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4.作っちゃった!

ありがとうございます。

話の都合上1部を変更させていただきました。

 今私は1人で街を歩いている。

 

 今日は先日朱音からチャットでそろそろ装備をそろえなさい!と勧められたため橙にもらった鍛冶師リストを見て店まで出向いている。

 

 なんでも専属とまではいかないがお抱えの鍛冶師を探すのに、まだ1つしか行ける町がない今が好都合らしいのだ。

 

 朱音も翠もβ版での知り合いが作ってくれるらしいので、私もなんとしてでも見つけるという意気込みで出て来ているのだ。

 

 

 自然と早くなる足取りでマップを見ながら進んだ。

 

 マップを見ても分からなかったので親切なプレイヤーに案内をしてもらい......。

 

 

 そうこうして1人目の鍛冶師ファルコの店にやってきた。

 

 ファルコの店はTHE・男っていうずぼらな店だった。

 嫌いじゃない。いやかなり好きな内装の店にテンションが上がった。かなり期待が持てる。

 

 すると奥から店主らしき人が出てきた。

 

 奥から出てきたファルコはすごく怖い見た目のライオンの獣人だ。初見の子どもなんかは号泣しそう。

 でも、分かる人にはわかる。

 

 うおぉぉ!かっこいい。もうこの人に剣作ってもらう~!!

 

 ファルコのカッコよさに陥落した。

 

 しかし、状況に変化がない。

 

 

 私はファルコに声をかけることができない。

 

 

 持病のボッチが”ヤッホー ”って顔を出してきた。今は出てくんな!

 

 

 仕方ないので向こうから話しかけてもらおうと商品を見るふりをするがなかなか話しかけてこない。

 

 

 あれ?こういう店って商品見てるとすぐに人が寄ってきて、似合ってますぅ~とかその服にはこちらのアイテムが合いますね~とかこちらの服は季節の新作になってます~とか聞いてもいない新作の話を永遠に聞かされ、さらにはいりもしないポイントカードをいつの間にか作られて無言で「また来るよね?」って雰囲気を出すものではないのか?

 

 

 結局1時間ほど粘ったが話しかけられることはなかったのであきらめて店から出た。

 

 まさか1時間話しかけられないとは思わなかった。話しかけられた時用に考えた返答パターン5つが無駄になってしまった。

 

 幸先の悪いスタートだ。

 

 

 しかし立ち止まってなんかいられない。

 至高の鍛冶師を見つけるために。

 

 どんどん行くぞー!

 

 

 

 こうして私の敗戦記録は次々に打ち立てられていったが私以外誰も知る由もない。

 

 

 

 「はぁ~~~~~~~」

 

 

 ため息が息が切れるまで止まらない。

 苦しくなって涙目になる。

 

 「世知辛いよ」

 

 散々な結果に終わったが少しは収穫もあった。

 まず想像以上に武器は高い。

 

 私はこれまでかなり順調にモンスターを倒せていたので、お金には余裕があると思っていたのだがそうではなかった。

 いい武器はどれも私の全財産の3倍くらいの価格がしたのだ。

 

 さらにモンスターの素材は鍛冶師の店で買い取ってもらえることも知った。今まで素材は何に使うかわからずとりあえずインベントリの中に入れていたので、資金面はなんとかなるだろう。

 

 最大の成果は実際に剣を打っている様子を外から見ることが出来る店があったのだ。

 

 完全に思考が飛んでいた私はぶっ飛んだ判断をしてしまったのだ。

 

 ”にやぁ ”

 

 ついつい笑顔になってしまうなぁ。

 

 明日から早速行動だ!

 

 こうしてそれからイベントまでの1週間レベル上げも、鍛冶師探しも、装備を揃えることもせずあることに没頭していた。

 

 イベントまでのお楽しみ~

 

 

 

 ―――

 

 

 

 「おぉーい!蒼こっちー」

 

 いよいよ第1回イベント当日。私はマップ移動まで朱音・翠・橙と過ごすことになった。

 

 3人はリアルでも友達らしいのだが、なんと住んでいる地域が私と同じという事実が判明した。何たる奇跡!神様ありがとう。

 

 この前朱音から連絡先交換しない?との誘いを受けたので是非!と交換してもらったのだが(友達1人目では決してない)その時私のアイコンになっている公園を翠が見たことあるっていうので確認してみると間違いなく同じ公園だったのだ。

 

 世界は狭かった!?

 

 こうしてさらに仲良くなった3人と他愛もない話をして過ごす。

 

 「みんなどのくらいレベル上げたー?」

 

 急に橙が質問してくる。

 

 「私は19レベね」

 「私は18だよ~。橙は~?」

 「私は17だ~。まぁ15くらいまで上げとけばいいらしいからね」

 

 今回のイベントはレベル15くらいあればいいのか。

 私もレベルを確認する。

 

 

 「蒼はどうなの?」

 「案外わたしたちより高かったりして~」

 「ありえるww」

 「私はまだ12だよ」

 「「なんで!?」」

 

 翠以外の2人が机を叩きこちらに身を乗り出す。

 

 え~と確か山から帰った時にレベル12になってて、そこから...そうだ

 

 「剣作ってたんだ」

 

 鍛冶師探しの次の日から昨日の夜までかかりました。

 

 それがこちら

 「じゃーん」

 

 私が取り出したのは尖った鉄の棒に持ち手がついたかっこいい見た目?の剣だ。

 

 「どう?名前は名月っていうんだぁ!」

 

 心なしかみんなが私を見る目が痛い。

 

 「とりあえず能力はこんな感じ!」

 

武器:刀??

ネーム:名月

レア度:1

属性:なし

必要筋力:100

耐久値:25

攻撃力150

幼児が作ったとされる剣と思われるもの。

素材がもったいないので2度としないでください。

 

 

 名月を見た3人が悶絶している

 

 「なによこれ」

 「武器に文句言われちゃってるよ~」

 「これは武器じゃない粗大なゴミだ」

 

 ひどい言われようだ。

 

 私が1週間弱かけて作った最高傑作なのに!

 まぁ関係ない。結果を残せばいいだけだ。

 

 「まぁイベントで見てなよ。私が1番モンスターを狩るからさ」

 

 「蒼レベル12だけどね」

 「武器も~幼児が作ったとされる剣と思われるものだけどね~」

 「おんなじチームになりませんように~」

 

 などと言われているが正直私は自信があった。

 最高の相棒名月がいるのだ。

 名月を作るのにかかった時間がそのまま愛になっている。

 名月があればだれにも負けない。

 だから私は言い放ってやった

 

 

 「じゃあ誰が1番になるか勝負する?」

 

 3人も乗ってくるようだ

 

 「いいじゃない。楽しそうね」

 「わたしもいいよぉ~」

 「じゃあ最下位は罰ゲームにでもしようよ」

 

 話し合いの結果最下位はイベント後に行われるオフ会の際に、1位にご飯をおごらなければいけないということに決まった。

 

 すごいスムーズにオフ会をすることが決まっていた。まあ楽しみだけどさ。

 

 皆と話しているとアナウンスが始まった

 

 

 『大変長らくお待たせ致しました。第1回AWOイベントの開催です』

 『ルールは先に言った通りになります。今回はTKもなしになります。』

 『3日間頑張ってください。それでは』

 

 

 「ねえ朱音TKってなに」

 「蒼そんなことも知らないの?TKってのはねえ」

 『転送いたします』

 

 答えを聞く前に目に前が光に包まれた。

すみません剣の名前で悩んで投稿遅れました(嘘)


最近芸能界のよくないニュースが多いですね。


2次元を遥か彼方に捨て去った私には関係ないですけど。


皆様もお体にはお気を付けください。

ありがとうございました。

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