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第21話 アオバがイベント参加!?

「はい。」

サクラは、これまでのおどおどした態度が嘘みたいに、堂々と答えた。

「フッ」

その答えに満足した私は、次なる問いに移った。 

「実は私も、今回のイベントに参加しようと思っていてな。パーティーメンバーをどうしたものかと思っているのだが……私と共に、戦うつもりはあるか?」

サクラとコユキは、ジョーにパーティーの誘いを受けている。それを承知の上で、聞いてみる。


「えーと、一緒に戦いたいんですけど、でも、実は他の人からも誘いを受けていて……」

「ふむ、そうか。して、それは誰なのか?」

「ジョーさんと言って、ここの整体院の常連のお客さんなんです。」

「今、会うことはできるのか?」

「え、今!?それは……コユキさん、フレンド登録、してますか?」

「いいえ、してないわ。」

「そのジョーという男がどこにいるかさえわかれば問題ない。」

「多分ですけど、『ビーチ』っていうパーティーの本拠にいると思います。」

「よし、そこまで突き止められればいい。サクラ、少し失礼するぞ。」


返答の間を与えずに、サクラを右の脇に担ぐ。現実じゃ絶対無理だけど、そこは「怪力」の恩恵があるからね。

「私はあまり、人前に出たくないのでな。少し怖いかもしれないが、まあ、善は急げというから、我慢しろ。」

「透明化」を使って、サクラごと透明になる。そのまま、整体院の屋上に出て、一気に跳ぶ!

サクラが、必死に悲鳴をこらえているのがわかる。必要悪と思って許してくれ、後でなにがしかの形でわびは入れるから。

「ビーチ」は、現時点で最大のパーティー。広場のほど近くに本拠があるはずだ。


その小屋は、予測にたがわず広場のすぐ近くだった。物陰で「透明化」を解除し、サクラに耳打ちする。

「話がついたら、ジョーを連れてここに出て来い。」

サクラは無言でうなずくと、小屋の扉をノックした。聴覚に意識を集中させると、しゃべる声が鮮明に聞き取れてきた。

「なんだ、こないだの娘じゃねえか。ゴールドベアは倒してきたのか?」

「いいえ、今日はそっちの用で来たんじゃありません。ジョーさんに用事があるんです。」

「おっ、ジョー、かわいいコからのお誘いじゃねえか。」

「幸せ者だな、オイ。」

「ぅるっせぇ!嬢ちゃん、俺に何の用だい?」

「ここじゃ話せないので、外で。」

「わーった、わーった。んじゃ、ボス。俺、ちょっとそこまで、行ってきまっす。」

「ああ、わかった。」

ジョーは、整体院にいるときと、やや口調や振る舞いが違う気がする。気のせいか?

サクラは、ジョーを、私のいる物陰まで連れてきた。

「パーティーの話?」

「はい。実は、入りたいって言ってる人がいて。」

「誰だ、そりゃあ?」

「ここでも離せないので、しばらく黙って、じっとしててください。悪いようにはしないので。」

この間、ずっと透明になって気配を消していた私は、ジョーの首筋に一撃を見舞った。昏倒した彼とサクラを担ぎ、再び彼らごと「透明化」を使い、整体院まで同じ方法で戻った。


「ジョーさん、起きて、起きてくださいです!」

整体院についてもまだ気絶したままのジョーを、サクラがゆすゆすと揺さぶる。

「ン……あ!?」

地力の違いか、以前のサクラに比べると気づくまでが早い。ジョーが、目の前のダミーコユキとサクラを視認し、声を上げる。

「気が付いたか?」

後ろから声をかけると、彼はギクッとしたようにこちらを見て、裏返った声をあげた。

「あ、ま、まさか……」

「挨拶が少々手荒になってしまって申し訳ないな。私はアオバ、ここのパーティーへの加入を希望しているものだ。」

「い、いえ、お会いできて、光栄っす。」

ジョーがぎこちなく返す。

「話はこれだけだ。私を、君とコユキとサクラのパーティーに入れてもらえるか?」

「も、もちろん!大歓迎っすよ!」

「それはよかった。これで四人か。パーティーには人数制限はあるのか?」

「ああ、五人がマックスです。」

「なら、あと一人誰か加えよう。ジョー、お前心当たりはあるか?」

「いや、あるっちゃありますけど……『ビーチ』の連中は、いくつかに分かれてパーティーになるでしょうから、こっちは厳しいかな。」

「そうか。ならこの整体院の、信頼のおける常連に頼むのはどうか?」

「そうしてくれるんならありがたいっす。でも、コユキさんにも思い当たる節があるかどうか。」

「私は一人、信頼できる人を知ってますよ。」

「それなら問題ないっすかね。んじゃ、おなしゃす。」


そのとき私の頭にあった人物は、次の週の土曜日にやってきた。

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