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ブレイブ・スクール 勇者養成学校に通う幼馴染が無茶苦茶すぎる  作者: 仲仁へび
第8章 卒業試験を受ける僕と幼馴染達
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第63話 閉鎖中



 教師に報告した後、いったん町に戻る。

 その途中で、僕達が先ほどいた森から大勢の魔物が出てきた。


 絶対に手に負えない数、というほどじゃなかったけど、それでも多い。

 しかも、後から後から出てくるし、街道まで追いかけてくる。


 普段は魔物がいないような、人通りが多い街道にも魔物がうろついていた。

 何か、尋常じゃない事が起こっているに違いない。


 僕達学生は宿に戻って待機。

 教師が詳しい事情を調べる事にした。


 その数時間後、悪い予感が的中してしまったようだ。


「魔物のスタンピートが発生したらしい」


 と、戻ってきた引率の教師が、町に出回っていた情報を教えてくれる。


 スタンピートが発生すると、理性を失った魔物たちがめちゃくちゃに暴れまわって、人や動物を襲いまくる。


 が、十分な対策をしていれば、怖くもなんともないものだ。


 発生の予兆を掴んで、事前に隊規模な討伐隊をさしむける。

 森の中に生息している、魔物の数を減らしておけば被害を抑えられがはずなのだが、今回はそうでなかったらしい。


 何でも、この付近で起きた呪術犯罪者の潜伏がどうたら……とかいう事件のせいで、手が回らなかったらしい。


 今もその事件のせいで、頼りになる騎士や勇者はみんなではらってしまっている。


 頼りになる戦力が、全くいない状況だった。


 そんな中、今町の外に出るのは危ないだろう。


 という事で僕達は町の中に閉じ込められてしまった。


 町の人達は、スタンピートの発生を受けて、鬱々とした雰囲気を纏いはじめた。


「これからどうなってしまうんだ、この町は。頼りになる騎士も勇者もいないのに」

「これから来てくれるのを待つしかないのか?」

「うまくいくと思うか? 特別な遺物に選ばれないと勇者にはなれないんだろ? そんな珍しい人が、俺達のような小さな町に来てくれるわけないじゃないか」



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