第一六話 トラック諸島に入港
4月25日
太平洋洋上
第二連合艦隊 旗艦イージス戦艦播磨 長官執務室
翔平
「なんなんだよ!入港する時のこの書類の量はコンチクショウ~!!」
入港するときや、帰港の時は大抵書類が多い、主に補給関連で
翔平
「はぁ~疲れた~、な~紀伊~休憩していいか~」
紀伊
「駄目です、後二時間もすれば、トラックに入港する予定ですから」
翔平
「あ゛~、やってやろうじゃないか!!」
何かに取りつかれたように、ハイペースで書類に目を通し片づけていく、翔平
45分後
翔平
「ふっ、終わったぜ・・・」
バタン
疲労によって倒れる翔平、
紀伊
「ちょっ長~官~大丈夫ですか!?」
翔平
「大丈夫だ!問題ない!紀伊、俺ちょっと疲れたから寝る、オヤスミ~」
紀伊
「こんな所で寝てはだめです!長官!ちゃんとベッドで寝てください!!」
翔平
「スゥ~、スゥ~」
ちなみに今翔平の体勢は紀伊の膝を枕にしている体制であった、こんなところをもし誰かに見られたら・・・
コンコン
播磨
「翔平入るわよ・・・え!?」
常陸
「失礼します」
あっもう時すでに遅し翔平の命運はいかに!?
播磨
「翔~平~何やっているのかしら?」
翔平
「う!なんだ!・・・播磨さんそのだらだら漏れている殺気はなんですか?!」
ただなぬ、殺気に翔平は飛び起きる
常陸
「これは!さっそく各艦魂に緊急電を!!」
紀伊
「・・・」
顔を明かしながら黙っている、紀伊
播磨
「翔平・・覚悟はいいかしら?」
と言いながら軍刀の鞘を抜く播磨
翔平
「よくない!なんでこんな・・・退避!!」
長官執務室を飛び出し、全速で退避する翔平、
その時、各艦魂が一斉に長官執務室に集合した
尾張
「紀伊!私を差し置いて、翔平に膝枕をしただと!!」
紀伊
「ええと・・その・・ですね・・」
三笠
「言い訳は聞きたくありません紀伊」
普段は温厚な三笠も怖い
鳳翔
「さてどういうことか話してもらおうか・・・紀伊」
拳銃を向け脅す鳳翔
紀伊
「ひっ~~」
ダッシュして長官執務室を飛び出す紀伊
鳳翔
「アッ!逃げた、追うぞ!!」
播磨
「待って、半数は翔平を半数は紀伊を追って」
全員
『了解』
イージス戦艦播磨 艦内
翔平
「なんだよ、書類が片付いたと思ったら、播磨は怒っているし、俺何かやってしまったかな?」
艦魂達が怒っている理由も知らない、全くこの男は
翔平
「ハァ、ハァ・・ちょっと思い出してみよう」
~青年記憶探測中~
翔平
「うん?何のやっていないよな、うん」
一人で納得する翔平
十六夜
「見つけましたよ、長官」
十六夜の手にはなぜかロープが
翔平
「え!なぜ十六夜が!」
十六夜
「確保!」
翔平
「だが!甘い!」
翔平は間一髪で避けるが
十六夜
「ふっ」
十六夜が微笑んだ
天羽
「・・確保・・・」
翔平
「しまった!囮か!?」
ロープで簀巻きにされる翔平
十六夜
「さぁ、話してもらいましょう、長官皆の前で」
翔平
「何を話せばいいんだかさっぱりわからないんだが」
十六夜
「とぼけないでください!紀伊が長官に膝枕をしていたとこを、播磨さんと常陸さんが見ているんです!」
翔平
「膝枕?(何言っているんだ、あの時俺は・・・回想中・・・)あっ!!」
十六夜
「思い出しましたか」
翔平
「いや、あれは、わざとじゃないし、その前に執務で疲れたから横になっただけであって、故意にやったわけではない、よって俺は悪くない!!」
その時翔平の後ろから播磨が現れた
播磨
「翔平、何一人で納得しているのかしら」
翔平
「いやその、ですね・・・」
播磨
「ふん、まぁいいわ、皆が長官公室で待っているから、早く来て」
翔平
「・・・はい」
その後、懸命に訳を話し、皆には納得してもらえた翔平と紀伊であった
トラック諸島 泊地
イージス戦艦播磨 艦橋
翔平
「機関停止、双錨泊」
第二連合艦隊は予定道理北東水道を通過しトラック諸島に入港した
啓太
「了解」
播磨
「写真で見るのとではずいぶん違うのね」
翔平
「親父が魔改造したんだよ、ほらあそこ見てみたら」
播磨
「うん?あれはドックねぇ、それも私が入りそうなぐらいの」
翔平
「そうだ、建設するのには苦労したと親父が言っていたぞ」
播磨
「へぇ~そうなの」
トラック諸島の七曜諸島最大の島、水曜島に大型ドックを4、中型ドックを6作りさらに、ある程度自然を壊さないように、大型船が着岸できる岸壁を作った、これにより、トラック諸島の重要度はかなり高くなり、連合国も最重要拠点とされていた。
翔平
「啓太、全艦に回線を開いてくれ」
啓太
「了解・・・開きました」
翔平
「総員よく聞いてくれ、長い航海ご苦労であった、今日から、しばらくは敵も攻めてこないだろう、よって今日から三日間、宿直員以外は両舷上陸を許可する、総員よく休んで英気を養うように・・以上!」
この放送が終わった直後、各艦からは内火艇、カッター、が出て行った
翔平
「うちのやつらは、やることが早いな」
播磨
「そうね」
翔平
「さぁてと俺たちも休みますか」
第二連合艦隊全乗組員は、三日間の休日を堪能しまた戦場へと戻るのであった。
作者
「さて、ストックも一応できたし更新だ」
播磨
「なぜストックなんて」
作者
「今週の木曜日から学期末テスト、学生にとって最大の難関、海戦に言い換えるなら、駆逐艦一隻で100隻以上の大艦隊と戦闘するような感じだからな」
播磨
「そ~なのか~」
作者
「なんだよ気の抜けた返事は」
播磨
「じゃあ作者、しばらくは更新できないということかしら」
作者
「それは分らない、知らない」
播磨
「ストック出来たんでしょう」
作者
「正確に言うと書きかけ・・・」
播磨
「一回死ね~~バカ作者~」
作者
「ギャァァァァアアア」
播磨
「ふう、ご意見ご感想お待ちしています」