Chapter0 †a prologue † 序章
赤い・・・紅い・・・火・・・血・・・
ここはどこだ・・・俺は誰だ・・・これは・・・?
周りには、数人の男と女が倒れてる・・・少年の手は・・・血
少年はその場に座り込んでいた。
・・・・・・俺がやった?
(・・・った)
「・・・?」
(お前がやった)
「・・・っ!!」
(お前がやった、お前が紅くした)
「っ・・・ちがっ」
(紅くした!!お前が紅くした!!)
「・・・俺・・・が?」
(壊した、壊した!!お前が壊した!!紅くした!!)
「・・・俺が・・・壊した・・・」
声が少年の頭に直接響いてくる
頭に響く声はどんどんと感情的になっていく
少年は朦朧とした意識の中辺りを見回した
ちょうど右手のところに一丁のハンドルガンが転がっている
グリップのところには血がついていた、誰の血なのかもう覚えていない
少年は自分のそばにおちていた銃を手に取る・・・もう何も覚えてない
少年はゆっくりとした動作で銃口を自分の頭に当てた
そして・・・
時が止まったように感じる
鼓膜が破れるのではないかと思うほどの大きな音
マズルから上がる煙
火薬のにおい
少年の手にはハンドガン・・・
罪滅ぼし
対価はあなたの命
大事なものが壊れた世界で
あなたはいつまで
正気でいられる?
この小説は、イブノア(単体作品:おとぎの国でアリス)、黒兎の二人で書いている小説です。
大体は一話一話交互に書いていくつもりです。
しばらく読んでいると、二人の文体の違いが見えてくると思います^^
更新は一ヶ月に一回出来れば・・・まぁ・・・