表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブレイブ・スクール 勇者養成学校に通う幼馴染が無茶苦茶すぎる  作者: 仲仁へび
第5章 勇者と戦わされる僕と幼馴染
38/79

第38話 テストの相手決定



 そんな中、お嬢様が相談相手に選んだのはあの不審者だった。

 うげ。


 屋敷に集まった僕達は、今だ居候し続けるその不審者に質問していた。


 すっごく不本意だけど、こいつ知識は一応あるからな。


 やつは屋敷へ持ち帰って来たリストの中、とある名前を指示して答えた。


 アルバレス・カウルとかいうやつだ。


「そいつが一番戦いやすいはずだ。そいつの癖は、お前らでも見抜ける」

「そうなんですか?」


 純粋なまなざしで頷いているお嬢様と、対照的に腑に落ちない様子の馬鹿。


「なあ。この人がヨルンが言ってる例の人か?っていうか、この人まだこの屋敷にいるんだな」


 それで、なんかお嬢様と不審者が仲良くしていると、心がムズムズするとか言い出した。


 恋の病、発症かよ。


 でも、様子を見るにまだ自覚する段階ではないらしい。


「進展がなさそうな難しい病だな」

「何か言ったかヨルン」

「何でもない」


 こいつらの恋の行方なんか知った事か、好きにやってくれ。

 そんな平和な悩みは、テストが終わった後にしろ。


 で、平和じゃない方の悩みに知恵を注ぐ。


 とりあえず戦うべき相手の目星はついたのは朗報。

 後は相手の戦い方に応じた作戦を立てるだけだな。


 勇者となると、色々な所で活躍してるだろうから。資料集めが楽でいい。


 騙されてるって事はないよな。

 まあ、それは調べればわかる事だな。


 あとは、やっぱり訓練の日程を組まないとだよな。

 今まで対人戦もそれなりにこなしてきたけど、ちょっと弱い奴とか三下ばっかりだったから、もっと格上の奴と戦っておかないといけない。


 学校の教師にでも頼むか?

 でも、幼馴染達の成長がちょっと化け物じみてきてるからな。


 馬鹿は、素早く動くと残像が残るようになったし、お嬢様は剣から衝撃波が出る。

 こんな奴らとの訓練に付き合える奴等いるのかよ。


 僕?

 つきあえないよ。

 残像も残せないし、衝撃波だって出ないんだから。


 パーティー戦ではしゃしゃり出ずに、大人しくフォローに徹してるよ。


 すると、いつもはお嬢様が何かお願いしても消極的な姿勢で「頼るな」とか言ってる不審者が驚きの提案をしてきた。


「練習相手が必要なら、俺がなってやる」


 は?

 えっ、何この展開。


 どういう風の吹き回し?



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ