第十二話 マレー沖海戦
1月15日
マレー半島沖
第一連合艦隊 旗艦戦艦大和 艦橋
現在大和以下第一連合艦隊は、英独東洋連合艦隊に向けて針路をとっていた、
山本
「敵艦隊との距離は」
宇垣
「約6万です」
山本
「そうか、距離4万になり次第砲撃開始だ」
宇垣
「了解」
山本
「第二連合艦隊はこの海戦に間に合うかな」
宇垣
「どうでしょう、第二連合艦隊の戦艦は50ノットを超えるそうですね」
山本
「そうだ、俺も一回、演習につきあったことあるが、あれは高速戦艦の枠を超えている早さだった」
宇垣
「そうですね、本艦も未来のエンジンの採用により、最大速力は35,46ノットを出せる高速戦艦ですが、本艦と比べたら、播磨型は化け物ですよ」
山本
「それもそうだな」
水兵
「電探に感あり、偵察機の模様、まもなく一式対空誘導弾の射程に入ります!」
艦長
「一式対空誘導弾発射用意!」
砲術長
「宜候、一式誘導弾発射よーい、電探と連動!」
水兵
「電探と連動、目標補足」
砲術長
「発射」
グワッ ズッシャァァァ――――
誘導弾は轟音を立てて、敵機に向かって飛んで行った
水兵
「一式対空誘導弾着弾まで5秒…3…2…1…着弾!」
水兵
「敵機撃墜、確認!」
山本
「ほう、結構なれたみたいだな」
宇垣
「そうですね」
艦長
「現在、敵艦隊との距離4万8千を切りました」
山本
「全艦砲撃戦用意!目標、英独東洋連合艦隊」
宇垣
「宜候!」
砲術長
「砲撃戦用意!」
水兵
「主砲、電探と連動…よし!」
水兵
「光学照準いつでも行けます!」
砲術長
「弾種徹甲弾!射撃用意!」
大和の主砲に51cm徹甲弾が装填される
水兵
「射撃用意よし!」
砲術長
「距離4万まで待機せよ」
水兵
「了解」
水兵
「距離4万2千」
砲術長
「まだだ」
水兵
「距離4万1千・・・距離4万!」
山本
「艦長。撃ち方始めだッ!!」
艦長
「撃ち方始めッ!!」
砲術長
「撃ぇぇーーーッ!!」
ズドオォォォーーーンッ!!
第二連合艦隊 旗艦イージス戦艦播磨 CIC
翔平
「始まったな」
播磨
「始まったわね」
翔平
「艦長、あと何分で射程圏内に入るか」
艦長
「あと約5分です」
翔平
「そうか」
英独連合東洋艦隊 旗艦戦艦プリンス・オブ・ウェールズ
水兵
「敵艦隊発砲ッ!!」
見張り員の報告に防空指揮所にいたウェールズが笑う。
ウェールズ
「ふん。あんな距離から当たるもんですか」
ヒュウゥゥーーーンッ!!
ズシュウゥゥーーーンッ!!
ズシュウゥゥーーーンッ!!
この時、プリンス・オブ・ウェールズ以下の戦艦は主砲塔を右舷側へと旋回中であった。
同航戦の体勢となった敵の単縦陣へと主砲塔を向けてたのだ。
そこへ、四隻から放たれた砲弾36発が時間差をつけて落下してきた。
それらは、一瞬で海面を沸騰させ、巨大な水柱を立ち上げた。しかも――
ウェールズ
「初弾から夾叉ですってッ!!」
ウェールズは愕然とした。
大和、武蔵、長門、陸奥の放った砲弾は一斉射目から夾叉―――つまり、その落下範囲内にウェールズを捉えていのだ。
水兵
「敵先頭艦再び発砲ッ!!」
見張り員の悲鳴みたいな報告にウェールズは顔を青ざめた。
そして51cm砲弾が再びウェールズを襲った。
ズガアァァーーーンッ!!
戦艦プリンス・オブ・ウェールズに51cm砲弾が命中した。
ズガアァァーーーンッ!!
ズガアァァーーーンッ!!
旗艦プリンス・オブ・ウェールズの艦首から黒煙が吹く。
ウェールズ
「キャアアァァァァァァッ!!」
防空指揮所でウェールズが絶叫した。
辺り一面に血が飛び散る。
トーマス
「ひ、被害報告ッ!!」
艦橋でトーマスが焦りながら副官に命令する。
水兵
「被害報告ッ!!A主砲塔に敵砲弾二発命中ッ!!A主砲及びB主砲は射撃不能、弾薬庫誘爆の危険があります!!」
トーマス
「なんだと、主砲が2基も使えないというのか!!」
キング・ジョージⅤ世型は前部の所に6門後部に4門という、変則的な主砲のレイアウトをしている、いま、ウェールズは、A主砲塔に大和の51センチ徹甲弾が命中してA砲塔はくだけ、爆発の衝撃でB砲塔の主砲が曲がってしまった、
リーチ艦長
「提督!このままでは、いずれ弾薬庫に引火し大爆発を起こしてしまいます、弾薬庫に注水します!」
トーマス
「仕方あるまい、指揮を2番艦のキング・ジョージⅤ世に渡す、本艦は戦闘海域をり・・・」
トーマスは次の言葉が言えなかった、長門が放った、46センチ徹甲弾が命中し機関室から火災が発生したからだ、
水兵
「艦中央に敵弾命中!敵弾は装甲を貫通!機関室火災発生!」
トーマス
「馬鹿な!装甲を貫通だと・・・」
水兵
「機関室連絡途絶!」
水兵
「艦停止します!」
水兵
「後方より、キング・ジョージⅤ世接近!衝突コースです!」
リーチ艦長
「総員衝撃に備えろ!」
戦艦キング・ジョージⅤ世 艦橋
水兵
「旗艦に命中弾!火災を確認!」
艦長
「これより指揮を継承する、全艦最大戦速!各個自由射撃せよ!」
水兵
「プリンス・オブ・ウェールズの機関停止を確認!このままでは、衝突します!!」
艦長
「面舵一杯!!右後進!左前進一杯!急げ!」
水兵
「ア、アイ・サー」
キング・ジョージⅤ世は急速に針路を右に変えたが、プリンス・オブ・ウェールズもこの時、針路を右にとって惰性で進んでいた、
水兵
「プリンス・オブ・ウェールズ面舵をとりました!」
艦長
「なんだと!」
水兵
「駄目だ、ぶつかるぞ!」
艦長
「総員衝撃に備えろ!」
ガッコン――――ガガガッギギ
キング・ジョージⅤ世は、プリンス・オブ・ウェールズの艦尾に衝突した
独逸戦艦ビスマルク
水兵
「キング・ジョージⅤ世、プリンス・オブ・ウェールズ衝突しました!」
砲術長
「艦長!あと少しで本艦の射程圏内に入ります!」
艦長
「機関最大戦速!ドイツ海軍の意地を見せてやれ!」
艦橋に居た、水兵たちは、声にならない声で叫ぶ
砲術長
「主砲!射程内に入りました!」
艦長
「主砲射撃用意!目標敵超戦艦!撃て―――」
砲術長
「撃ぇぇーーーッ!!」
ズドオォォォーーーンッ!!
ビスマルクの38センチ主砲が火を噴く
第一連合艦隊 旗艦戦艦大和 艦橋
水兵
「英戦艦2隻戦闘力を損失した模様、独戦艦2隻突っ込んできます」
砲術長
「射撃目標変更!目標独戦艦!」
水兵
「あっ、敵艦発砲確認!敵弾来ますっ!」
艦長
「取舵20度!転舵急げっ!」
ガッキン
ビスマルクの38センチ主砲弾が大和甲板中央部分に命中した
艦長
「被害報告急げっ!」
水兵
「甲板中央に被弾!されど戦闘航行に支障ありません、ですが5番速射砲射撃不能!他機銃座が吹っ飛びました!」
山本
「砲術長!反撃だ目標独逸戦艦!主砲射撃準備急げっ!」
砲術長
「宜候!主砲射撃準備・・・完了!」
山本
「撃ぇぇーーーッ!!」
ズドオォォォーーーンッ!!
大和、武蔵が独逸戦艦に向けて射撃を開始した
独逸戦艦ビスマルク
水兵
「敵先頭艦に命中弾確認!」
艦長
「やったか?」
水兵
「敵艦、速度針路共に変化なし、本艦の攻撃効いてません!」
艦長
「なんだと!38センチ砲が直撃したんだ、効いていないわけが「水兵:敵艦発砲」面舵一杯!機関最大戦速!」
グッワァァァァ
大和が放った51センチ徹甲弾は9発のうち3発が命中した、被弾箇所は艦首、後部艦橋、4番砲塔であった
艦長
「ひっ被害報告急げっ!」
水兵
「艦首に敵弾命中!浸水発生!」
水兵
「後部艦橋被弾!副長以下後部艦橋に居たもの全員戦死!」
水兵
「4番砲塔被弾、射撃不能!付近にて火災が発生中です」
艦長
「ダメージコントロール急げっ!」
グッワァァァァ
艦長
「どうした!?」
水兵
「後続のティルピッツ艦橋に被弾を確認!速力低下落後していきます!」
これは、武蔵の砲弾が命中したのだ
艦長
「なんだと!!」
水兵
「シャルンホルスト、グナイゼナウ、英巡洋戦艦、敵艦隊へ向かっていきます」
艦長
「まさか、本艦とティルピッツの盾になるつもりか!」
巡洋戦艦シャルンホルスト 艦橋
水兵
「後方より、英巡洋戦艦接近!」
艦長
「ふっ、考えることは、皆同じか…機関室出せるだけでいい速度を上げてくれ」
機関室
「了解!いきます!」
艦長
「砲術長射程に入り次第撃て、弾薬庫が空になるまでだ」
砲術長
「了解」
第一連合艦隊 旗艦戦艦大和 艦橋
水兵
「敵巡洋戦艦多数接近!」
艦長
「長官、敵もなかなかやりますな」
山本
「そうだな」
水兵
「後方に艦影多数確認!」
山本
「敵の増援か!」
水兵
「いえ、あれは播磨です第二連合艦隊の到着です」
水兵
「長官、林大将より無線です」
山本
「わかった・・・山本だが」
翔平
「長官、遅くなりました」
山本
「いや丁度良かったよ」
翔平
「では、これから作戦を開始します」
山本
「宜しく頼む」
翔平
「はい、ではまた」
山本
「これより、戦術Fを展開する、各艦に連絡!」
宇垣
「了解!戦術F展開!」
第二連合艦隊 旗艦イージス戦艦播磨 CIC
翔平
「戦術F展開!最大戦速!敵艦隊の後方に回る」
啓太
「宜候!」
播磨
「翔平、こんなの、成功するの?」
翔平
「人間やれば何でもできる!」
播磨
「そうね」
翔平
「各艦砲撃戦用意っ!」
英独連合東洋艦隊 旗艦戦艦プリンス・オブ・ウェールズ
トーマス
「被害報告っ!」
水兵
「艦尾にキング・ジョージⅤ世、衝突っ!推進軸、舵、大破!」
水兵
「火災!消火不能っ!応急指揮所にまで広がりましたっ!」
リーチ艦長
「なんだと、それでは自沈もできんのか!?」
水兵
「はい・・・残念ながら」
トーマス
「C砲塔はまだ使えるか?」
水兵
「はい、照準さえ出来ればいつでも使えます!」
トーマス
「よし、ロイヤルネービーの意地を見せるぞ」
リーチ艦長
「はい!C砲塔旋回!照準を敵艦隊ヘ!」
砲術長
「イエッサ―ッ!!」
戦艦キング・ジョージⅤ世 艦橋
艦長
「被害状況報せっ!」
副長
「艦首大破!浸水により前進不能!」
艦長
「主砲は無事か!」
副長
「はい、大丈夫です、何時でも撃てます」
艦長
「撃ち方始めっ!!」
砲術長
「撃ぇぇーーーッ!!」
ズドオォォォーーーンッ!!
第二連合艦隊 巡洋艦 十六夜
水兵
「敵巡洋戦艦接近シャルンホルスト型です!」
雄哉
「面白い!主砲射撃用意!十六夜行くぞ」
十六夜
「はい」
砲雷長
「主砲射撃準備完了!」
雄哉
「主砲撃ち方始め!!撃~~っ!!」
カッ ズドオォォーン
第二連合艦隊 旗艦イージス戦艦播磨 CIC
啓太
「敵艦隊の後方約30キロ地点です」
翔平
「全艦回頭180度!回頭が終わり次第、各艦自由射撃!作戦道理に行動せよ」
葵
「宜候!」
第二連合艦隊各艦は回頭を終えて射撃に移ろうとしていた
啓太
「回頭完了!」
砲術長
「主砲撃ち方始め!!撃~~っ!!」
カッ ズドオォォーン
英独連合東洋艦隊 旗艦戦艦プリンス・オブ・ウェールズ
戦艦プリンス・オブ・ウェールズは停船してもなお、後部に残された主砲で第一連合艦隊へ砲弾を放っていた
水兵
「右舷に敵艦隊!戦艦5いや6巡洋戦艦6駆逐艦を前衛にして高速接近中!っあ敵艦発砲敵弾きますっ!!」
リーチ艦長
「なに!」
ガン グッワァァァァン ズッシャアアア
ウェールズ
「ギャアアァァァァ、っく何・・・かん・・つう・・した?」
トーマス
「被害報告!」
水兵
「敵弾艦尾に命中、艦尾大破、装甲を貫通し左舷へ抜けました」
リーチ艦長
「提督・・・」
トーマス
「分かった、残存艦艇へ連絡戦闘行為を終了せよ」
第一連合艦隊 旗艦戦艦大和 艦橋
水兵
「敵巡洋戦艦シャルンホルスト級轟沈!」
水兵
「長官、敵艦より発行信号です」
山本
「なんだ」
水兵
「敵艦隊降伏しました」
山本
「そうか、砲撃止め、本艦は敵艦隊旗艦に接近する、他の艦は脱走艦がないように、敵艦隊を囲め、あと対潜、対空警戒を密にしろ」
宇垣
「宜候!」
こうして海戦は終わり、大和と播磨は英独連合東洋艦隊、旗艦、戦艦プリンス・オブ・ウェールズに向かった。
作者
「遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます」
播磨
「作者、今頃出てきて・・・」
作者
「あ、え、その、あれですね、冬休みの宿題とか山ほど出ていて、ですね・・・」
常陸
「あれれ、でも作者は年末東京にいたみたいだよ5日間も」
作者
「げっ常陸」
十六夜
「たしかに作者の部屋には誰もいなかったわ」
作者
「っく・・・」
鳳翔
「私もE-2Dを飛ばしていたが、確かに作者は東京にいたぞ」
播磨
「どういうことなのか、説明してくれるよね、作者」
作者
「ひっい、」
作者ダッシュ
常陸
「あっ逃げましたね」
鳳翔
「逃げたな」