第二十二話 バトル・オブ・ミッドウェー (中編)
6月5日
第一機動艦隊
空母 加賀
水兵1
「敵機ィー直上!!急降下ァー!!」
岡田艦長
「取~舵一杯!!」
操舵員
「よ~そろ~」
ドン ドン ドン ドンッ!!
ダダダダダダダッ!!
高角砲、対空機銃が敵機に向かって火を噴く
水兵2
「敵機投弾!」
岡田艦長
「機関一杯!総員衝撃に備えろッ!!」
加賀は機関を唸らせ、加速するが・・・
ズッガァァァアアン
ズッガァァァアアン
ズッガァァァアアン
ズッガァァァアアン
被弾した、さらに
ズッガァァァァァァアアンン
機銃弾が命中し、操縦不能になったドーントレスが1機
飛行甲板の後部昇降機付近に激突した
岡田艦長
「ひ、被害報告!」
水兵1
「飛行甲板に直撃弾3飛行甲板は使用不能です」
水兵2
「後部昇降機付近に敵爆撃機が激突!付近にて火災発生!」
岡田艦長
「消火急げッ!!消火が済み次第、飛行甲板の養生を開始せよ!」
士官2
「了解!」
空母 翔鶴
水兵3
「左舷上空、敵機急降下ァァ!!」
有馬艦長
「機関最大戦速、面~舵一杯!」
操舵手
「よ~そろ~」
水兵3
「敵機投弾ッ!間に合いませんッ!」
有馬艦長
「っく、総員衝撃に備えろッ!!」
ズッガァァァアアン
ズッガァァァアアン
有馬艦長
「被害報告!!」
水兵4
「飛行甲板後方に直撃弾されど、火災なし!被害軽微!!」
翔鶴型空母は史実とは違い、飛行甲板を装甲化、急降下爆撃対策を図っている
有馬艦長
「そうか、翔鶴も大丈夫ですか」
翔鶴
「ちょっと痛かったけどこのくらい平気よ」
有馬艦長
「それはよかった」
水兵3
「旗艦赤城から信号!<敵艦隊へ向けて攻撃隊を準備せよ>です」
有馬艦長
「そうですか・・・彗星、天山発進準備!」
士官3
「了解」
格納庫から彗星、天山と護衛の零戦と陣風、計90機があげられる。
??
「有馬艦長」
有馬艦長
「何でしょうか、野中大尉」
野中大尉、陸攻操縦の腕を買われ、翔鶴の銀河改隊の隊長をしていた
野中
「我々も出撃許可を!!」
有馬艦長
「ですが、銀河改は、先ほどのミッドウェー空襲で被弾機が多く修理しないと使えない気が多いとか」
野中
「いえ、先ほどの機体とは別に、15機の銀河改が既に攻撃準備を終えて、命令待ちです」
有馬艦長
「なっ!」
野中
「艦長!出撃許可を!」
有馬艦長
「・・・分かりました、銀河改発進準備!」
野中
「ありがとうございます」
有馬艦長
「野中大尉、必ず帰還してください」
野中
「了解、全機連れて帰りますよ」
飛行甲板では既に、天山、彗星と護衛の零戦、陣風が発進準備を整えていた、
士官3
「銀河改を飛行甲板に!」
後部の昇降機から銀河改が飛行甲板にあげられる
水兵5
「天山、一番機発艦せよ」
天山が風を切って発艦していく
翔鶴に続いて、瑞鶴、蒼龍、飛龍からの攻撃隊があげられる。
30分後
水兵5
「零戦、陣風、全機発艦しました」
士官3
「よし!次、銀河改発艦準備ィ!」
水兵5
「よ~そろ~」
銀河改がカタパルト発艦のため、艦首に運ばれる
水兵6
「射出機連結よし」
水兵5
「射出機圧力一杯!」
士官4
「銀河改、発艦せよ!!」
ズッシャァァ
射出機から銀河改が大空へ飛び立つ
第一連合艦隊 旗艦
戦艦 大和
水兵7
「赤城、加賀被弾!火災発生!」
山本
「やられたか」
宇垣
「でも、消火はできそうです」
士官5
「赤城、加賀から報告!両空母とも火災あれど、沈没の心配はなし安心されたし、だそうです」
山本
「そうか」
水兵7
「敵機襲来!」
高柳艦長
「対空戦闘用意!」
山本
「敵機の機種は」
水兵7
「ちょっと待ってください・・・機種判明、英攻撃機ソードフィッシュ!」
山本
「やはり」
宇垣
「この近くに英空母部隊もいると」
山本
「その可能性が高いだろう」
宇垣
「なら、索敵機の機数を増やしましょう」
山本
「いや、もうすぐ連絡が来るだろう」
宇垣
「そうですか?」
宇垣が首をかしげていると
水兵8
「報告!」
水兵が艦橋に飛び込んできた
水兵8
「第二連合艦隊より報告!を発見、貴艦隊より北西400キロの地点に英空母部隊を発見!」
山本
「う~ん、近いな」
宇垣
「攻撃機を出しますか」
山本
「いやその地点なら」
山本が海図を指す
宇垣
「っあ」
山本
「攻撃隊の救難用に出してあった、第二戦隊がいる」
第一連合艦隊は、攻撃隊の救難、誘導用に戦艦伊勢を旗艦とする第二戦隊を北西300キロの海域に展開させていた
宇垣
「今すぐに、第二戦隊に連絡します」
宇垣参謀長が艦橋から飛び出しって言った
高柳艦長
「主砲発射準備」
砲術長
「主砲三式弾装填!」
水兵9
「装填完了!」
砲術長
「方位、右2度修正!撃ち方用~意!」
高柳艦長
「大和行くぞ」
大和
「はい!」
高柳艦長・大和
『撃っ~~!!』
ズッドォォォォ――ン
大和から放たれた三式弾は、ソードフィッシュの10メートル手前で炸裂し、ソードフィッシュを全機撃墜した。
水兵8
「電探感なし」
山本
「油断するな、警戒態勢で待機」
宇垣
「了解」
第16任務部隊 旗艦
空母 エンタープライズ
米士官1
「攻撃隊より報告!敵大型空母2隻炎上しているとのことです」
スプルーアンス提督
「そうか!よくやってくれた」
スプールアンスが嬉しそうに言った
「これも、英海軍との共同戦線のおかげだな」
参謀達も皆嬉しそうだ
ここで米海軍と英海軍の艦隊編成を説明しよう
第16任務部隊
司令官:レイモンド・A・スプルーアンス米少将 旗艦:エンタープライズ
重巡洋艦
ペンサコーラ ソルトレイクシティ ノーザンプトン ルイビル ヒューストン
オーガスタ ニューオーリンズ アストリア ミネアポリス
軽巡洋艦
アトランタ ジュノー サンディエゴ セントルイス ヘレナブルックリン
フィラデルフィア
空母
エンタープライズ ヨークタウン ホーネット ワスプ レンジャー
駆逐艦
ニブラック リヴァモア エバール プランケット ケアニー グウィン メレディス グレイソン モンセン ウールゼイ ラドロー エディソン エリクソン ウィルクス ニコルソン スワンソン イングラハム ブリストル エリソン ハンブルトン
ロッドマン エモンズ
給油艦
マリアス マナティー
航空機
合計 430機
さらにこの部隊とは別に、ウィリアム・パイ中将が率いる、旧式戦艦7隻もミッドウェー島より150キロの地点にいる。
では次に英海軍の艦隊を説明しよう
英国太平洋艦隊
司令官:エドワード・サイフレット中将 旗艦:イラストリアス
戦艦
クイーン・エリザベス ウォースパイト ヴァリアント
重巡洋艦
ヨーク エクセター
軽巡洋艦
アルゴノート ボナヴェンチャー カリブディス クレオパトラ
空母
イラストリアス フォーミダブル ヴィクトリアス ハーミーズ
駆逐艦
ミルン マラータ マスケティーア ミュルミドン マッチレス ミーティア マーン マーティン ラフォーレイ ランス グルカ
航空機
合計128機
英国太平洋艦隊には、戦艦が配備されているが、空母との速力差があるため、現在、パイ中将が率いる、艦隊に、臨時編入中だ
スプールアンス提督
「だが、まだ空母の数は歴然だ、これを機に一気に叩くぞ、第二次攻撃隊発艦準b・・」
そのとき、艦橋に水兵が飛び込んできた
米水兵1
「レーダー室より報告!敵機来襲!数約200機!!」
スプールアンス提督
「なんだと・・・急いで防空戦闘機を出せッ!!」
スプルーアンス提督が焦りながら指示を出す。
スプールアンス提督
「こんな所で一隻でも空母を失えば・・・この戦争・・」
さらにスプールアンス提督に追い打ちをかけるような、電文が飛び込んだ
米士官1
「提督!英国太平洋艦隊より緊急電です!」
スプールアンス提督
「どうしたんだ」
米士官1
「はっ読みます。<我、敵艦隊の攻撃を受ける。敵艦隊は新型戦艦4隻を含む強力な水上打撃艦隊。至急応援を求む>。以上です」
スプールアンス提督
「なんだと!」
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