22.次の街まで三千里
ありがとうございます。
「ヤッホー白黒」
「こんにちは蒼さん」
「白黒ってやめて」
あの後白からフレンドチャットが来て
『今日この後暇ですか?
もし良ければ次の街に行って見ませんか』
ってことで2人とストーリーを進めることになった。
ちょうど暇だったし一緒にやろうかってことになった。
「そういえば2人はブレスレット買った?」
この2人も私のモンスター好き仲間だ。
間違いなく買っているだろう。
「もちろんすぐ買いました」
「即購入」
3人は静かにだが固く握手をする。
これがのちのモンスター大好きクラブとはならない。
「ラッキーやルナとは話してみた?」
「昨日の夜話した。可愛くてなかなかログアウトできなかった」
「私も!」
「私もです!」
再び固い握手を交わす。
やっぱり見込み通りだよ。
最高の仲間ができたことに感動する。
「なにやってるのじゃ?」
私の背中を登って頭の上に着いたソラは握手を繰り返す私たちを疑問に思ったようだ。
「老人…語?」
「可愛いです...ガクッ」
黒は驚愕し固まり
白は気絶するふりをする。
黒はリアルだろうけど白のはノリだな。
と思っていたら息をしていなかった。
「しろぉーー」
「冗談です!」
冗談だった。
「でもクロのは多分冗談じゃないです」
黒はソラを見たまま石像のように固まってしまった。
死んでしまうとは情けない。
ソラを抱いて黒の頭に乗せる。
「はっ!」
頭の上からの幸福感で黒が復活する。
「蒼、頭の上にソラが」
「いやなのか?」
ソラのウルウル攻撃が入る。
「ゴフッ、嫌じゃない!」
解るよその気持ち。
私も未だにやられてる。
最近黒は私の前で素を隠さないようになった。
モンスター好きと認められたからかな?
さらに白黒との仲が良くなった気がしていた。
「よかったのじゃ!」
黒の返事にご満悦なのかソラは満開の笑顔だ。
「クロ次私!」
「もう少しだけ...」
うん。これは長くなるな。
ラッキーとルナを呼んで話すか。
呼んだらラッキーはすぐ来てくれた。
ルナは警戒しながらやって来た。
「ラッキー久しぶり!最近どう?」
話題がなくて世間話のようになる。
「ご主人様にとても良くしてもらっています」
おぉすごくしっかりしている。
可愛いな。
試しに胸を撫でたら
「きゃっ、くすぐったいですぅ」
なんて言われた。変な気持ちになったよ。
私じゃなきゃ気絶しちゃうね。
ラッキーと戯れて肩に乗せる。
「ルナも久しぶり。私の事覚えてる?」
なぜかルナには警戒されてる気がするんだよな~
「覚えてるわ。変態」
「へ、変態!?」
「忘れたとは言わせないわ。前に私とご主人様を襲ったくせに」
「あ~違うんだよ?ただ仲良くしたかっただけなんだよ」
嘘は言ってないよね?
「そうなの?」
おっ、案外ちょろいか?
「そうだよ。ちょっと触らせてもらってもいい?」
すらっとした毛並みにもう我慢できない。
「やっぱり変態じゃない」
「違うんだよ!少しだけ人差し指だけ」
これ以上は危ないので割愛。
「ルナは触られるの嫌いなの?」
「他人に触られるのは不快」
ちょっと高貴なお姉さんか。
いいな。
触れないのは残念だけど我慢するか。
「分かったよ。もう触らない」
見るからに落ち込む。
フリをする。
さぁどうするルナ!
「頭だけなら触ってもいいわよ?」
はい。毎度~
「ありがとう!」
「じゃあ早速!」
間近で見ても綺麗な毛並みだ。
ルナを丁寧に撫でる。
サラッサラだ。すごいよ。
「あら、案外上手ね」
ルナお嬢様もお気に召されたようです。
ルナが首を出してきた。
良いのって目で見たら早くしなさいよって返ってきた気がするので撫でさせてもらう。
「ゴロゴロ」
「気持ちいいの?」
「気持ち良くないわよ!」
「じゃあもういいの?」
「もう少しだけ触らせてあげてもいいわ!」
「はいはい」
ラッキーが私もお願いしますって来たので2人を撫でた。
「2人ともこれからも白黒をよろしくね」
「もちろんです。任せてください」
「あなたに言われなくてもやるけど任せといて!」
白黒のパートナーが想像通りのいい子でよかった。
白黒の育て方が良いんだな。
なぜだか嬉しく思う。
それからしばらく2人と話していた。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
昨日書いた通り今祖父母の家に来てます。
なぜか将棋が流行っていて私も何回か姪と対局させていただきました。
久しぶりだったので手加減する余裕もなかったですね。
私も少し練習してリベンジしたいと思います!
それではまた。




