2話〜疑いと〜
休み時間、教室では女子が飢えた猛獣のようになって慎耶を探していた。
二人だけは慎耶の居場所を知っていた
“それにしても、まさか転校初日から帰るとはね〜”
“そうだよね〜···やっぱり変わらないなぁ···”
“どうする?私たち、帰る?”
“ん〜···暇だし、帰るか!”
すると二人は荷物を持って、その教室を後にした。校門まで、教師に会ったが、
「体調不良でヤバいので帰りまーす」
と言うと教師は何も言わずに校門まで見届けた。校門から出て、自由になったふたりは
「はぁ〜···あのクラスの女子はどんだけ必死なんだか···」
と、会話を始めた。虹架の言葉に対し、美愛も頷いて、
「ほんっと、そうだよね···少し頭を使えばどこにもいなかったら帰ってるって分かるのに···」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここから美愛の言葉は「」で、
虹架の言葉は『』に変わります
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『まぁ、それも考えられないだろうってくらいに、目がマジだったもんね』
「確かに。あの目は怖かったな〜」
『てか、あの学校ヤバくない?普通にイジメ発言してるし、門開いてるし···』
「そうだね、よくあれだけで不審者とか入ってこないよね···」
『てか、あの学校って、結構頭いいほうだよね···あんな感じなんだね···』
「なんかその辺気にすると、何もかもが謎になるからこの話やめよ···」
『だね、最初は慎耶の話してたのに···なんでこんな話になったんだ?』
「あはは···良くあるよね、あっ、私こっちだからじゃあね」
『うんじゃあね!帰ったらノート送るから!』
「OK!」
そう言って二人は別れた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ノート(noteRe:make)というのは最近、様々な世代で愛用されているメッセージアプリのことだ(この世界では)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
二人が家に着くと、すぐに自分の部屋に入り、服を着替える。そしてすぐにスマホをいじり始める。
美愛:やっほー!家に着いた?
虹架:もちろん!
美愛:でさ、慎耶のことなんだけどさ、
虹架:うん、
美愛:正直に答えてね?虹架慎耶のこと好きでしょ?
虹架:急にどうしたの?そんな話
美愛:なんとなく。で、どうなの?
虹架:それは···
この時、虹架の心中では
言わなければずっと親友でいてくれるんじゃないか···
正直に言わなかったら嘘つきだと思われるんじゃないか···
と、考えていた
虹架:あのさ、打つのめんどいからLBOで話さない?
美愛:そうだね···わかった。じゃあいつもの所で
虹架:了解
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
LBOとは、Life&Battleonlineの略で、世界的に人気なゲーム。
楽な体制になり、首につけるリングにメモリーチップを差し込み、リングを首につけると起動する。
ちなみに、無限の世界で好きなキャラメイクをし、やりこみ要素の一つでもある、幻獣の住まう森など、様々なことが出来る。
スキルなども存在し、リングとチップがあれば旅行先でも気軽に楽しめる。
お値段、15000円、消費税込となっている
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
美愛はベッドに横になり、LBOを起動した。虹架は寄りかかって座っている状態のまま、LBOを起動した。
機械音がなり、三秒ほどで目の前に街の景色が広がった。
二人とも名前はそのままだった。
そして、目的の地に向かうため、二人はそこから駆け出した
二話完結!短くしました
次は三話やっとバトルが入るかな?