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ブレイブ・スクール 勇者養成学校に通う幼馴染が無茶苦茶すぎる  作者: 仲仁へび
第6章 無茶ばかりする幼馴染達
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第51話 救いに来た不審者



 闘志と気力はあるが、それだけ。

 体力はすでに底が見え始めている。

 力は及ばず、運にも見放された。


 絶体絶命かと思った。


 だが、その時。


「勉強の時間になっても部屋にいねぇと思ったら、こんなところで油売ってやがるのかよ」


 男性の声がした。


 たまに、幼馴染(お嬢様)に向かって「やられる前にやれ、気力でまけたら死ぬ」みたいな戦闘の心構えを教えくさっているあの野郎、不審者だ。


 お嬢様のお屋敷に居候しているあの、とにかく怪しい男性がここにいた。


「正義のためだって言うんなら、乱獲して生体バランスを壊した人間なんぞ、見捨てる方がいいんだろうがな」


 なんでか知らないけど、めっちゃ腕が強くて、俺達三人がたばになってもかなわない実力を備えている。


 けど、今は助かった。


 こいつなら、この群れ相手に数分くらいは持ちこたえるだろ。


 よし、こいつなら心が痛まないから、囮にして逃げよう。


 尊い犠牲(予定)に心の中で手をあわせる僕だったが。


「今から、この不良ガキに説教してやるからよ。犬っころはお呼びじゃねぇんだ。とっとと失せろ」


 その瞬間、おぞけが走った。


 具体的に何かがかわったわけじゃないけど、殺気みたいなのを感じた。


 えっ、僕お嬢様みたいに殺気を感じられるようになったのか。


 まだ人間でいたいんだけど。


 そんなしょうもない事を考えていたら、敵に異変が。


『きゃいん。くーん。わうっわうっ!』


 子犬みたいになってた。


 そしてぶるぶる、震え出す。


 あの不審者が白狼をにらみつけたとたん、状況は一気にひっくり返った。

 白狼が、おびえた声を出して、しっぽ巻いて(文字通り)逃げていったからだ。


 え、助かったの?



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