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 私はいつものように切り株のような形をしたテーブルのところに座って、手に持っていた荷物を床の上に置いた。

 先生はキッチンで朝ごはんとコーヒーの用意をしていた。

「では、いつものように朝ごはんにしましょう。今日はサンドイッチとサラダと卵焼きです」

 とふふっと笑いながら、兎のえが描かれているエプロン姿の先生は言った。

「ありがとうございます。先生」

 そう言ってから私は静かにその場所に座って、先生の動きをじっと見つめていた。

 先生はてきぱきと動いて朝ごはんの用意をしてくれている。

 白いカーテンが揺れている窓の近くにある箪笥の上には小さな植木鉢が置いてある。

 その小さな植木鉢には小さな花が植えられていた。

 とても綺麗な赤色をした花。

 でも、その綺麗な花の名前は私にはわからなかった。 

 私は赤色から自分の履いていた赤色の靴を連想した。

 森の中は昨日降った雨のせいで、少しだけ濡れていた。

 そのせいで森の土は少しだけぬかるんでいて、さっき先生の家まで歩いてくる途中で赤い靴は少しだけ土の色で汚れてしまった。

(そんなことを私は思い出していた)

「はい。用意ができました。では早速いただきますをしましょう」

 とぼんやりとしている私の前の席に座って先生は言った。

 見るといつの間にか先生の言った通り、切り株の形をしたテーブルの上には朝ごはんの用意がしっかりと出来上がっていた。

「はい。わかりました先生」と私は言った。

 それから私と先生は一緒に「いただきます」を言ってから、朝ごはんを食べ始めた。

 朝ごはんはいつのようにすごくおいしかった。

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