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ブレイブ・スクール 勇者養成学校に通う幼馴染が無茶苦茶すぎる  作者: 仲仁へび
第5章 勇者と戦わされる僕と幼馴染
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第41話 出歩いてる



 突然学校にやってきた不審者。

 教室にやってきたそいつに対応したお嬢様が、小首をかしげる。


「どうしたの? 貴方がここに来るなんて」

「忘れ物だ」


 どうやらお嬢様が珍しく忘れ物をしたので、届けにきたらしい。

 お嬢様の頭にぺしっと教科書を叩きつける。


「素直に渡してくれればいいのに」


 そんな二人を柱の影から見つめるのは馬鹿だ。


「ぐぬぬ。俺だって、俺だって忘れ物した時に、でこぴんされたし。全然負けてないし」


 お前はどこで張り合ってるんだ。


 そんなやりとりをしていると、他の生徒達が注目し始めた。


「ねぇ、あれって?」

「やっぱりそうよ」

「そうしてこんなところに?」


 それは、顔を隠した不審者の素性をいぶかしむような態度ではない。

 なんというか、まさかこんなところに有名人がいるとは思わない、みたいな態度だった。


 有名人?


 奴の顔はあきるほどじっくり見てみるが、特に思い当たる節はなかったはずだ。


 一応今回のテストのために、活躍している騎士とか勇者を調べてけど、あいつの顔はなかったはずだ。

 なら、以前活躍していた、とか?


 不審者を見てひそひそ声を発している者達は、ほとんど貴族だ。


 なら、貴族界で有名?


 そんな中、一部の生徒があの不審者に殺到し始めた。


「やっぱり、社交界で見たあの人よ。明ける空だわ! 白む空のお弟子さん!」

「うそ、すごい。それってすごい人じゃない」


 そして、感激したように取り囲んで、サインとか握手をせまりはじめた。

 けど不審者は、相手にしてない。

 面倒そうに一瞥するのみだが、お嬢様に言われてしぶしぶ対応しはじめた。


 僕は、キャーキャー声をあげている者の一人に尋ねてみた。


「あの人の素性について何か知ってるんですか」

「知らないの? あの方は、かつて勇者候補と呼ばれていた人よ。この世界で一番強い白銀の勇者様のお弟子様だったの。でもある時を境に行方不明になられて、生きていらしたのね」


 え、あいつそんなすごい奴だったの?



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