表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
恋は甘い香りがする  作者: はるぽん
6/6

第6話 大好きな君へ

恋は甘い香りがする


第6話 大好きな君へ


私、杉山杏里。14歳。は大親友ができました。


-学校 登校中-


美奈「ほんっとうに良かったの!?」


杏里「なっ、何が?」


美奈「だから!私と登校して本当に良かったの?」


杏里「どっ、どゆこと!?」


美奈「私なんかと登校するより悠馬くんと登校しなくちゃ!」


杏里「えー、いいよ」


あの日以来美奈との距離はすっごく縮まって

今では私の恋のライバルではなく

恋の応援をしてくれているんだ。

美奈と大親友になるまでたったの2日間しかたってないんだ。


美奈「・・・ねえ杏里」


杏里「ん?どうしたの?美奈」


美奈「悠馬くんに告白しないの?」


私は思わず目の前にある椅子につまずきかけた。


杏里「なっ、なんでそんな話になるの!?」


美奈「だってぇー、キスまでしたんでしょ?」


杏里「したっていうか..されたっていうか...雰囲気的なあれだよ!」


美奈「えー?そうかなぁ?されたってことは絶対両想いじゃん!

立ち止まってても仕方ない!告白するんだ!杏里!」


すると、今までの数々の思い出がよみがえってきた。

キスされたとき、助けてくれたとき。


杏里「美奈・・私決めたよ!悠馬に告白する!」


美奈「よぉし!そーと決まれば作戦だ!」


杏里「おー!」


それから私達の悠馬への告白の作戦が始まった。


-教室-


ドアを開けようとした私に美奈が耳元でいった。


美奈「まずドアを開けたら悠馬くんに挨拶よ!」


杏里「はっ、はい」


緊張の一瞬。

私は思いきってドアを開けた。


ガラガラ

バチッ


悠馬・杏里「あっ」


ドアを開けた早々に悠馬と思いっきり目が合ってしまったのだ。

悠馬はすぐに目をそらしてしまった。


杏里(もう絶対失敗じゃん)


しょっ、初っ端からやってしまった・・・


美奈「目が合うってことは杏里のこと気にしてる証拠だから!

早く言っておいで」


美奈の優しい言葉に私は心をうたれた。

そうだ!私決めたんだ。

もう逃げないって--


私は悠馬の席の前にたった。


悠馬「なっ、なんだよ」

悠馬は顔を赤くする。


杏里「あっ、あの!ゆ、悠馬・・」


悠馬「なっ、なに」


杏里「おっ、おはよう!」


どうしよう。多分今私すごい顔赤い。

悠馬は私の顔を見てそっぽ向いた。


ガーン。ヤバい。これは嫌われたかも・・


悠馬「はよ」


その言葉に私はとっても心をうたれた。

緊張してガチガチで赤くなっていた顔が

今はすっごく明るくて笑顔になっている気がした。


-昼休み-


杏里「できたよ!美奈!私できたんだよ!」

美奈に抱き付く私。


美奈「もー!杏里ったら挨拶なんて毎日してるんでしょ!

何挨拶ごときで喜んでんの!」


ウインナーを口に入れようとする美奈がいった。


杏里「だって嬉しいんだもん!もう挨拶されないって思ってたから。

全部美奈のおかげだよ!ありがとう」


美奈「もっ、もー!いつまでも私に抱き付いてないで弁当食べなさい!」


杏里「はあーい。・・・そういえばさ美奈は悠馬くんのこと諦めたんでしょ?

じゃあ他に好きな人いるってこと?」


美奈「ブッ」


ちょうど美奈は水筒の水を飲んでいるところだったのだ。

水をふきだしてしまった。


美奈「ゲホゴホッ」


杏里「ごっ、ごめん!大丈夫?」


私は慌ててハンカチでベンチに美奈がふいてこぼれた水をふいた。


杏里「・・てことは・・いるってことかな」


美奈「う、うん・・実は」


-昨日-


それは私(美奈)が日直だった日。

保健室で杏里と友達になった日から1日がたった時だ。

日誌を職員室に持って行くように先生に頼まれていた。

私は職員室に向かってトボトボと廊下を歩く。


美奈(私みんなに裏切られてたのに一番裏切った杏里が・・

あの子になんてことしてたんだろう。私)


その日は少し昨日のことでモヤモヤし自分に反省しつつあった。

だから前を全然見ていなかった。

曲がり角に到着したときだった。


ダダダダダ...

ドンッ!


美奈『キャッ!』


バサバサバサ..

日誌が全部床に散らばった。


美奈(も、もう!なんなの!?)


私はそそくさと日誌を拾った。


直樹『ごっ、ごめ!大丈夫?ハアハア...』

その人は息を切らしてこちらを向いている。

そして私の日誌を拾ってくれた。


私は恐る恐るその人の名札を見た。


美奈(私と同じ学年!?)


もちろん同じクラスではなかった。


美奈(2組か・・名前は・・稲葉直樹くん・・)


そして日誌を集めた彼がこっちを向いた。


直樹『ごめんね。今度お詫びさせてね。はい』

とびっきりの笑顔で私に集めた日誌を渡してくれた。


ドタバタドタバタ...

彼はすぐに走って去ってしまった。


私はその彼の優しさと笑顔に恋に落ちた--。


美奈「ということがありましてですね・・」


杏里「それって悠馬の大親友の子じゃん!」


美奈「ええ!そうなの!?」


杏里「うち1年生も悠馬と一緒のクラスだから知ってるの。

私も稲葉直樹って子とあんま喋ったことないんだけど

すっごいモテてて悠馬と並んで歩いてた時は

イケメンズ2人組って呼ばれてた」


美奈「そっ、そうなんだ・・」


杏里「ねえねえ!お互い振り向いてくれるように頑張ろうよ!」


美奈「うん!私も頑張る!」


-5限目 終了-


杏里「はあ...数学って疲れるんだよなあ..」


教科書と筆箱を持って教室に向かう私に誰かが呼び止めた。


和也「杉山さん!ちょっといいかな?」


杏里「はい?」


それは1つ年上の先輩からの呼び出しだった。

私は人気のない裏庭に連れて行かれた。


トンッ

優しい壁ドン。


杏里(え、おいおいおいおいちょっと待て!今どうゆう状況!?)


和也「杉山杏里さん!好きです!僕と付き合ってください」


ぇぇええええええええええぇぇぇぇええ!!??


裏庭の向こう側の壁に人影が見えた。


悠馬(ど、どうゆうことだ!?)


続く











評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ