」
武
「艦政本部にネルソン級とR級の改造図面を提出してきたところだ、その後軍令部に来たんだ」
翔平
「ほう、真面な改造だろうな」
武
「多分な」
翔平
「おい」
弘明
「あの~そろそろ話を始めていいですか」
翔平・武
「「あぁ、スマンいいぞ」」
弘明
「(親子だな、息ピッタリ)では、これは、先遣偵察隊からの最新の報告書です」
翔平
「おう、来たか、米海軍の新型戦艦のスペックが分かったのか?」
弘明
「はい、デジタル信号で暗号化されていますので、敵も気づいてはないようです、今回は写真付です」
武
「ほう、やるな写真付とは」
弘明
「はい、彼らの仕事は一級品ですから」
翔平
「で何が分かったんだ今回は」
弘明
「モンタナ級に次ぐ、新型戦艦Xがあと半年で進水するそうです」
翔平
「ほう、艦名は分かるか?」
弘明
「一番艦は・・・ユナイテッド・ステーツだそうです」
武
「敵は合衆国か・・・ピッタリじゃねぇか、大和のライバルにはよぉ」
翔平
「性能は分かるか?」
弘明
「先遣偵察隊から送られてきた報告書に記入されていました、どうぞ」
米海軍新型戦艦ユナイテッド・ステーツ
全長381m 基準排水量120,500t
全幅42.3m 満載排水量182,200t
速度27.42ノット
主砲 Mk.8 19インチ50口径砲 三連装 4基
両用砲 Mk.12 5インチ38口径砲 連装 12基
機関砲 40mmボフォース機関砲 四連装 20基
20mmエリコンSS機関砲 単装 60丁
同型艦
ユナイテッド・ステーツ アメリカ コンステレーション コンスティチューション
ロードアイランド アーカンソー カリフォルニア ワイオミング
翔平
「じゅ・・・19インチ?・・・48センチか」
弘明
「旧式戦艦の弩級戦艦を解体し、そのスクラップも流用されているそうです」
武
「しかも、8隻と来たか・・・ちなみに他の艦は?」
弘明
「アイオワ級は史実通りの高速戦艦として、唯モンタナ級は46センチ砲を搭載しているそうです」
武
「スペックは分かるか?」
弘明
「はい」
米海軍新型戦艦モンタナ
全長327m 基準排水量100,500t
全幅38m 満載排水量162,000t
速度28.02ノット
主砲 Mk.7 18インチ50口径砲 三連装 4基
両用砲 Mk.12 5インチ38口径砲 連装 10基
機関砲 40mmボフォース機関砲 四連装 20基
20mmエリコンSS機関砲 単装 60丁
同型艦
モンタナ オハイオ メイン ニューハンプシャー ルイジアナ バーモント
弘明
「米国はパナマ運河が破壊されたことにより、再建する際大規模な拡張工事が行われたようでして、最大で全長450m全幅85mの艦船は通行可能だそうです」
武
「そうか、それにしても、物量か、つれぇな・・・ユナイテッド・ステーツとモンタナに対抗できるのは、大和型4隻、播磨型6隻、長門型2隻・・・計12隻、51cm砲36門、46cm砲18門、播磨のレールガンは通常の装薬式に直すと威力はだいたい・・・62cm砲だから、これが54門、対して向こう側はユナイテッド・ステーツ型8隻、モンタナ型6隻・・・計14隻48cm砲96門、46cm砲72門・・・今まで米海軍の標準口径が16インチと予想して、改造してきたからな・・・如何する、今から改造するにしても、そう簡単に46cmを搭載する事はできんし、トマホークを複製して、飽和攻撃でもやるか・・・」
翔平
「やめーい、本気でやりそうだから怖いな」
武
「ほぼ冗談だ、でも今保有している戦艦だけじゃきついな・・・よし、改造しよう」
弘明
「簡単じゃないんじゃないですか?!」
武
「簡単ではないだけだ、できないとは言っていない!!もうすでに大和の改造案は出来ている!」
翔平
「予想していただろ!」
武
「気のせいだ」
バンと武が机の上に図面を置く
戦艦大和
全長425m 基準排水量165,500t
全幅61,5m 満載排水量235,200t
速度35,46ノット
主砲 零式60口径510mm砲 三連装 4基
副砲 三式60口径203mm砲 三連装 2基
両用砲 OTOメララ127mm速射砲 連装 12基
OTOメララ76mm速射砲 単装 8基
機関砲 25mmファランクスCIWS 連装 4基
40mm対空機銃 4連装 40基
機銃 25mm対空機銃 3連装 20基
ミサイル Mk57VLS80セル 2基
一式対空ミサイル、五式対潜ミサイル
八式対艦ミサイル
艦載機
V-22 オスプレイ 2機
SH-60K 3機
最大搭載機数 8機
同型艦
大和 武蔵 信濃 三河
武
「主砲を一基増設し、さらに墳進弾垂直発射機を強化!対空火力強化のためOTOメララ76mm速射砲も装備しさらに、最大の変更点は、両舷のバラストタンクを要とした独特の防御機構によって、半潜状態になることが可能なことだ、これを利用することにより、防御上でメリットがかなりあるはずだ、さらに水流噴射推進装置を使用しての急加速と、球状艦首に装備されたバウスラスター、艦尾の水中安定翼によって通常の大型艦では考えられない回避運動をとる事が可能、現在の我々の最先端技術を詰め込んだ、史上最大最強の戦艦だ!!」
弘明
「・・・・」
翔平
「あきれてものが言えん」
武
「よし、さっそく大和型を全艦ドックに入れて作業する手配と、鋼材を手配してその後から、全戦艦の設計図を引きなおして・・・そういえば、明日、呉で新型航空戦艦が就役する」
翔平
「レキシントンの改造が終わったのか?」
武
「あぁ、それと明日正式に命名されるが・・・新しい艦名は『関ヶ原』だ」
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