表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブレイブ・スクール 勇者養成学校に通う幼馴染が無茶苦茶すぎる  作者: 仲仁へび
第2章 勇者養成学校へ入学する幼馴染達
13/79

第13話 さっそく首をつっこもうとするな




 放課中。


 次の授業に向けて予習しなければ。


 勉強に集中を、と思ったら……。


 なんか聞こえてくるぞ。


 どしゃーん。がらがら、どかーん。


 教室の外から騒動の気配がしてきた。


 僕の顔は当然、「うわぁ」になる。


 頼むから、そういうのなしにしてくれよ。


 そう願うが、運命の神様は残酷だ。


 追加で、ガラスが割れた音とか、重たいものが転がる音がした。


 するとどうなる?


 クラスにいる馬鹿とお嬢様が机からすくっと立ち上がる。


 それで、どうしちゃう?


 息ぴったりに互いに視線を交わした二人は教室の出入り口を通過。


「何かあったのかしら」

「気になるな!


 ほら、なんか荒事の気配がした瞬間に、幼馴染ズが吸い寄せられてくよ。


 農場で餌付けされてる動物達だってもっとゆっくり行動するもんだよ。


 ぜんぜん躊躇わねーな。お前ら。


 すると幼馴染達を煽るような声が聞こえてきた。


「きゃあっ。あっちで、喧嘩が起こってるわよ!」

「誰か、止めて! 先生を呼んできて!」


 他の生徒がこんな叫びを上げると、これからこういう流れになるんだろうなって予測が立ってしまう。あ、もうこれ知ってる。……って感じに。


 教科書を閉じて、席を立ち、幼馴染の後を追うと。

 やっぱり、そこにいた。


 お人よし共が神妙な顔して、何かしらに巻き込まれている。


 そして、周囲の生徒達に事情を聴いていた。


 想像した行動からまったくぶれないな。


 僕は表情を変えずに彼らの後ろに立った。


 そして情報収集を終えた幼馴染達は、音の発生源を見る。


 そこには喧嘩している生徒。


「分かったわ。私達が止めるわね。怪我をする前に成敗しなくちゃ!」

「俺も手伝うぜ!」


 そして、そんな事を言いながら走り出そうとした二人の首根っこを掴んだ。


「ちょっと待て、猪突猛進族!!」


 とりあえず叫び声をあげた生徒を捕まえて事情を聴くことにした。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ