第1話 進展する初恋?
皆様、始めまして。こんにちは! 「恋は甘い香りがする」を作らさせていただいたはるぽんと申します。 このお話に触れてくださって本当にありがとうございます! 連載は初めてですが、精一杯頑張っていきますので応援よろしくお願いします。
恋は甘い香りがする
第1話 進展する初恋?
杏里「ぶぇぇえ、うえーーん」
それは私が迷子になった時だった。
悠馬「ごめんな。見つけるの遅くなった」
と優しく抱きしめてくれた。
杏里「こ、こっ、怖かったよぉぉぉぉおぉ!」
悠馬「もう1人にしないから。俺たち結婚しよう」
杏里「ふぇ?」
下を向いていた私が初めて顔をあげた。
悠馬「そしたらもう1人にしないから」
と、おもちゃの小さい指輪を渡してくれた。
杏里「うん!絶対結婚する!」
チュンチュン
カーテンの僅かな隙間から光が差している。
同時に誰かの声がする。
???「ろ・・!きろっ!」
ああ、お母さんか。
杏里「ん~お母さ~んあともうちょっ・・」
私が目を開くとそこにいたのはお母さんじゃなかった。
悠馬「誰がお母さんだ!」
杏里「え・・?ゆ、夢?夢じゃない・・?あれ?どこまでが夢・・」
杏里「・・・ぎゃぁぁあああぁぁぁぁああああ!」
私は隣町にも響きわたりそうな大声を出した。
もしかしたら寝言とか聞かれてたからも知れないからだ。
私は杉山杏里。14歳。まだまだ青春も味わいたいお年頃。
実はもう好きな人出来てます。
悠馬「うわっ朝からるっせーな」
といって耳をふさぐ悠馬。
こいつは三浦 悠馬。
おまけに私の好きな人。
なんというか小さい時からの幼馴染。
私が5歳の時結婚の約束したんだけど悠馬は覚えてないよね。
悠馬が私をジッと見つめた。
杏里「な、何・・?」
悠馬「お前・・遅刻だぞ?」
杏里「え?」
私は恐る恐る時計を見た。
時計の針は間違いなく""8時10分""だった。
杏里「そ、それを・・早く言えぇぇぇえぇぇぇぇ」
急いで支度をする私。
そして玄関で退屈そうに私を待つ悠馬。
ちょ、ちょっとは手伝ってくれてもいいじゃない!
私は口にトーストを加えて家を出た。
それを悠馬が呆れた顔で見る。
悠馬「杏里さー、そーゆとこほんとガサツだよな」
杏里「いいじゃん別にーちゃんと起こしてくれなかった悠馬が悪いし」
悠馬「はいはい、杏里トースト全部食った?」
杏里「うん、まあ一応」
悠馬「よし!じゃあ走るぞ!」
と、いきなり私の手をつかんだ。
杏里「へ?」
私の前で全速力で走る悠馬。
私も走らなきゃいけないのに心臓の音の方がものすごく速い。
あっという間に学校。
悠馬との手もあっという間に離れた。
杏里(もっと繋ぎたかったな・・)
悠馬「おし着いた。こっそり入るぞ」
と、手を引いてくれる悠馬。
私は悠馬と心臓の音に夢中になりすぎてて
下のことなんか全然気づいていなかった。
下にあるひもに引っかかってつまずいてしまった。
杏里「きゃ」
ぼふっ
ん?い、痛くない・・?え・・?
私は悠馬に抱きついていた。
杏里「うわぁぁぁあぁ!ごめん!」
とっさに私は悠馬から離れた。
もう何言われるかわかってる。
悠馬「何してんだよ。アホ面」
こんな感じ。デコピンもされるかも。
悠馬「・・・」
杏里(あ・・れ?何も言わない・・?)
杏里「悠馬・・?」
私が不思議そうに見上げると悠馬と目が合ってしまった。
すると悠馬は赤い顔をしてそっぽを向いてしまった。
杏里(あれ?)
私はこの瞬間あることに気がついた。
私・・・マジで悠馬に嫌われたんじゃねぇぇええ?
え!?私何かした?髪の毛になんかついてたりとかあぁぁ。
ヤバい。どうしよおぉぉぉぉ。
沈黙の状態が続きやっと教室についた。
ガラガラ
悠馬がそーっとドアを開ける。
当然だがもう1限目は始まっていた。
しかも1番目立つテストだった。
先生「コラ!もう1限目始まってるぞー!」
悠馬・杏里「すみませーん」
クラスの男子「てゆかさーお前らってほんと仲良いよなー」
クラスの女子「あはは!そーだね、朝も2人でイチャついてたんじゃない?」
クラスの男子「マジかよー新婚さーん ヒュー!」
いつものことだからもう慣れてる。
はず・・なのに・・
悠馬「なっ、いやっ・・ちがっ」
と、顔を赤くしていった。
杏里(ああ、さっきの相当嫌だったのかも。
いっつもスルーするくせに本気で止めちゃってる。)
やっぱりさっきの髪の毛に絶対何かついてたよね?
あれ?昨日風呂入ったけ?
別にそこまでして止めることないじゃん。
嫌だったらハッキリ嫌って言えばいいのに。
クラスの男子「うわ、悠馬顔真っ赤だぞー?」
クラスの女子「えーマジで!?マジのやつじゃん」
悠馬「や、やめろって、そ、そんなんじゃねーから」
美奈「・・・・」
だ、だめだよ!悠馬!
そんなことしたらもっと皆からあおられて美奈ちゃんが怖い顔しちゃう!
もうなってるけど。
美奈ちゃんは私のライバル。
とゆうか美奈ちゃんも悠馬のこと好きってだけ。
でも最近美奈ちゃん悠馬にアプローチしてるから
ちょっとモヤモヤしたりとかもするんだよね。
私は美奈ちゃんと友達になりたいのにな。
先生「こらあ!いい加減に席つけ!」
悠馬・杏里「はあーい」
-1限目終了 休み時間-
杏里(ああ、テスト絶対赤点だ・・)
私は机に寝そべった。
杏里「ト、トイレいこっと」
私はお手洗いに向かった。
-トイレ in個室-
ジャー
私がドアを開けようとした時だった。
なんだろう・・?
個室の向こうからかすかに声が・・
クラスの女子1「ねえねえ朝のすごかったね!?」
クラスの女子の声だった。
どうやら洗面所で話しているようだ。
クラスの女子2「ほんとそれ!悠馬くんと杏里ちゃんいい感じだったよね」
杏里(でしょでしょ!いい感じでしょ!?)
個室の中で舞い上がる私。
悠馬はいい感じとかで舞い上がらないだろうけど。
クラスの女子1「あーあ、私悠馬くんのこと狙ってたのになー」
クラスの女子2「あれ?でも前さ悠馬くんって
美奈ちゃんのこと好きって言ってなかったけ?」
え・・・・!!!!???
続く