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新生連合艦隊  作者: 天嶽
31/62

第二十九話 インド攻略作戦 後編

12月1日(19:10)

インド洋



第二連合艦隊 印攻略艦隊

 旗艦 イージス巡洋戦艦 十六夜 艦橋


水兵1

「敵主砲弾第二射の迎撃に成功!第三射来ますッ!!」


雄哉

「引き続き、速射砲、ファランクスをもって迎撃せよ」


巡洋戦艦十六夜は、その高い防空能力を最大限に発揮し敵戦艦主砲弾を叩き落としていた


水兵2

「敵戦艦との距離6千400!」


翔平

「敵戦艦後方、主砲の射角外から接近!副砲には、速射砲で対処だ」


雄哉

「了解、速度20ノット、針路戻せ!」


水兵1

「針路、戻します!」


十六夜と十五夜は英戦艦ネルソンを後方から二隻で挟む形で、航行を開始した



英東洋艦隊

戦艦 ロドニー 艦橋


英水兵1

「敵巡洋戦艦、旗艦ネルソンに接近、距離6千!」


艦長

「ネルソンは何をやってるんだ、攻撃は?どうした」


英水兵1

「主砲の射角外に入られた模様、副砲塔は完全に破壊されて射撃不能ですッ!」


艦長

「チッ、本級の、構造上の欠陥を利用して・・・」


英水兵2

「ッ!!本艦後方にも敵巡洋戦艦2隻!高速で接近中、まもなく、主砲の射角外に入りますッ!!」


十六夜と同じ行動を天羽と天月も行っていた


艦長

「砲術長!第二、第三主砲、斉射だ!」


砲術長

「イエッサーッ!!」


ロドニーの主砲が旋回し天羽に照準を合わせる


砲術長

「ファイアーッ!!」


ドォォォオーン


ロドニーが徹甲弾6発を放った、この時、二隻の距離は、わずか6千メートル、超弩級戦艦なら、超至近距離に相当する距離だ、戦艦ロドニーの、乗組員は全弾必中を確信していたが・・・


その6発の徹甲弾は天羽に真っ直ぐ飛び、その装甲を突き破ろうとしていたが


突如、空中で全弾が爆発した・・・



ロドニー

「う、嘘でしょ、砲弾を撃墜した?!」


人間より、身体能力が高い、艦魂のロドニーには、天羽の127mm速射砲が正確に、徹甲弾を撃墜したのが見えていた


英水兵1

「そんな・・・自爆した・・・」


艦長

「く、こんな時に・・・主砲第二射、急げ!」


砲術長

「だめです、敵艦、主砲射角外に・・・主砲射撃不能!」


艦長

「ならば、副砲で対処だ」


英士官1

「無理です、副砲は先の航空攻撃と砲撃で、全て射撃不能ですッ!!」


艦長

「くっ・・・なら、前方の敵艦に目標変更!第一、第二主砲射撃準備!斉射だ!!」


砲術長

「イエッサー!」


英水兵3

「・・・!!待ってください!ネルソンが射線に入りますッ!!」


砲術長

「なんだと!!」


艦長

「っ!・・・まさか、奴らそれを狙って・・・」



英東洋艦隊

旗艦 戦艦 ネルソン


英水兵4

「ダメです、完全に捕捉されています」


ネルソンの艦橋では、後方四千で追尾してくる、十六夜と十五夜を引き離すのに必死だった


艦長

「転舵面舵20!」


英水兵5

「敵艦転舵、此方に針路を合わしてきます」


ジェームズ・サマヴィル提督

「く、駄目か・・・」


英士官1

「提督、敵艦隊旗艦イザヨイより入電です【降伏せよ】・・・以上です」


艦橋に冷たい空気が流れた


ジェームズ・サマヴィル提督

「くッ・・・(降伏しかもう手がないのか・・・)」


英水兵6

「提督!マドラスより緊急入電です【発:マドラス守備隊、宛:友軍艦隊、敵上陸部隊、海岸線に多数あり、夜間爆撃及び艦砲射撃にて被害甚大、大至急援護を求む】以上です」


ジェームズ・サマヴィル提督

「なっ!・・・嵌められたか」


この報告を聞き、英東洋艦隊、ジェームズ・サマヴィル提督は史実を悟った


ジェームズ・サマヴィル提督

「(くっ、三ヶ月前に、日本陸軍がカルカッタを占領している、ここでマドラスが墜ちれば、東インドが完全に、日本軍の手に落ちる、それを分かっていながら、くッ、恐らく、後方の艦隊は、我々を釣り出す囮だったのであろう・・・)・・・ふっ、我々はとんでもない相手を敵に回してしまったのかもしれんな」


英参謀1

「提督、」


ジェームズ・サマヴィル提督

「あぁ、全艦に通達、戦闘旗を下ろせ、艦長、機関停止だ」


艦長

「・・・アイ・サー、機関停止」


ネルソンの推進軸は回転を止め、惰性で進み始めた



第二連合艦隊 印攻略艦隊

 旗艦 イージス巡洋戦艦 十六夜 艦橋


水兵1

「敵艦隊、速力低下」


水兵2

「敵艦隊より通信【我降伏の準備あり】以上です」


翔平

「よし、内火艇用意!艦長、武装解除だ、」


雄哉

「了解!舵中央、機関停止!内火艇用意!」


水兵3

「よ~そろ!」


水兵4

「長官、第一機動艦隊、旗艦赤城より通信です」


翔平

「お、分かった、繋いでくれ」

水兵4

「了解」


翔平

「小沢さん、タイミングばっちりです有り難う御座います」


小沢治三郎

「【うむ、それはよかった、陸の様子はまだ散発的な抵抗があるらしいが、今、三宅と八丈が艦砲射撃で黙らせている、そっちはどうだ】」


翔平

「こちらは、現在英東洋艦隊が降伏し、これから武装解除に向かうところです」


小沢治三郎

「【・・・・何隻敵から分捕ったら気が済むんだ】」


翔平

「来たるべき総力戦に備えて、短期間で改造が可能な主力艦船は多い方がいいです」


小沢治三郎

「【そうなのか、まぁ、餅は餅屋で考えることが違うんだろうがな】」


翔平

「そうですね、技術屋には技術屋の考えがありますから」


小沢治三郎

「【そうだな・・・また連絡する、対潜警戒は厳重にな】」


翔平

「了解しました」


プツン


翔平

「対潜警戒を厳に、シーホーク発艦用意!」


雄哉

「了解、シーホーク対潜装備で発艦せよ!」


水兵5

「了解」


翔平

「さて、降りるか、十六夜・・・うん?艦長、十六夜はどこに行ったんだ」


雄哉

「さっき、ふらりとどこかに行きました」


翔平

「・・・そうか、艦長行くぞ」


雄哉

「はい、お供します、副長後頼んだぞ」


副長

「了解、お任せください」



英東洋艦隊

旗艦 戦艦 ネルソン


英水兵1

「日本艦隊、艦隊陣形変更を開始しました」


ジェームズ・サマヴィル提督

「・・・とても整った艦隊運動だ、(我々は東洋の猿と彼らを侮り過ぎてたな)」


英水兵2

「内火艇が三隻接近中、速い!」


巡洋戦艦十六夜から三隻の内火艇が波を切り、ネルソンに向かっていた


ジェームズ・サマヴィル提督

「(確か、トーマスも日本海軍の大将と話したとか、ずいぶん若かったそうだが)・・・ラッタルを下ろせ」


艦長

「イエッサー!」


ジェームズ・サマヴィル提督

「よし」


サマヴィル提督は艦橋の提督用の席から立ち、艦橋の出口に向かった


英参謀1

「え!提督どちらに!?」


ジェームズ・サマヴィル提督

「甲板だ、貴官らもついてこい」


英参謀

「え、お待ちください、提督」


ジェームズ・サマヴィル提督は参謀達を引き連れて甲板に向かった



第二連合艦隊 印攻略艦隊

 十六夜所属 内火艇一号


翔平

「艦尾の被害がひどいな」


雄哉

「蒼山隊の対艦ミサイルであらかた吹っ飛んだのでしょう」


翔平

「はぁ~また、親父が喜びそうな、艦が手に入ったと言う事か・・・」


雄哉

「もうすでに、呉を旗艦とした第一支援艦隊がこちらに向かっているとのことです」


翔平

「はぁ~ちょっと頭痛が(また、とんでもない性能の艦が・・・)」


水兵5

「接舷します」


翔平

「あ!・・頼んだ」


水兵5

「了解」


雄哉

「もうすでに、近藤信竹中将指揮下の第三戦隊は武装解除を開始しているとのことです」


翔平

「流石だ、手際がいいな、よし、武装解除に向かう、準備はいいか」


水兵5

「接舷完了、多少揺れますが」


水兵6

「全員準備完了」


翔平

「よし行くぞ」


翔平は壮快にラッタル駆け上っていった



英東洋艦隊

旗艦 戦艦 ネルソン 甲板


ジェームズ・サマヴィル提督

「(大将の階級章・・・若いな)やはり、アドミラルハヤシか・・・」


ジェームズ・サマヴィル提督はラッタルを壮快に駆け上がってきた、帝国海軍第二種軍装に身を包んだ、将官を見てつぶやいた。


翔平

「私は、大日本帝国海軍、第二連合艦隊司令長官、林翔平大将です、貴官をジェームズ・サマヴィル提督と見受けますが宜しいですか」


ジェームズ・サマヴィル提督

「確かに、私が英国王立海軍、東洋艦隊司令のジェームズ・サマヴィル中将だ、乗組員たちの保証は、日本海軍の事だから大丈夫とは思うが」


ジェームズ・サマヴィル提督は帝国陸海軍が今まで捕虜を母国に帰していることを知っている、このことは、将官だけでなく、下士官や兵たちにも知られており、日本の印象を変えつつある


翔平

「もちろんです、すでに拿捕した輸送船を何隻かをこちらに急行させています、それでも足りなければ、付近で救助作業中の病院船氷川丸及び松島を出して、最寄りの中立国まで送りましょう」


ジェームズ・サマヴィル提督

「うむ、それを聞いて安心した」


その時海の彼方から輸送船の汽笛が聞こえた


翔平

「おっと、輸送船が来たようですね、では、駆逐艦、巡洋艦以外の乗組員に下艦を命じてください」


ジェームズ・サマヴィル提督

「分かった、貴官の厚意に感謝する」


翔平

「いえ、私は責務を果たしているだけです」


ジェームズ・サマヴィル提督

「戦った相手が貴官であったことを神に感謝するよ、ではまたお会いしましょう」


翔平

「はい、提督、できれば平和な時に・・・」


20分後、英戦艦乗組員はやってきた輸送船に乗船し、最寄りの中立国等に送られた




一方その頃・・・マドラス


此処では、英陸軍と海軍陸戦隊及び帝国陸軍が激しい攻防戦を開始していた


純平

「このまま、防衛線を突き破るぞ!陸軍さんの一式は付いて来てるか?」


陸兵1

「はい、付いて来てます!」


純平

「そうか」


純平は、指揮能力向上型の25式戦車2型から陸戦隊の指揮を行っていた


陸兵1

「隊長!11時の方向に敵戦車ァ!数4、チャーチルです!」


野村

「5号車から9号車応戦用意ィ!」


陸兵2

「了解」


陸兵3

「射撃準備よし」


野村

「射撃開始!」


ドン ドン ドン ドン


25式戦車から放たれた125mmの砲弾は正確にチャーチル歩兵戦車に命中し、チャーチル歩兵戦車をスクラップに変えた


ガァァア――ン!!


純平が乗車していた、25式戦車に今まで受けたことがない衝撃を受けた


純平

「どうした!」


陸兵1

「全面装甲に敵砲弾命中、装甲が弾き返しました!被害なし!」


陸兵2

「2時の方向に、新たな敵戦車、距離1000、数2!・・・あれはティーガーI!?」


純平

「ハッ、連合軍最強戦車のお出ましか、よし正面から受けてやろうじゃないか」


陸兵3

「了解!」


陸兵2

「射撃準備完了」


純平

「撃て―ッ!」


ドン




英陸兵1

「おい見ろ、独逸のタイガーだ!」


英陸兵2

「よし、速いとこ日本軍を押し戻そうぜ」


ティーガーⅠの登場により英軍の士気は少し上がったが


英陸兵3

「よし、命中だ!」


ティーガーの撃った砲弾が25式戦車の側面に命中し撃破したと思った英陸兵だが・・・


英陸兵1

「う、嘘だろ・・・」


英陸兵2

「化け物かあいつは・・・」


無傷で走り続けている、25式戦車を見て、畏怖した


ズッドォォン


ティーガーに125mm砲弾が命中した


英陸兵3

「う、嘘だろ、あの無敵戦車が一撃で・・・」


こうして、独逸の援護も空しく、英軍は降伏し、わずか一日でマドラスは陥落した・・・


天嶽

「遅れました、申し訳ありません」


播磨

「さぁ、理由を話してもらいましょうか」


天嶽

「ちょっと風邪をこじらせまして・・・はい、さらに中間テストの真只中で・・・はい」


播磨

「だから、執筆が遅れたと」


天嶽

「はい、しかも、急いで書き上げたため、誤字脱字があるかも・・・」


播磨

「はぁ~、明日もテストなんでしょ」


天嶽

「はい、古典と生物Ⅰ・・・生物・・・自信がない・・・」


播磨

「早く、勉強しなさい、今日は見逃してあげるから」


天嶽

「うそ!・・・じゃぁ勉強します・・・」


播磨

「ご意見ご感想お待ちしています」


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