11.武器頂いときます。
ありがとうございます。
「それじゃあ午後の行動を教える」
午後の部の始まりだ。
「まずシロにはラッキーに高ランクモンスターを見つけてもらう」
「わかった!」
「モンスターを見つけたら、蒼は攻撃しつつ桃花の方に誘導してほしい」
「お姉ちゃんは大丈夫なの?」
「大丈夫よ。私も逃げるからモンスターを連れて私についてきて」
「わかった」
「とりあえずこれで行く。危なくなったら私に報告!」
「「「わかった(わ)」」」
「それじゃあ始める」
いっちょ午後も頑張りますか!
「蒼ちょっとこっちに来て」
「ん?」
準備中に姉に呼ばれた。
「お姉ちゃん何?」
「昨日武器を壊されたって言ってたわよね?」
そう。私の名月はクソ熊公に壊されてしまったのだ。(熊はあまり悪くない)
「そうだよ!今思い出してもムカつく!」
「それじゃあこれ」
私の前に一振りの刀が差し出される。
「うわぁ!」
刃毀れ1つない恐ろしいほどに美しい薄青色に輝く刀に、私はつい感嘆の吐息を漏らした。
「これは私が蒼に会えたら渡そうと思っていた刀よ」
どうやら私のために作ってくれたようだ。
本当に嬉しいな!
「本当はイベントが終わってからゆっくり渡したかったんだけど、そうも言ってられないみたいだから...」
唯一の武器を失った(木刀はあるヨ)私にはとてもありがたいな。
「ありがとう!お姉ちゃん」
姉に鞘に入れた刀を渡された。
私はしばらく感激に浸っていた。
「そうだ、かっこいい名前を付けなきゃ!」
私はこれほどの一振りにどんな名前を付けるか頭を捻らす。
姉にもらった刀だから…
桃色に青を混ぜたら紫っぽくなるから......。
「紫式・桜にしよ!」
姉の要素をふんだんに取り入れた名前になった。
少し私の要素も入れたけど...。
「いい名前ね」
姉も私の意図に気付いたのか嬉しそうだった。
「これでもう負けないよ!」
凄すぎる刀に負ける気がしない。
早く戦ってみたい!
私がうずうずしていると、
「そろそろ行く!」
黒に呼ばれ、私は新相棒の紫式・桜を持って向かう。
白黒に見せると、
「ん、非常にいい武器」
「とってもかっこいいですー」
2人にも絶賛された。
「ありがとう」
作った姉も嬉しそうだ。
「それじゃあ行こうか!」
私の高揚感がどんどん高まる。
私たちは全員で拠点から出ていった......。
「クロ見つけた。ジャイアントワーム!」
「了解。蒼お願い」
「ok~」
ようやく桜のお披露目だ!
様子見がてら私は桜でミミズに一太刀入れる。
何の抵抗もなく斬ることができた。
「すごいよこれ!」
豆腐みたいにスパスパ斬れる。
あまりダメージこそ入らないが新武器の凄さに感動する。
とんでもなくでっかいミミズはダメージは通りにくいが桜のおかげで完全に私にヘイトが溜まっている。
「もういい。攻撃頻度を減らして!」
黒の指示通り回避優先で適度に攻撃をしながら姉の方に向かう。
数十分程移動したところで
「終了。みんな逃げて」
黒が指示を出し言われた方向に逃げる。
しばらく追って来ていたようだが、気付いたらいなくなっていた。
完全に振り切れた様だ。
でもミミズも倒せなかったしこの行動に何の意味があるんだ?
行動の意味は分からないが黒の言うことを信じ何度も同じことを繰り返す。
「次は熊だね~」
数十回目ともなり慣れてきた私は余裕が出てきたので熊を攻撃しつつこの行動の意味を考察してみることにした。
まずなぜこんな手の込んだことをするか。
攻撃しつつモンスターを誘導。
そうか!モンスターを1か所に集めてまとめてから倒すんだ。
これしかないと思い拠点に帰ったら黒に聞いてみようと思う。
おそらく正解だろうな!
答えを導き出せた。
しかし考える方に夢中になった私に熊の攻撃が掠りHPが半分削れる。
「ぐっ、この熊公が!」
少し八つ当たり気味に桜で斬りつける。
やはり名月とは段違いの切れ味だよ。
昨日の戦いに比べても非常に楽に感じる。
回避しながらも簡単に圧倒することができた。
また黒の指示でその場を離れたが今回は追って来てはいなかった。
少し怒りで加減を忘れ瀕死にまでさせてしまったが誤差だよね?
私は今回のことは忘れることにする。
もう少しで私のモンスターが孵化するってことで少し早いが引き上げることになった。
拠点への帰り途中、案の定黒に説教されながら......。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
今日の朝投稿した話が私のお気に入りだったのですがいかがでしたか?
朝早くに投稿したにもかかわらず読んで頂けて本当にありがたいです。
こんな感じで合間を縫ってやっていきたいと思います。
そういえば私も今日知ったのですがキメハラってご存じですか?
新しい流行語か何かかと思ったら今話題のあれについてでした。
私も原作もアニメも見ていない状態で連れて行かれたのですが
以外にも楽しめたので良かったです。
自分が楽しめたものや好きなものは節度を持って普及しようってことですね!
それにしても酷いですよね。自分の描いた作品がハラスメント扱いされると思うと恐ろしいです。
何を書いていたんでしょうか?
昼間から何かに浸ってました。ごめんなさい。
それではまた