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18.結果発表

ありがとうございます。

 「はぁー疲れた~」

 「キュー」

 「疲れたのー」

 

 長い長い戦いを終え拠点に戻ってきた。(何もしていない)

 

 2人も私の真似しただけだろうな。

 

 「みんなお疲れ様!」

 

 当の本人はケロッとした顔してるよ。

 

 本当に規格外な姉だよ。

 

 

 

 どうやら黒たちは先に戻っていたようだ。

 

 

 とりあえず白黒の方へ行く。

 

 「参った。私たちの完敗」

 

 「うふふ。私たちの勝ちね」

 

 「まさか昨日から考えていたとは思ってもみなかった」

 

 「大人の女はズルいのよ」

 

 

 黒は悔しそうな顔をしてたが楽しそうだった。

 

 

 「負けたけど楽しかったですー!」

 

 「良かったね白」

 

 「はい。デスベアーも倒せました!」

 

 「頑張ったね」

 

 「みんなが頑張ってくれました」

 

 白のモンスターを指さす。

 

 「そっか。よくやったね」

 

 白のモンスターたちはどこか誇らしげだ。

 

 労いながら1匹ずつ撫でてやった。

 

 

 姉は黒とレオンと話しているな。

 

 白は仲良くなったのかチームの人と話してる。

 

 

 ボッチはつらいな。

 

 

 「キュー?」

 

 「どちたの~?」

 

 

 おっと、私には2人がいたね。

 

 「ちょっと向こうに座ってお話ししようか」

 

 私たち3人は少し輪から離れる。

 

 

 「よっこいしょ」

 

 地面に腰を下ろす。

 

 「キュッキュキュー」

 

 「よっこしょなの」

 

 2人が真似してしまった。

 

 可愛いから許す。

 

 

 

 「それにしてもいろいろあったね」

 

 この3日間本当に濃い時間が過ごせた。

 

 「姉や白黒と出会ってね。白黒とはなんだかずっと前から友達だった感じだよ」

 

 まぁ友達いなかったんだけども…。

 

 

 「それからるりが生まれてきたんだよー」

 

 「あたちうまれた?」

 

 「とっても可愛いかったなぁ。覚えてる?私気絶しちゃったんだよ?」

 

 「覚えてないの!」

 

 

 罪深き女だ。可愛いから許す!

 

 

 「それからソラが生まれてね」

 

 「キュー」

 

 「ソラは最初驚いたんだよ?卵が割れたのに中にいないから」

 

 「キュキュ―」

 

 「私の頭に乗ってたんだよね?2人とも覚えてる?」

 

 「覚えてるの!」

 「キュキュ」

 

 

 「2人が姉妹になってね~。そうだ私が長女だからね!次女がるりで三女がそらだよ!」

 

 「3人で3姉妹だからね」

 

 「3しまいなの」

 

 「キュキュー」

 

 そんな話をしていると白に呼ばれる。

 

 「蒼さーん、結果発表始まりますよ」

 

 2人を抱いて向かう。

 

 

 拠点の壁がモニターになっている。

 

 

 

 『全プレイヤーの皆様。

 3日間お疲れさまでした。

 これより結果発表になります。

 読み上げは3位までとなります。』

 

 

 なるほど。

 

 『まずは発表していませんでしたが個人のチーム貢献度ランキングの表彰から始めます』

 

 そんなのがあるんだ。

 

 黒なんかが選ばれそうだな。

 

 

 『個人貢献度第1位:プレイヤー名 桃花様

        2位:アレクサンダー様

        3位:紫苑様になります。

        

 3位以降はメニューでご確認できます。

 

 そして1~3位にランクインした方には称号が送られます』

 

 

 私たちの視線が姉に集まる。

 

 「「「1位ーーーー??????」」」

 

 

 「あらあら」

 

 

 

 なんと姉が初イベントで個人成績1位になってしまった。

 

 やはり私の姉は規格外だよ。

 

 それなのに全然嬉しそうにしない。

 

 へぇ~1位でしたか?みたいな

 

 

 「ごちゅじんたまがいちばんなの~!」

 

 るりはすごい喜びようだな。

 

 ソラは羨ましそうにこっちを見ないで。

 

 

 それより気になったのは3位のプレイヤー。

 

 紫苑って名前に聞き覚えがあるな。

 

 もしかしなくても紫苑姉か?

 

 姉もプレイするかもって言ってたし!

 

 

 イベントが終わったら姉含め連絡してみようか。

 

 他の人も入っていないか確認したら黒が16位にランクインしていた。

 

 黒は姉と同じような反応だったが、

 

 

 「おめでとう!クロ」

 「くろすごいの!」

 「キュキュキュ!」

 

 天使たちに褒められて少し表情が緩んでいた。

 

 

 私は78位か......。

 

 ソラ残念そうな瞳でこっちを見ないで。

 

 

 

 「さぁここからが本番だね」

 

 レオンたちが緊張の面持ちでモニターを見ている。

 

 

 『それでは今回のチーム対抗戦の結果発表に移ります。

 

 まずは第1位…

 

 以上で今回の全行程が終了となります。

 

 全プレイヤーの皆様お疲れさまでした』

 

 

 予想通り3位までにはランクインしていない。

 

 後半追い上げたが届かなかったか。

 

 私たちは自分たちが何位かを探す。

 

 「あったぞ!29位だ」

 

 

 「ランキングトップだぁー!」

 

 

 白を筆頭にみんなで騒ぎ出す。

 

 

 

 

 嬉しいけどあれに入る勇気はないな。

 

 私は周りを見渡し私と同じように1人でいる黒の元へ向かう。

 

 

 「やったね黒!」

 

 「うん。蒼もソラもお疲れ」

 

 「キュ~」

 

 やっぱり黒にはソラだな。

 

 

 それからもみんなは騒いでいたが私は黒とソラを愛でた。

 

 姉は中心に祭り上げられ心底迷惑そうな顔をしていた。

 

 若干1名不満そうな人がいたが大方のみんなが楽しそうで良かった。

 

 

 長かったイベントもついに終わりを迎える。

 

 こんなに長く一緒にいたので別れが寂しいな。

 

 

 

 「みんな今回は本当にありがとう。それでもし良ければなんだけどフレンド登録とか…どう?」

 

 よくやった私!

 

 何とか言い切った。

 

 

 「もちろんよ。」

 

 「私も。そもそもまだるりやソラの検証が終わってない」

 

 「そうですよ。また遊びましょう!」

 

 

 約1名私よりパートナーとフレンドになろうとしていた者がいたがみんなとフレンド登録をした。

 

 

 「みなさんありがとうございました。また遊びましょう!」

 

 「蒼約束。絶対ね」

 

 

 そういうと双子はログアウトしていった。

 

 黒は最後までソラにゾッコンだったな。

 

 

 私と姉とそのパートナーだけになる。

 

 「蒼楽しかったわ。」

 

 「私も久々に遊べて楽しかったよ」

 

 「あたちもたのちかったの!」

 

 「キュキュー!」

 

 みんなで楽しめて本当に良かった。

 

 2人は最後まで変わらず可愛かったな。

 

 

 「もう少し待っててね」

 

 「え?」

 

 何か言い残して姉もログアウトしていった。

 

 なんなんだ?

 

 少し腑に落ちなかったが私もログアウトした。


こうして初めてのイベントは大成功で幕を閉じた。

ここまで読んで頂きありがとうございます。

これで初イベント編は終了となります。

すごく楽しく書くことができました。

これからも時間が許す限りどんどん書いていきますので

読んで頂けると幸いです。


今回のベジー〇演出はかなり私お気に入りのシーンです。

いかがでしたでしょうか?

べたな感じでこれからも攻めていきたいと思います。

お疲れさまでした。それではまた。





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