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ブレイブ・スクール 勇者養成学校に通う幼馴染が無茶苦茶すぎる  作者: 仲仁へび
第6章 無茶ばかりする幼馴染達
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第52話 いいぞ、もっとやれ



 無事、生きて帰る事ができ僕達は、三人まとめてお嬢様の屋敷でその不審者に叱られた。


 そしてあきらかになったのは、残念な裏事情。

 馬鹿&お嬢様が、日ごろから受けていた魔物討伐は、あまりよくない連中からの情報だったらしい。

 魔物の気性素材目当てで乱獲するような奴らが、自分達に都合の良い情報を流していたとか。


 一応、僕達のおかげで助かった人もいるはいるけど、生体バランスが崩れたせいで魔物の行動がおかしくなったというのが問題だった。


 僕も強くいったり止められなかった罪はあるけど、一番悪いのはあの二人だ。


 特に叱られたのはやっぱり、お嬢様と馬鹿だった。


「テメェ等は叱られねぇと分かんねぇのか、調子こいてんじゃねーよ。このクソガキどもが。勉強の教師に魔物が住みつくような場所赴かせんな!」

「いたたたたた、頭いたい。ヨルンたすけて」

「ちょっ、何で私は叩かれるのがお尻なの! いたいってば。ヨルン! お尻が晴れちゃう! 助けて」


 今回ばかりはこの不審者の言う通りだ。

 少しは自分の頭で考えてほしいし、無茶もほどほどにしてほしい。


 頭ぐりぐりとお尻ペンペンの罰を受けてる馬鹿とお嬢様を眺める僕は思った。


 いいぞ、もっとやれ。


 僕は温かい目で、冷たく二人を見捨てる事にした。


 でも、この不審者、勇者の弟子とか言われているだけあって、ああいった敵との実戦の経験もあるんだな。


 ある程度鍛えていた馬鹿やお嬢様でも太刀打ちできなかった特異型の魔物を、睨んだだけで追い返してしまうなんて、どんな怪物だよ。


 お嬢様もたまに威圧して人とか動物とか魔物をひるませてるけど、次元が違うんだよな。


 視線先では、愛の鞭を受け終わった二人が反省文をかかされていた。


「百枚なんてかけねー」

「ううっ、私反省文ってどうやってかけばいいのか分からないわ」


 涙目で助けを求めてみたが、僕は温かい目で(略)。


 ともかく、いつも振り回されている僕としては、馬鹿とお嬢様がこの一件で、自分達の軽はずみな行動を少しは改めてくれる事を願った。







〇馬鹿の称号・ランク

 称号 すぐれた魔物ハンター。お手伝い屋さん、弱い物いじめ討伐者、勇者を討ち倒し者(※ただしやつは四天王の中でも最弱)、のーきん少年

 ランク 「S」

〇お嬢様の称号・ランク

 称号 すぐれた魔物ハンター。天然記念物よろず屋 正義の執行者(※ただし優しい)、危機感ヤヴァイ、勇者を討ち倒し者(※ただしやつは四天王の中でも最弱)、のーきん少女

 ランク 「S」

〇僕の称号・ランク

 称号 こなれた魔物ハンター、お世話大好きマン、実力派みならい商人、大大大苦労症、不審者お掃除係、勇者を討ち倒し者(※強者のアシストも立派な戦い方さ)、幼馴染を止めし者(心配だよねー)

 ランク 「A」


 一言コメント「人を救う前にまず自分の身を守ろうか BY女神」





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