第十八話 珊瑚海海戦中編
5月7日
南太平洋洋上
第17任務部隊
現在、第17任務部隊は、大混乱に陥っていた、攻撃部隊は壊滅し、対空レーダーが敵の編隊を確認したからだ、
フレッチャー提督
「全艦、対空戦闘用意!兵器使用自由!」
フレッチャー提督はいち早く防戦を下令した。
水兵1
「敵機襲来!」
見張りの水兵が敵機らしき機影を見つけたが、それは、蒼山が発射した98式空対艦ミサイルであった、
フレッチャー提督
「こいつは無人か?」
フレッチャー提督は98式空対艦ミサイルを見て言った、人間が乗るにはあまりにも小さすぎたからだ
フレッチャー提督
「撃ち落とせッ!!」
士官1
「駄目です速すぎますッ!!」
ドォーン、ドォーン
ドン!ドン!ドン!ドン!
タンタンタンタンタン!
ドドドドドドドドドド!
重巡の主砲、両用砲、機銃、レキシントンの主砲までもが火を噴く
ズッドーーン
レキシントンの巨大な艦体が大きく揺れた
フレッチャー提督
「ッ被害報告急げッ!!」
水兵2
「左舷艦中央に被弾!」
副長
「格納庫にて火災発生!機関室浸水!」
ズッドーーン ドッカーーン
海で爆発音が響いた
フレッチャー提督
「どうした?!」
水兵1
「重巡洋艦ミネアポリス、ニューオーリンズ被弾!!ミネアポリス大破!炎上中!ニューオーリンズ・・爆沈しました」
水兵3
「駆逐艦パーキンス、ウォーク、フェルプス、デゥーウィ、ファラガット、エールウィン、撃沈されました!」
水兵2
「空母サラトガ被弾!火災発生!」
98式空対艦ミサイルは正確に米艦艇に命中しその使命を終えた
ゴォォォオオ ドッカーーン
フレッチャー提督
「今度はなんだ!?」
副長
「格納庫付近での誘爆です!」
フレッチャー提督
「消火はできそうか?」
副長
「最善を尽くしていますが・・・」
その時一人の水兵が艦橋に飛び込んできた
水兵4
「報告!機関室浸水増加!現在艦傾斜8°!」
この報告を聞いた途端、艦のダメージコントロールのトップである副長は青ざめた
副長
「提督・・・もう復旧は・・」
フレッチャー提督
「・・・これより将旗をアストリアに移動する、無事な艦は各艦の乗員の救助を急げ!」
艦長
「イエス・サー!」
フレッチャー提督
「総員・・・退艦!」
ウ゛ィ―― ウ゛ィ―― ウ゛ィ――
艦内スピーカーから、退艦を知らせる、警報が鳴った
30分後、空母レキシントンは、沈まずに漂流物となっていた
空母サラトガ
「・・・お姉ちゃん」
飛行甲板には漂流するレキシントンを心配そうな目で見つめていた少女がいた。
その少女は空母サラトガの艦魂であるサラトガであった
サラトガ
「仇は必ず・・・と言っても私ももうだめか」
そのサラトガも艦首に98式空対艦ミサイルが命中していて火災は消火したが、浸水がひどく、現在も全力で排水作業中であったが、復旧の見込みは低かった。
副長
「艦長、機関室まで浸水しました、本艦はもう・・・」
艦長
「分かった、総員退艦」
副長
「イエッサー」
空母サラトガからも、乗員が退艦した
重巡洋艦アストリア
士官1
「提督、空母サラトガの乗員の退去が完了しました」
フレッチャー提督
「そうか・・自沈はできそうか」
士官2
「はい、駆逐艦による魚雷でしたら」
フレッチャー提督
「救助が終わり次第、自沈処分せよ」
士官1
「イエッサー」
1時間後
士官2
「乗員の救助が完了しました」
1時間たっても空母レキシントン、サラトガはまだ浮いていた
フレッチャー提督
「レキシントンとサラトガの自沈の準備・・」
そのとき水兵が何かに気づいた
水兵1
「ッ敵艦隊視認、巡洋戦艦2駆逐艦12大型輸送艦多数、本艦隊に急速接近中!」
水兵2
「敵艦発砲!」
ズズッウン ズズッウン ズズッウン
これは、巡洋戦艦天羽と十六夜の射撃であった、米艦隊に接近中の艦隊は、天羽と十六夜を、引き抜き一時編入させた、第二支援艦隊だった
フレッチャー提督
「っく、各艦艇に連絡!煙幕を展開し本艦隊は撤退する!」
士官1
「イエッサー」
巡洋戦艦十六夜 艦橋
水兵1
「敵艦隊撤退していきます」
雄哉
「なんだ張り合いがないな」
十六夜
「雄哉、まだあそこに空母がいるわ」
雄哉
「もうすでに、無人みたいだな」
十六夜
「一寸私見てくるわ」
雄哉
「あぁ、頼んだぞ」
空母レキシントン
十六夜
「わぁ、攻撃隊の人達やりすぎじゃないかしら」
十六夜は空母レキシントンの飛行甲板に転移した
空母レキシントンの飛行甲板は大穴が空き、浸水により、機関室は全滅もはや誰が見ても廃艦5分前という有様であった
レキシントン
「誰?」
十六夜
「私は、天羽型巡洋戦艦の4番艦十六夜」
レキシントン
「私はレキシントン型のネームシップ、レキシントン」
十六夜
「あなた大丈夫なの」
レキシントン
「大丈夫と言いたいけど、流石にもう無理かも」
十六夜
「大丈夫よ、諦めないで、すぐに神戸に入渠させるから」
レキシントン
「入渠?こんな海のど真ん中で、面白いことを言うのね、日本人は」
十六夜
「冗談ではないわ、ほら」
レキシントン
「あれは?」
レキシントンはドック艦神戸を見て絶句した
十六夜
「自走浮きドック神戸よ」
レキシントン
「あれが噂の」
帝国海軍が大型の浮きドックを所有していることは、航空機による目撃情報である程度は米軍も知っていた
十六夜
「安心して、帝国海軍の工作能力は世界一だから」
レキシントン
「そう・・サラトガも入れてくれるの」
十六夜
「もちろんよ」
レキシントン
「よかった、これで」
十六夜
「これで?」
レキシントン
「少し眠れる」
第二連合艦隊 旗艦イージス戦艦播磨 艦橋
一時間後、第二支援艦隊と第二連合艦隊は合流した
啓太
「長官、空母レキシントンとサラトガの捕獲に成功しました」
翔平
「そうか、では、本艦は、三笠、天羽、天月、十六夜、十五夜、秋月以下3隻と共にMO攻略部隊の支援に向かう、他の艦はトラック諸島に寄港せよ」
啓太
「了解、他艦に連絡します」
10分後
葵
「艦隊分離完了しました」
翔平
「よし、全艦最大戦速!MO攻略部隊と合流する」
播磨以下11隻の艦は機関を唸らせ、海面を切るように単縦陣で爆走した。
作者
「勉強の合間に書いていたら、いつの間にか限のいいとこまで来てしまいました」
播磨
「作者、勉強する気あるの?」
作者
「もちろん、そんなものはねぇよ」
播磨
「はぁ~・・大丈夫かしらこんな作者で」
作者
「大丈夫じゃない!大問題だ!!(成績的に)」
播磨
「明日の教科は?」
作者
「数学A、情報A、リスニングの3教科」
播磨
「何時間勉強したの」
作者
「数学を中心に9時間ぐらいかな?」
播磨
「そうなの」
作者
「そうだ・・・さてそろそろ」
播磨
「そうね、ご意見ご感想お待ちしております」