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1話 女神リターナの娘見つかる

「思い出せない……」


 何が思い出せないって私の名前!私は29歳の女で小さな会社の事務員。彼氏もいないので勿論結婚なんてありえないから、この小さな会社で辞めさせられない為、一生懸命働いてましたよ。


 なのに、なのによ!この今の状況は何!


 状況を説明しますと、右を向いては森、左を向いても森、前を向いても、後ろを向いても緑の木、そりゃ花もありますけど間違いなくここは森ですよ。


 そして、一番問題なのが私の体が小さくなったということ、なぜか髪もセミロングだったのに腰まで長くなり白髪になってしまった。

私はまた髪を一房握り、よく見ると白髪ではなく白金だったが私にとっては対して変わらないわ。


 なぜか森で遭難ってこと、ここで途方に暮れていても仕方がないし人里探して移動します。


 私は小さくなった体に不自由しながら木々の間を通り抜けてまた歩いて行く。


 歩くしか手段はないしね。




      ********************



 二時間程、歩いたところで木々が開けた所に虹が架かっている美しい湖が見え私は最後の力を振り絞り湖に向かって、また歩きだした。


 私はあまりの喉の乾きに無言になり湖の側までくると一心不乱で透き通る湖の水を手ですくい飲みほした。


 「やっと、生き返ったよ」


 落ち着いて湖で顔を観察して見るとそこには白金の髪に目は薄紫、まつ毛は長くパッチリ目、小さな鼻に品の良いルージュを塗っているような唇が均等に配置されているとっても美しい10歳くらいの女の子が映っていた。でも前髪よけないと目の下くらいまで前髪が長いし……。ちょうど目が隠れる感じかな、お化けじゃない今の私。


 「でも若返ってる……、ここまで若返ると引くよ。はぁ〜」


 お人形さん見たいだけど可愛いから良しとしよう。やっぱりこの感じでいくと……、まさかの若返り異世界転生トリップかな?


 そりゃ、10代の時は憧れましたよ。でも今はそんな事は有り得ない話だって分別はつくわよ。そして、これから30歳になったらさすがに婚活でも始めなければと思うぐらいには現実主義なわけで今さら若返り異世界転生トリップなんて……。


 「いや、めちゃくちゃ面白そうじゃない」


 この容姿なら、美女に育つ事間違いないと思うしね。

でも人里が無いのは問題かも、お腹も空いたし木の実でもあれば良いのだけど下手に食べてお腹を壊すのはイヤだしな、ましてや毒とか有った日には私の若返り異世界転生トリップ生活が失われるし!


 でも本当にここは異世界なのかな……。


 これからの事を想い考えているとガザガザっと音がして、私の妄想は現実へと引き戻された。


 木々の間から顔を出したのは豹のような動物で鋭い牙があり角が二本生えている生き物です。


 私は恐怖でその場から動けなくなり、その豹のような生き物と睨めっこをしている状況。


 その、豹のような動物が唸り声をあげながら私に迫って来ました。私は声もだせずに、腰が抜けてその場に尻餅をついてしまったのです。


 目の前に迫っていた豹のような動物に何処かから飛んできた矢が刺さり、豹のような動物は動きが止まり、私の前には人が一人立っていた。その人は剣を振り上げ瞬く間に豹のような動物の息の根をとめてしまいました。


 私はまだ声も出ずに驚きその人を見上げたのです。


 その人は輝くよう金髪に碧の目の美青年でした。その人物は私を見て笑顔で声を掛けてきました。


 「大丈夫ですか?怪我は無い?お嬢ちゃん」


 私はその金髪碧眼の美青年の差し出された手を握り立ち上がった。


 「大丈夫……です」


 私は、まじまじと金髪碧眼の美青年を見てしまった。そして、先程死んだ豹のような動物を見てここが異世界だと確信した。


 「アシュレー、大丈夫だったか?」


 木の間からもう一人現れ赤毛に茶色目の長身の体格の良い弓を持った男です。その男は金髪碧眼の美青年に声を掛けました。


 「もちろん大丈夫ですよ」

 

 金髪碧眼の美青年ことアシュレーは笑顔で答えていました。


 「子供がなんでこんな所に、ここは公爵家の私有地だぞ」


 「ロジャー、そう怒らないで下さい。相手は子供ですよ」

 

 アシュレー良い人だ。


 「ここには野獣も多いし森の奥深くで人もあまりこない場所だぞ」


 「そうですね」


 ロジャーとアシュレーは後ろを向くと何かを考えているように小さな声で言い合っていた。


 私は、あまりにも突然の出来ことに2人に御礼を言ってない事に気が付きました。


 「あっ、あの……、ありがとうございました」


 っと、2人に向かいお辞儀をして御礼を言ったのです。


 アシュレーの方が私に話しかげてきました。


 「まず、自己紹介をしようか?わたしはアシュレーと言います」


 「俺はロジャーだ」


 2人が私に自己紹介をしてきたので私も自分の名前を名乗ろうとした時、思い出してしまったのです。自分の名前を思い出せない事に困りました。


 その時、私の頭の中に桜の木と桜吹雪の映像が見えたのです。


 思い出せないし私の名前はサクラにしよう。そして、歳は10歳!

覚悟を決めて若返り異世界転生トリップを、楽しむしかないでしょう。


 「私はサクラと言います。気が付いたら、この森を彷徨っていました」


 うそは言ってないわよ。こんな説明で納得してくれるかしら。


 「迷子か……」


 アシュレーが呟いて考えこんでしまった。


 突然だけど今の私の格好は花柄の水色ワンピース大きさが合ってなくてロングになっているけどお気に入りのワンピース。所々擦り切れ汚れている。手首には細い髪ゴムがあったので、手早く前髪を編み込みして左に流して結ぶと視野が広がった。


そうすると私の可愛い顔が見えるわけで、ちょっとは感じが良くなるかなと思い髪を整えてみた。


 私の事をずっと睨んでいたロジャーを私の顔を見て大変驚いています。男って可愛い子には弱いからね、ってちょっと今の私は幼すぎるけど。


 ロジャーは私の顔を見ながら考え込んでいるアシュレーの肩を叩き、さらに目を丸くして私を指差し私の顔から目を離しません。


 「アシュレー、アシュレー、目。目が薄紫!」


 と、何回もロジャーはアシュレーを叩いています。

アシュレーが痛い叩き過ぎですと言いながら私の顔を見て次の瞬間微笑みました。


 「キミは女神リターナの娘だったのか」


 私に言いましたが私には何の事か全然わからなかったのです。

なぜかアシュレーの家に行く事になり私は保護?されたのであった。




拙い文章で誤字脱字がたくさんあったと思いますが読んで頂きありがとうございます。

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