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新生連合艦隊  作者: 天嶽
29/62

第ニ十七話 インド攻略作戦 前編

お久しぶりです。一ヵ月の放置申し訳ございません。

12月1日 (未明)

インド洋



第二連合艦隊

 空母 鳳翔


現在空母鳳翔では、音神、15機が発艦準備を行っていた


水兵1

「音神一番機、準備完了」


機銃弾とミサイルと大型増層を装備した音神が次々に甲板にあげられる


士官1

「全機発艦準備完了」


孝彦

「旗艦十六夜と赤城に報告」


水兵2

「了解」


鳳翔から、発艦準備完了との信号が、赤城、十六夜に打たれる


しばらくして


水兵2

「旗艦十六夜より、発艦命令来ました」


孝彦

「音神1番機発艦用意ィ!」


士官1

「態勢完了の機より直ちに発艦せよ」


水兵1

「宜候!一番、二番、射出位置へ」


水兵3

「チョイ前~、チョイ前~、良し!!」


水兵4

「一番機、射出準備良し!最終確認!!」


水兵5

「一番、ヨロォシ!!」


水兵1

「一番機、射出!」


パチ シャァァァァァ ゴウ


電磁カタパルトにより、音神が軽々と空に飛び立つ


水兵2

「次、二番機、発艦せよ」


こうして音神、15機は蒼空へと舞い上がった



第一機動艦隊

 空母 翔鶴


空母翔鶴も同じく、銀河改の発艦準備をしていた


銀河改には、大型増層が取り付けられていた


ちなみに、銀河改は爆弾搭載量2t、高度5000m時速600キロでの航続距離は5200キロさらに大型の増層を2本装着すると、航続距離は7000キロまで伸びる


水兵6

「旗艦赤城より信号、《攻撃隊発艦せよ》以上です」


有馬艦長

「銀河改、発艦せよ」


銀河改が射出機により強制的に加速し、飛び立つ


銀河改は音神と一旦合流し、そして三方向に分かれる、一隊はデリーを、もう一隊はマドラス、そしてもう一隊が目指すのは・・・



ボンベイ(8:30)


インドの中心都市、ボンベイ、


此処には英軍の基地も多数存在すると、同時に人口が200万を超える


ボンベイの市民の間では、インド洋で日本軍が現れたことにより、期待と不安で興奮していた



翔鶴攻撃隊 銀河改

 野中五郎大尉機


野中

「前方二千、見えたぞ、英国王ジョージⅤ世の来訪を記念して建てられた、大英帝国支配の象徴、インド門だ、全機攻撃準備」


『了解』


無線から、銀河改全機の搭乗員が答える


野中

「うぉ、」


野中大尉が操縦する銀河改を音神が追い越した


野中

「流石、墳進機だ、あっという間に追い越されちまった」


そういいながら、5機の銀河改は翼を大きく振りながら、都市中心部に向かった



ボンベイ 市街地


ボンベイ市民1

「翼にレッド・サン!」


ボンベイ市民2

「間違いない・・・日本軍だ」



翔鶴攻撃隊 銀河改

 野中五郎大尉機


野中

「そろそろだろう、全機、ばら撒け!!」


『了解』


その直後、銀河改5機は爆弾層を開き


ビラをばらまき始めた


そのビラには、こう書いてあった


親愛なるインド国民よ、今まさに立ち上がる時が来た、諸君たちの手で、白人を追い出し、自分たちの手で、独立し、国を作る時が、我が大日本帝国始め、亜細亜各国はインドの独立を強く望み、その独立を全面的に支援する用意がある、そして、英軍をインドから追いだした暁には、大日本帝国は天皇陛下の名のもとに、完全なる独立を約束する。


と書かれていた


この文章は、デリー、マドラスでも撒かれ、その直後にはラジオでも流された


野中

「全機、終わったか」


『はい』


野中

「よし、帰還する」


銀河改と音神は翼を翻し、母艦へと颯爽と飛んで行った



英東洋艦隊  (11:45)    

旗艦 戦艦 ネルソン


英東洋艦隊は、日本艦隊攻撃のため、全速で日本艦隊の後を追っていた

此処で英東洋艦隊の編成を説明しよう。


英東洋艦隊


司令官:ジェームズ・サマヴィル中将 旗艦:ネルソン


戦艦

 ネルソン ロドニー リヴェンジ レゾリューション ラミリーズ

ロイヤル・サブリン ロイヤル・オーク

重巡洋艦

 ロンドン デヴォンシャー

軽巡洋艦

ダイドー フィービ ボナヴェンチャー ナイアド

空母

 アーク・ロイヤル、グローリアス、イーグル

駆逐艦

オンズロー オファ オンスロート オリビ オブデュレート オビディエント      オパチューン オーウェル

航空機

合計136機


ジェームズ・サマヴィル提督

「なに、サボタージュだと!?」


英参謀1

「はい、ボンベイ、マドラス、デリーで、大規模なサボタージュが行われています」


ジェームズ・サマヴィル提督

「日本軍に先手を取られたか・・・」


英参謀2

「このまま撤退するのも視野に入れるべきかと」


ジェームズ・サマヴィル提督

「そんなことをしたら、今度こそ、ロイヤルネイビーの権威が地に落ちるぞ」


英参謀1

「でしたら」


ジェームズ・サマヴィル提督

「このまま、全力で日本艦隊を追い、撃破する、我々に残された道はもはやこれだけだ、艦長、機関一杯、壊れても構わん、出せるだけ出せ」


艦長

「アイ・サー、機関室、機関一杯だ!!」


ネルソンの艦長が伝声管に叫ぶと


機関長

「無茶です、これ以上圧力を上げたら、爆発します!」


艦長

「いいからやるんだ、機関長」


機関長

「・・・機関一杯!」


艦長

「ありがとう、機関長」


機関長

「帰港したら、真っ先にドック入りですよ」


艦長

「分かった」


英水兵1

「レーダに感!偵察機の模様」


ジェームズ・サマヴィル提督

「直援機に連絡」


英士官1

「アイ・アイ・サー」




幻夜 機内


英東洋艦隊に接近したのは、索敵に出ていた、鳳翔から飛び立った、幻夜2号機であった


幻夜2号機は、レーダーに多数の艦影を確認したため、識別のため、目視できる高度まで降下していた


機長

「見つけた!英東洋艦隊!!」


副操縦士

「機長やりましたね」


機長

「あぁ、旗艦十六夜に位置連絡急げ」


電探員

「了解・・・機長!下方から敵機!」


機長

「おっと、出迎えだ」


副操縦士

「はっ、厚い歓迎ですね!」


機長

「よし、逃げるぞ、三十六計逃げるが勝ちだ」


幻夜2号機は雲の中に入り、迎撃機を撒いた



第一機動艦隊 (11:50)

旗艦 空母 赤城 艦橋


水兵7

「十六夜より発行信号【敵英東洋艦隊発見!】」


小沢治三郎

「全空母に次ぐ第一次攻撃隊発艦準備!翔鶴、瑞鶴は銀河改の発艦準備」


士官1

「了解、翔鶴、瑞鶴に連絡」



空母 翔鶴 (12:20)

 飛行甲板


野中

「お~い、急いでくれ」


野中大尉が搭乗する銀河改は燃料と魚雷の搭載作業をしていた


水兵6

「あと3分で終了します」


野中

「おぉ、でっかい獲物が待っている」


第一次攻撃隊、総数220機が発艦を開始した



英東洋艦隊 (13:15)

旗艦 戦艦 ネルソン 


英東洋艦隊旗艦ネルソンには、張り詰めた空気が漂っていた、


敵の偵察機に発見されて、何時敵が来てもおかしくない状況に立たされたからだ


その時


英水兵1

「レーダー室より報告!敵大編隊を探知、数200以上!」


ジェームズ・サマヴィル提督

「っ!ありたっけのインターセプターを上げろ!格納庫の隅でほこりかぶっている機体もだ、パイロットがいなければ、コックでも乗せろ、厳しいのが来るぞ!」


英参謀1

「了解!」


英空母、3隻・・・アーク・ロイヤル、グローリアス、イーグルから、シーファイアが迎撃のために翔け上がる、その数、わずか、48機、10機の音神に護衛されている、第一攻撃隊を止めるのは、不可能であった・・・いや、音神が護衛していなくても、止めるのは無理だろう、なぜなら、第一機動艦隊の熟練パイロット達が、零戦、陣風を操り、攻撃隊を迎撃機から守っているんだから。



鳳翔制空隊 音神

 山口昇中佐機


「さて、全機そろそろ、敵の迎撃機が来るころだ、敵は、おそらく、シーファイア、高性能機だ、注意するんだぞ」


昇がそういうと、インカムから笑い声が聞こえた


哲也

『隊長、幾ら高性能だっていても、レシプロ機でしょう、この音神と自分たちの腕さえあれば敵なしですよ』


「ハハハハッ、そうだな、でも油断するなよ」


哲也

『了解!』


「来たようだ、全機、行くぞ!!」


『おお!!』



英東洋艦隊 (13:25)

旗艦 戦艦 ネルソン


ジェームズ・サマヴィル提督

「なんだ、あの機体は・・・」


サマヴィル提督は音神の機動性と速度を見て唖然としていた


その間にも、音神が暴れ、英軍のシーファイアをジュラルミンの塊に変えていく


ジェームズ・サマヴィル提督

「日本軍は何時の間に、あんな高性能機を開発したんだ!」


英参謀1

「米海軍からの報告にあった、ソニックでしょうか?」


英参謀2

「あれは、戦場によくある与太話ではなかったのか・・・」


ジェームズ・サマヴィル提督

「幾ら高性能とはいえ、数は少ない、対空戦闘始め!隙を作るな!」


サマヴィル提督が言い終わると同時に、ネルソンの全火器が火を噴く


それに合わせて、残りの全艦も対空砲火を打ち上げる


ネルソン

「なんですかあれは・・・」


ネルソンが防空指揮所で目にしたものは・・・


20機の蒼山が発射した98式空対艦ミサイルだった・・・


英水兵1

「左舷より高速飛行物体接近!」


艦長

「撃ち落とせッ!」


ネルソンの対空砲が向けられるが、アクティブ/パッシブ複合誘導方式の98式空対艦ミサイルは、対空砲火をものともせず突き進み、ネルソンの艦橋後部に命中し、周辺の高角砲、機銃座を吹き飛ばした


英士官1

「左舷高角砲、機銃座全滅!」


艦長

「ダメージコントロール急げ!」


他の戦艦も同様に、対空砲を吹き飛ばされ、対空砲火に隙ができた


その隙に、攻撃隊が突撃する


英水兵2

「左舷より雷撃機!数3!」


艦長

「取舵一杯!」


ネルソンは巨大な艦体を左に回頭させるが・・・


英水兵3

「敵機!魚雷投下!来ますッ!!」


艦長

「くそっ・・・間に合わない」


天山から投下された、魚雷は真っ直ぐ突き進みネルソンに突き刺さった


ズッドォォォォオオン


ズッドォォオオン


ネルソンに2本の魚雷が命中した


ネルソン

「ガッハッ!・・・・話には聞いてましたが・・・日本の魚雷がここまで高威力とは・・」


艦長

「被害報告!」


艦長が大声で叫ぶ


英士官1

「左舷に魚雷命中!浸水発生!」


英水兵4

「機関室に若干の浸水確認!現在排水作業中!」


艦長

「機関は無事か!」


機関長

「はい、機関全基正常、まだ行けます」


英水兵1

「後続のロイヤル・オークに攻撃が集中しています」


ジェームズ・サマヴィル提督

「何!?」



翔鶴攻撃隊 銀河改

 野中五郎大尉機


野中

「よし、隙ができた、また感謝しないとな・・・最後尾にいる、戦艦をいただくぞ!第一部隊全機ついてこい」


『はいッ!!』


野中大尉率いる銀河改五機は、英戦艦、ロイヤル・オークに攻撃を開始した


野中

「距離3000・・・・2500・・・・2000・・・・1500・・・・今だ!投下!」


雷撃手

「はい!!」


ザッバッ


ザッバッ


銀河改は搭載していた九一式航空魚雷改2が突き進む


隊長機が投下したのに続いて、後続の4機が魚雷を投下する


合計5本の魚雷がロイヤル・オークに向かって突き進む



戦艦ロイヤル・オーク


英水兵5

「敵機魚雷投下!」


艦長

「回避!取舵一杯!」


英水兵6

「取舵一杯!急げ!」


操舵手が懸命に舵輪を回す


艦長

「(頼む曲がってくれ、ロイヤル・オーク)」


艦長が祈るが、それも空しく


ズッドォォォォオオン


ズッドォォォォオオン


ズッドォォォォオオン


ズッドォォオオン


ロイヤル・オークに4本命中、


浸水により左舷側に大傾斜する


英水兵5

「左舷に魚雷命中、数4!」


艦長

「右舷、注水タンクに注水!急げ!」


副長

「アイ・アイ・サー」


英水兵6

「上空より急降下ァァ!!」


艦長

「何!!」


傷ついたロイヤル・オークに、彗星艦上爆撃機か襲い掛かった


艦長

「回避!転舵急げ!」


彗星は、対空砲火をものともせず、500キロ爆弾を投下する


その爆弾のうち一発がロイヤル・オークの第二主砲塔側面を貫通し爆発した


ズッドォォオオン


英水兵6

「第二主砲塔付近に命中弾!」


英士官2

「第二主砲塔、弾薬庫付近にて火災発生!」


副長

「消火急げ!」


水兵たちは懸命に消火活動するが


英水兵7

「発電機室、機関室に浸水!発電できません!」


艦長

「なんだと!ポンプも動かないのか?」


英水兵7

「はい」


英水兵8

「浸水さらに増大!現在傾斜角18度!」


艦長

「うぐぐ、副長・・・総員退艦」


副長

「はい?」


艦長

「総員退艦だ!急げ、伝令走れ!」


副長

「アイ・サー」



英東洋艦隊 (14:40)

旗艦 戦艦 ネルソン


英水兵1

「ロイヤル・オークが総員退艦命令を出しました」


英士官1

「日本機帰還します」


ジェームズ・サマヴィル提督

「被害を報告せよ」


英参謀1

「はい、戦艦ロイヤル・オーク大破、航行不能、空母イーグル沈没、駆逐艦オンズロー、オファ、オンスロート、沈没、他戦闘艦艇は被弾していますが、戦闘航行には支障ありません」


ジェームズ・サマヴィル提督

「救助を急げ」


英士官1

「了解」


ジェームズ・サマヴィル提督

「うむ、日本艦隊の位地は?」


英参謀2

「Uボートの連絡によりますと、現在はこのあたりかと」


ジェームズ・サマヴィル提督

「近いな、飛ばせば、接敵まで2時間の距離か」


英参謀1

「そうします、提督」


ジェームズ・サマヴィル提督

「・・・よし、戦闘に差し支えない艦艇は全艦全速で日本艦隊を追撃する、他の艦艇と空母は、アッズ環礁に帰還せよ」


英参謀1

「了解、各艦に伝えます」


ジェームズ・サマヴィル提督

「ロイヤル・オークの曳航は出来そうか?」


英参謀2

「あの状態では」


英参謀が艦橋の窓から後方を見る


そこには、大破し左舷へ傾いているロイヤル・オークが見えた


ジェームズ・サマヴィル提督

「うむ、努力してくれ、駆逐艦オパチューンとオーウェルに命令、戦艦ロイヤル・オークをアッズまで曳航せよ」


英士官1

「了解」


ジェームズ・サマヴィル提督

「残りの艦艇は本艦に続け!目標日本艦隊」


英東洋艦隊は救助艦艇と損傷艦を残して、日本艦隊に全速で向かった



第二連合艦隊 印攻略艦隊

 旗艦 イージス巡洋戦艦 十六夜 艦橋


雄哉

「長官、どうやら東洋艦隊は、我々に砲撃戦を挑むようです」


翔平

「ほう、どうする十六夜」


十六夜

「何故私に聞くんですか」


翔平

「いや、旗艦だから」


十六夜

「意味が分かりません」


翔平

「はっはっはっ、そうか、よ~しなら、空母鳳翔は駆逐艦6隻を連れて後方の第一支援艦隊と合流、小沢さんにも連絡」


雄哉

「了解」



第一機動艦隊 

旗艦 空母 赤城 艦橋


小沢治三郎

「第二連合艦隊は砲戦をする気か・・・よし、金剛、比叡、榛名、霧島及び足柄 羽黒、阿賀野、矢矧、駆逐艦12隻は第二連合艦隊に続け、残りは空母を中心に輪形陣を組み南方に退避」


草鹿

「了解!」



第二連合艦隊 印攻略艦隊

 旗艦 イージス巡洋戦艦 十六夜 艦橋


雄哉

「第一機動艦隊、本隊離れます」


水兵7

「第一機動艦隊、旗艦赤城より発行信号【貴艦隊の奮闘を期待する】以上です」


翔平

「よし、全艦回頭、単縦陣を組め、迎え撃つぞ!」


雄哉

「了解!」


太平洋戦争、四度目となる砲戦が始まろうとしていた・・・


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