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7.2つ目の奇跡

ありがとうございます

 桃花はその様子を見ていた。

 

 イベントが始まってずっと疑っていたけれど…。

 

 「やっぱり......」

 

 私の疑惑が確信に変わった。

 

 「私はついてるわね」

 

 心なしか軽い足取りで近づいていく。

 

 

 

 

 

 蒼は攻撃の勢いに余り転んでしまった。

 すぐに立ち上がる。が、もう熊はいなかった。

 

 

 「ふぅー何とかうまくいった」

 

 何とか熊を倒し一息つく。

 

 巨樹をも抉る一撃だ。

 熊は一溜りもなかっただろう。

 

 

 色相流は私がお遊びで考えた流派で、従妹の下の姉が命名してくれた。

 その最初の技が七転抜刀斬だ。

 手から剣を生やす騒動で落ち込む私を見て命名した名前らしい。

 未だに意味は分かっていない。

 

 姉の影響でどんどん技が増えるので流派というほど固いものではないがそういったものがあればかっこいいと思ったのだ。

 

 新しいおもちゃを入れるおもちゃ箱みたいで嬉しかったな。

 

 「懐かしいな。お姉ちゃんたち元気かな」

 

 1年近く会っていない従妹たちを思い出す。

 

 少し寂寥感を感じる。

 おじいちゃんが出て行ってもう1週間か......。

 

 「いやいや今はイベントに集中しなきゃ」

 

 私はほっぺを叩き気合を入れる。

 

 「そういえば桃花さんたちは無事洞窟についたかな?」

 

 まあ大丈夫だろうってことで、

 とりあえず私は洞窟の場所が分からないためこの場で待つことにした。

 

 座る用の椅子を探していると、

 

 

 「蒼」


 

 後ろから誰かに声をかけられる。

 振り返ると桃花さんだった。

 

 私は熊を倒せたことを報告する。

 

 「桃花さん、熊を倒せたよ」

 

 

 桃花さんの表情が変わる。

 

 「大したもんね。何年も前に遊びで考えた技をこの状況でそしてたった1回で成功させるなんて」

 「桃花さん...?」

 

 「七転抜刀斬は私が考えたものじゃない」

 

 「お姉…ちゃん?」

 

 私は動揺が隠せない。

 まさか桃花さんがお姉ちゃんだったなんて!

 

 「久しぶりね蒼。ごめんね忙しいときに会いに行けなくって」

 

 「なんでぇぇぇ」

 

 

 

 一方その頃洞窟の中では、

 

 「蒼さんたち遅いね」

 「うん」

 「大丈夫かな?」

 「蒼は問題ない」

 「どうして?」

 「私は見た。デスベアーが現れた時、蒼笑ってた」

 「ええ!?」

 「初めから只者じゃないと思ってたけど正直ここまでとは思わなかった」

 「クロがそこまで言うなら間違いないね」

 「それに桃花も行った。おそらく桃花もああは言ってたけど蒼同様の化け物」

 「そうなの?」

 「うん。動きを見ればなんとなくわかる」

 「私達すごい人についてきたんだね」

 「ん」

 「早く帰ってくるといいね」

 「うん」

 「寂しいから2人が帰って来るまでラッキー達出しておこうか」

 「うん」

 

 2人は蒼がデスベアーを倒したという報告を待つ。

 

 

 ―――

 

 

 私は今お姉ちゃんに後ろから抱きしめられていて身動きが取れない状態にされていた。

 

 勿論周囲への警戒はやめない。

 

 「じゃあお姉ちゃんが言ってた知り合いって私の事だったの?」

 「もちろんよ蒼!クソ爺に頼まれたの。手助けしてやれって」

 「じゃあこのゲームも?」

 「いいえゲームのことは知らなかったわ」

 「じゃあなんで私がゲームをやるって知ってたの…?」

 「蒼、世の中には知らない方が良いこともあるのよ」

 

 抱きしめられる力が強くなる。

 

 背筋がぞっとした。

 

 いや相手はお姉ちゃんだから問題ないのか?

 

 やはり馬鹿な私に意味は分からなかった。

 

 とりあえず私は気を取り直す。

 

 するとお姉ちゃんがさらに近くなる。

 

 「ごめんね~蒼1人にしてしまって寂しかったでしょ」

 「お姉ちゃんおじいちゃんが出てってまだ1ヶ月も経ってないよ」

 「関係ないわ。あのクソ爺。蒼に寂しい思いをさせて、今度会ったら殺す」

 「お姉ちゃん!」

 「冗談よ」

 「お姉ちゃんが言うと冗談に聞こえないよ...」

 

 私は幼いころからおじいちゃんとお姉ちゃんの殺り合いを幾度となく見てきたから冗談なんて思えない。

 

 おじいちゃんは強いけど何回かお姉ちゃんの勝利も見ているのだ

 

 すると突然私は解放されて

 

 「まぁいいわ。白黒ちゃんたちも心配してるだろうし私たちの拠点に行きましょ」」

 「うん」

 

 私たちは歩き出す。

 

 

 「そういえばねー妹もこのゲーム始めるみたい」

 「本当?」

 「私が蒼がやるって教えたら秒で取り寄せてたわ」

 「流石お金持ち」

 「そんなことないわよ」

 

 従妹の家は特殊なお金持ちだ。正直軽い気持ちで行ける家ではない。

 

 「でも私嫌われてなかったっけ?」

 

 数年前から2人目の姉から急にきつく当たられるようになったのだ。

 

 原因も全く持って不明

 

 

 「そんなこと言わないであげて。あの子も迷走してるだけだから」

 「???そうなんだ。」

 

 よくわからないけどそういうことだ。

 

 

 「そういえばこないだね~…」

 

 

 久しぶりに会う姉と雑談しながら私たちは洞窟の方へ歩いて行った。

 

読んで頂きありがとうございます。

私の想像以上に読んで頂いて驚いてます。

やはり自己満足とはいえ読んで頂けると嬉しいもんです。

ひとまずこの調子で頑張っていきます。


そういえば鼻炎の季節ですが皆様いかがですか?

私は絶賛箱ティッシュと結婚してます。

明日から平日が始まるかと思うと億劫になりますが頑張らない方向で頑張ります。?

明日から1週間頑張っていきましょう!

それではまた明日。お疲れさまでした


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