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ブレイブ・スクール 勇者養成学校に通う幼馴染が無茶苦茶すぎる  作者: 仲仁へび
第4章 変な物を拾ってくる幼馴染(お嬢様)
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第32話 目を離したすきに人間やめてた



 ウティレシア邸……(お嬢さまの家)の主に挨拶をした後、ある場所へ向かう。


 大勢で何かをやる時は、いつも中庭が定位置だ。


 皆は何か、中庭に出てやる気を出しながら勉強していた。


 簡易テーブルのうえに教本とノート、あるのはそれだけ。

 あ、足元に木刀が転がってる。


「あ、ヨルン。聞いてちょうだい! すごいのよ先生って。私の剣のお師匠みたいな事できるの!」


 お嬢様すごく嬉しそうだな。

 その反面、僕はすごくむかむかしてるけど。


 で、中庭で開かれたその即席の勉強会では、雑談から派生して……剣の持ち方とか基礎の型とか教えられていたらしい


 お嬢様が「こんなのもできるようになったんだから」と剣から衝撃派を出したりしてる。

 ぶわっとしたのが、庭木をゆらして木の葉が舞った。


 得意げなお嬢様は可愛いけど、進化がしゃれにならない。

 目を離した隙に人間やめないでください。


 後は、王宮で用いられている騎士たちの日常、部隊構成なども教えてもらったのか。


 嘘だぁ!


「なんでそんなに詳しいんだよ。変質者のくせに」


 無駄に豊富な知識をひけらかされた僕は、なぜか負けた気分になった。


 打ちのめされていると、一緒にやってきた子供達が紙きれをもって、変質者に話しかけていく。


 勉強おしえて、だってさ。

 村でも勉強教えるところあるけど、意欲高い系の子供達はそれだけじゃ不満らしい。


 お嬢様と馬鹿の活躍で、最近村の子供達の多くが、勇者になりたがっているのも影響しているのだろう。


 学校とはあったらいいんだけど、そこまで手を回せる余裕がないんだよな。今のウティレシア領には。魔物の動きが活発になってきて、森から出てくる事が増えてるみたいだから。


 視線の先、変質者は面倒そうにしながらも、勉強を教えている。



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