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ブレイブ・スクール 勇者養成学校に通う幼馴染が無茶苦茶すぎる  作者: 仲仁へび
第3章 進級に手こずる僕と幼馴染達
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第25話 在庫問題



 進級するために、それからもあれこれやってみたけど、なかなかランクが上がらなかった。

 余裕があった期日は少しづつその日数を減らしていって、あと三日しか残っていないという状況に。


 弱った。


 そんな中、泣き面に蜂のごとく、ちょっとした問題が起きた。


 それは身内に関係する事。

 どうも両親の商売がうまくいっていないようだ。


 最近魔物の群れに襲われた村があったらしい。

 その影響で、僕の両親は売れない在庫を抱えていて困ってしまった。


 手伝いたいがそちらをとったら進級テストがおろそかになる。

 けれど、進級テストをクリアしても、両親が廃業してしまったら意味がない。

 お金を払えないと勉強できないからだ。


 僕はどうすべきか悩んだ。

 そしたら、あの幼馴染達に感づかれたようだ。


「俺達は友達だろ。こういう時に手伝わなくちゃ何のための友達だよ」

「そうよ。一番身近な人の力になれなかったら、勇者になったって意味がないわ」


 はぁ、こんな馬鹿とお嬢様に気付かれるくらい落ち込んでたなんてショックだった。


 自分を律する心は、鍛えられてたと思ったんだけどな。


 僕は事情を話した。


「商売で雲行きがあやしいなら、俺達に相談すればよかったのに! ヨルンって意外と馬鹿だよな!いてっ」


 軽口をたたく馬鹿には鉄拳をお見舞い。


「困っていたならきちんと相談して。私達じゃ役に立たないかもしれないけど、でも知らない顔でなんていたくないわ」


 普通に心配してくれたお嬢様には頭を下げておく。


 万年日常暴走型である彼等に余計な荷物を背負わせると、僕の立場がなくなると思っていた。

 でも、そんな事彼らは気にしていないようだ。


「困っていた時に支えあえるのが友達、私達は友達なんだからおかしい事なんてないもない? 違う?」

「僕の負けです、確かにそうですよね」


 ちょっとだけ気が楽になった僕は、二人に解決の相談を行った。


 そして、一時間ほど悩んだ末、在庫を売る作戦を立てた。

 それは……。




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