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5.不穏な空気(シリアスじゃないよー)

ありがとうございます。

 目を開くと洞窟の中のような場所にいて周りには9人のプレイヤーと、その中心に焚火の様なものがある。

 

 今回はここが拠点になるのか。

 

 私以外のプレイヤーも辺りを見回している。

 

 誰も話をしない。

 周りのプレイヤーの顔を窺うが話し出す気配はない。

 気まずい…。

 

 私がおろおろしていると、

 

 「とりあえず自己紹介でもしようか」

 

 救世主のような騎士装備の男がその場を仕切り始めた。

 

 

 「じゃあまずは僕だね。僕はレオン。見ての通りジョブは騎士でレベルは19。皆で協力して上位を目指そう!」

 

 おぉー朱音と同レベルか。かなり強そうだね。

 

 「じゃあ次は俺か…」」

 

 このまま時計回りに行くと私が最後か。大取っていやだなー。プレイヤーの自己紹介は続いていく。

 

 

 「えぇ~次は私ね」

 

 よいしょと言って立ち上がったお姉さんが自己紹介を始める。

 

 

 「私は桃花よ。職業は鍛冶師ね。レベルは13よろしく」

 

 桃色の髪を背中あたりまで伸ばした優しそうなお姉さんだ。それにレベルが私と近い!まぁ私のが低いけども。なんだか親近感がわくなあ。

 

 私がお姉さんをじろじろ見てるとこちらに気付きウインクしてくる。

 

 か、可愛い...!

 

 私が完全にお姉さんに魅了されると、

 

 続いて私の右隣の2人の少女が立ち上がった。

 

 「私たちはシロ、クロ。テイマーとサモナーレベルはお互い13です」

 「よろしく」

 

 

 独特な雰囲気の2人だ。2人ともほとんど同じ中学生くらいの日本人形の様な容姿。異なるのは白と黒の髪色だけだ。

 

 ところでテイマーとサモナーってなんだっけ?後で聞いてみよ。

 

 などと考えてるとみんなが私を見てくる。

 今白黒が終わったから次は…

 

 あっ次私か。

 

 私はあわてて挨拶をする。

 

 「私は蒼。剣士レベル12よろちゅく」

 

 うわぁぁぁぁぁぁぁ やっちまったー!!!

 

 片言だったうえに思いっきり噛んだ。過去1番で噛んだ。白黒も桃花さんにも笑われてる。

 穴があったら入りたい。トホホ

 

 

 悶絶してるうちに自己紹介が終わったようだ

 

 

 すると不意に男が声を上げた

 

 「なんだぁこのチーム外れじゃねえか」

 

 どういうことだ?私には意味が解らない。レベルが高い人もいるし、可愛い人もいるし最高のチームだと思ったけど?

 

 咄嗟にレオンさんが反論する

 

 「どういう意味だ??」

 「そのまんまだろ!」

 

 その男はとどまることなく続ける。

 

 

 「まず13レベの鍛冶師。戦闘に使えねぇ。今回のイベントじゃあ邪魔になるだけだ」

 

 男が桃花さんを睨む。桃花さんは自分の武器の手入れをしてる。まいぺーすなひとだなぁ。

 

 それにしてもひどい言いようだな。ゲームなんだから楽しんだもん勝ちでしょ。

 

 それに鍛冶師にこんなこと言ってると装備作ってもらえなくなるよ?私は自分で作れるから何とかなるけど......

 

 男の勢いは止まらない

 

 「次にお前ら2人だ!」

 

 白黒に指さす。

 

 「テイマーも召喚士もまだ弱いモンスターしか使役出来ない。さらにレベルが低いから救いようがねえ!」

 

 コラ白黒!お兄さんが話してるんだから〇×するのやめなさい。流行るけどさ!中学くらいが1番流行るけどさぁ!

 

 

 しかしひどい言いようだな。少しイラっとして反論する。

 

 レオンさんは相手の言い分が的確過ぎて「確かに…」とか言ってたから。

 

 「やめましょうよ。イベントなんだから協力しないと」

 

 このイベントはチームの討伐ポイントの総合で争うことになる。つまり身内で揉めている暇などないのだ。

 

 あたりがシーンとする。

 

 解ってくれたか?

 

 

 「1番使えないのはお前だ!!!」

 「えええええええ」

 

 静かになったのは説得されたんじゃなくて1番使えないやつが何言っちゃってんのwwwって笑われてたの?

 

 私は羞恥心で抜け殻になる。

 

 「まずレベルが12?低すぎるだろ。そして装備もまだ初心者用の装備じゃねーか」

 「はい」

 「とりあえずお前ら4人にこのスペースは使わせない。ログアウトするなり出ていくなり勝手にするんだな」

 「はい」

 

 はっ、完全に意識が飛んでた。あれこの人たち誰だっけ?

 

 イベントが始まってからの記憶がない。

 

 何があったか必死に思い出そうとしているとお姉さんがこちらを見て

 

 

 「ここは素直に従いましょう。ごめんね言い返せなくて」

 「仕方ないです」

 「私こいつら嫌い」

 

 あれ?この人たちのことは覚えてるな。桃花お姉さんと白黒。

 

 クロはすごい怒ってるけど何があったんだ。

 

 羞恥のあまり記憶が飛んだんだよとは誰も教えてくれない。

 

 

 「それじゃあ白ちゃん黒ちゃん蒼君って呼ぶわね。私の事は桃でも桃花でも好きに呼んで」

 「「わかりました」」

 「ん」

 

 私と白の返事が合った。クロはまだ警戒してるみたいだ。

 値踏みするような目で私たちを見てるな。

 気をつけなきゃ

 

 

 「さっそくでましょう」

 「「おぉ~」」

 

 これが波乱万丈の初イベントの始まりだった。

読んでいただきありがとうございます。

風邪が治った代償に鼻炎が増した祭田です。

これからの季節つらいですね。

ストレス発散と言わんばかりに書きまくってやります!


そういえば今朝見ると3人もの方がブックマークをしてくれていました。

ありがたい限りです。

これからも自己満足重視でやってはいきますが、皆さんからの要望は積極的に取り入れさせて頂きます。

カオスな作品になるのが楽しみです。


今日の夜もう1本投稿します。

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