表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/173

見えないからこそ、わかる。あなたの気持ち

時間だけが、流れていく。

光のない世界に、希望を与えてくれた人。

自分では、考えてみた事もなかった。

モデルになる?

シーイをCMに使うはずが、自分が出るなんて。

「でもこれって、先輩。希望を与える事になるのでは?」

確かに、視覚障害だけでなく、同じ障害を持つ仲間に希望を与える事ができればと引き受けた。

学生の時に、見た事がある。

四肢麻痺の青年だった。

働きたい一心で、口で、文字を起こす仕事をしているんのを見た事がある。

親が、その会社まで、高速道路を使い、送り迎えをしていた。

自分にも、何かできれば・・・

勿論、会社として、障碍者の支援はしてきた。

だけど、それだけでは、社会の認識が変わる事はない。

変わりなく、できるって事。

身をもって、示したい。

誰かの、踏み出すきっかけになれば。

「先輩の事、よく見ているんですね」

そう言われて、ハッとした。

今まで、健常者と同じように、扱ってくれる人なんて、いなかった。

自分に、気付きを促してくれる人。

「結構、先輩の出たCM。好評なんですね」

雑誌やテレビのインタビューを受けた。

その為、外出する時に、盲導犬だけで、出かけるのは、危険な位になってはいた。

自分の知らない所で、他人に知られていく恐怖を知った。

シーイも、こんな思いだったのかもしれない。

あれから、海からは、連絡がない。

どこでも、シーイの話題を聞くようになっていった。

それが、海の望む、夢の実現なら、いいと思っていた。

だが、どこかに違和感がある。

シーイの歌声は、魅力がある。

どこからでも、シーイの色は、わかる。

だが、最近のシーイの声の色が、変わっていった。

「何が、起きているの?」

澪は、歯痒く思っていた。

彼に、連絡を取りたい。

何度も、連絡を入れるが、通じる事はなかった。

今の彼と彼が、本来求める姿には、ギャップがありすぎる。

今のシーイは、全く、昔のシーイとは、異なっている。

別の世界に行ってしまったシーイに、どう、伝えればいい?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ